【From America】
2024年10月15日
【From America】「ラスベガスのF1レース」
アメリカのウインドゲイト緑です。
日本の皆さんはフォーミュラ・ラスベガス・グランプリについてどれだけ報道されているか、わかりませんが、2023年に初めて開催されたラスベガスの市街地のレースのコースにしたもので、実にユニークな存在です。
車のレースと言えばサーキットで車の競争の為につくられたレースコースの周りに観戦する人たちが座る観覧席があるのが普通です。しかし、これは普段生活をしている市街地、それもラスベガスのカジノが集中しているストリップを含むコースです。従って、昼間を避けて夜のレースなのですが、それでも準備が大変です。
2023年初めて行ったところ、大成功をおさめたので、2024年も行う、しかも向こう10年間行われるということで、今年のレースは2024年11月21日から23日までが予定されています。
今はその準備であちこちが工事だらけで、あの有名なベラージオの噴水も見えなくなる大きな観覧席が建設中です。また、コースに指定されている道路には、夜間レースなので照明が施され、フェンスで囲んでいます。
これが恒久的な建物なのか? と懸念する方も多いと思いますが、レースが終われば8週間をかけて取り壊し、また次回のレース開催には観覧席その他の施設を建設する、ということを繰り返すようです。市街地F1レースといえば、直ぐに思い浮かべるのはモナコですね。ラスベガスが第二のモナコのようになるのかどうか、を見守っていきたいと思います。
日本の皆さんはフォーミュラ・ラスベガス・グランプリについてどれだけ報道されているか、わかりませんが、2023年に初めて開催されたラスベガスの市街地のレースのコースにしたもので、実にユニークな存在です。
車のレースと言えばサーキットで車の競争の為につくられたレースコースの周りに観戦する人たちが座る観覧席があるのが普通です。しかし、これは普段生活をしている市街地、それもラスベガスのカジノが集中しているストリップを含むコースです。従って、昼間を避けて夜のレースなのですが、それでも準備が大変です。
2023年初めて行ったところ、大成功をおさめたので、2024年も行う、しかも向こう10年間行われるということで、今年のレースは2024年11月21日から23日までが予定されています。
今はその準備であちこちが工事だらけで、あの有名なベラージオの噴水も見えなくなる大きな観覧席が建設中です。また、コースに指定されている道路には、夜間レースなので照明が施され、フェンスで囲んでいます。
これが恒久的な建物なのか? と懸念する方も多いと思いますが、レースが終われば8週間をかけて取り壊し、また次回のレース開催には観覧席その他の施設を建設する、ということを繰り返すようです。市街地F1レースといえば、直ぐに思い浮かべるのはモナコですね。ラスベガスが第二のモナコのようになるのかどうか、を見守っていきたいと思います。
2024年10月08日
【From America】「チーズピザ・デー」
アメリカのウインドゲイト緑です。
世界中のみんなが大好きなピザです。トッピングはお好み次第のピザですが、中でもチーズ・ピザは万人向きで、人気が絶えないと思います。そのチーズ・ピザだけを祝うナショナル・チーズ・ピザ・デーが9月5日でした。ナショナル・ピザ・デーというのは2月9日と言われていますので、それとは別にチーズ・ピザの日という事らしいです。
何度かご紹介している通り、アメリカのコネチカット州のピザはアメリカンピザの発祥の地と言われています。このピザはコネチカット州ニューヘイブンにあるFrank Pepeというお店が発祥と言われ、白いソースにアサリのトッピングが始まりでした。
チーズ・ピザは、そのままシンプルに食べるのも良し。その上に何を加えてもオッケーの実に万能選手です。朝ごはんには、ブレックファースト・ピザと銘打ってベーコンや卵を乗せたもの。ランチやデイナーには肉、魚介類、野菜、と様々です。
また、ピザと言えばデザートのような甘いピザも可能です。温かいピザだけではありません。焼いたピザ生地を冷まして、そこにクリームチーズやサワークリームを乗せれば、上に乗せるのはスモークサーモンなどのおつまみ類やベジタリアン用に野菜もオッケーです。和風の味のものを乗せてもオッケーで、その柔軟性がきっと世界中の人々を虜にしたのだと思います。
その原型になるのがチーズ・ピザという訳ですね。ピザ生地とトマトソースそしてチーズさえあれば、後は何でもあり、のピザです。くしくも、この日はアメリカ人が大好きなフットボールのシーズンのキックオフの日でした。チーズ・ピザを食べながらTVでフットボール観戦をした人々が多くいたことでしょう。ピザ、ビール、そしてフットボール、なんともアメリカらしい組み合わせですね。
日本の皆さんも自分なりの奇抜な組み合わせのトッピングのピザを工夫して、来年の9月5日にはチーズ・ピザ・デーを祝ってみてくださいね。
世界中のみんなが大好きなピザです。トッピングはお好み次第のピザですが、中でもチーズ・ピザは万人向きで、人気が絶えないと思います。そのチーズ・ピザだけを祝うナショナル・チーズ・ピザ・デーが9月5日でした。ナショナル・ピザ・デーというのは2月9日と言われていますので、それとは別にチーズ・ピザの日という事らしいです。
何度かご紹介している通り、アメリカのコネチカット州のピザはアメリカンピザの発祥の地と言われています。このピザはコネチカット州ニューヘイブンにあるFrank Pepeというお店が発祥と言われ、白いソースにアサリのトッピングが始まりでした。
チーズ・ピザは、そのままシンプルに食べるのも良し。その上に何を加えてもオッケーの実に万能選手です。朝ごはんには、ブレックファースト・ピザと銘打ってベーコンや卵を乗せたもの。ランチやデイナーには肉、魚介類、野菜、と様々です。
また、ピザと言えばデザートのような甘いピザも可能です。温かいピザだけではありません。焼いたピザ生地を冷まして、そこにクリームチーズやサワークリームを乗せれば、上に乗せるのはスモークサーモンなどのおつまみ類やベジタリアン用に野菜もオッケーです。和風の味のものを乗せてもオッケーで、その柔軟性がきっと世界中の人々を虜にしたのだと思います。
その原型になるのがチーズ・ピザという訳ですね。ピザ生地とトマトソースそしてチーズさえあれば、後は何でもあり、のピザです。くしくも、この日はアメリカ人が大好きなフットボールのシーズンのキックオフの日でした。チーズ・ピザを食べながらTVでフットボール観戦をした人々が多くいたことでしょう。ピザ、ビール、そしてフットボール、なんともアメリカらしい組み合わせですね。
日本の皆さんも自分なりの奇抜な組み合わせのトッピングのピザを工夫して、来年の9月5日にはチーズ・ピザ・デーを祝ってみてくださいね。
2024年10月01日
【From America】「コネチカット州の電気代が高騰」
アメリカのウインドゲイト緑です。
日本は猛暑が続き、今年の夏は皆さんの電気代もかなり高くなったのではないでしょうか。私が現在住んでいるアメリカのコネチカット州では、電気代が大幅に値上がりして、皆の不満があちこちで聞かれます。
この電気代の高騰は、夏の暑さでエアコンの使用が多い、ということではなくて、実はEV(電気自動車)の普及に合わせて、州があちこちに電気自動車の充電器を備えたからだ、と言われています。人々の不満は、電気自動車を所有していない人たちにも均等に電気代値上がりの負担を強いて、電気代を上げるのはひどいではないか、という声です。
電気会社は、全てが電気自動車の充電器設備のせいではなく、コロナ禍で電気代が支払えなかった人たちの分をみんなで負担している分もある、と説明していますが、一般の人たちの気持ちは収まらないようです。
世界的に電気自動車の普及を促していることは周知のことですが、では本当にそれだけアメリカ国内で電気自動車は普及しているのでしょうか? アメリカで一番よく見かける電気自動車は何といってもテスラ社の電気自動車です。アメリカ車ですから、当然と言えば当然のことですね。
今までは自動車と言えば日本製の車(トヨタ、ホンダ、日産など)が多く道路で見かけられていました。その後、ハイブリッド車のトヨタのプリウスはとても人気がありました。その延長線上で、日産のリーフなどの日本産電気自動車が人気なのか? と思ったら、そうではないようです。電気自動車の分野での日本車のアメリカ進出は出遅れている感じがします。
日本とは比べ物にならないほど広い国土を持つアメリカですから、一旦車を充電して家を出たとしても、どこまで行かれるのか? 途中で充電が必要になったら、充電施設があっても充電する時間が勿体ない、と思う人は多いと思います。ガソリン車なら、ガソリンスタンドで給油してコーヒーを飲んですぐに又道路に戻れます。そのような課題が多い中で、充電施設を増やすから電気代が上がる、というのは一般人にはなかなか納得のいかない説明のようです。
これから秋に向かいエアコン使用の機会は減りますが、この電気代高騰問題はまだまだ話題になりそうです。
日本は猛暑が続き、今年の夏は皆さんの電気代もかなり高くなったのではないでしょうか。私が現在住んでいるアメリカのコネチカット州では、電気代が大幅に値上がりして、皆の不満があちこちで聞かれます。
この電気代の高騰は、夏の暑さでエアコンの使用が多い、ということではなくて、実はEV(電気自動車)の普及に合わせて、州があちこちに電気自動車の充電器を備えたからだ、と言われています。人々の不満は、電気自動車を所有していない人たちにも均等に電気代値上がりの負担を強いて、電気代を上げるのはひどいではないか、という声です。
電気会社は、全てが電気自動車の充電器設備のせいではなく、コロナ禍で電気代が支払えなかった人たちの分をみんなで負担している分もある、と説明していますが、一般の人たちの気持ちは収まらないようです。
世界的に電気自動車の普及を促していることは周知のことですが、では本当にそれだけアメリカ国内で電気自動車は普及しているのでしょうか? アメリカで一番よく見かける電気自動車は何といってもテスラ社の電気自動車です。アメリカ車ですから、当然と言えば当然のことですね。
今までは自動車と言えば日本製の車(トヨタ、ホンダ、日産など)が多く道路で見かけられていました。その後、ハイブリッド車のトヨタのプリウスはとても人気がありました。その延長線上で、日産のリーフなどの日本産電気自動車が人気なのか? と思ったら、そうではないようです。電気自動車の分野での日本車のアメリカ進出は出遅れている感じがします。
日本とは比べ物にならないほど広い国土を持つアメリカですから、一旦車を充電して家を出たとしても、どこまで行かれるのか? 途中で充電が必要になったら、充電施設があっても充電する時間が勿体ない、と思う人は多いと思います。ガソリン車なら、ガソリンスタンドで給油してコーヒーを飲んですぐに又道路に戻れます。そのような課題が多い中で、充電施設を増やすから電気代が上がる、というのは一般人にはなかなか納得のいかない説明のようです。
これから秋に向かいエアコン使用の機会は減りますが、この電気代高騰問題はまだまだ話題になりそうです。
2024年09月24日
【From America】「日本食の普及」
アメリカのウインドゲイト緑です。
日本食は最近アメリカで人気を集めていることは、日本の皆さんもご承知だと思います。最近の米ドルと日本円の為替の差が大きくて、NYではラーメンと餃子を食べて5000円などと言われていることも、皆さんご存知ですね。そんなに高くても、大好きな日本食をあきらめないアメリカ人が大勢います。
レストランで和食を食べるのは勿論、スーパーマーケットにも必ず寿司コーナーがありますし、どこでも日本の食材やお菓子も売っています。私がアメリカに来た30年前とは大違いです。以前から、日系のスーパーには日本から輸入した(日本の3倍も4倍も値段が高い)日本食材はありましたが、純粋なアメリカの地元スーパーでも売られている品を少しご紹介しましょう。
いわゆる味噌、醤油、豆腐,海苔、お米、お寿司を作るのに必要なワサビなどは、インターナショナル食品売り場にあります。でも、お菓子売り場には、日本のポッキーやハイチュー、えびせんがしっかり並んでいるのは、嬉しいびっくりです。
また、醤油やポン酢までならわかるのですが、いわゆる「通」が使いそうな「ゆずコショウ」までうっているのには驚きました。一体、誰が買うのでしょう? 日本人を相手にしているとは思えません。一般のアメリカ人が買っていくのでしょう。
アメリカ人に聞いてみると、パーティーをする時には必ずと言って良いほど、お寿司がメニューに加わると言います。自分でお寿司を作るのだそうです。えー? 自分で? 材料はどうするの? サーモンやマグロの新鮮な物を買ってきて、自宅で作ると言います。私は、生ものを扱うお魚屋さんの鮮度がちょっと気になりましたが、ふんふん それでどうやって作るの? 酢飯はどうやって作るのかな? 炊飯器はあるのかな? お寿司と言えば酢飯が無いと始まらない、と思っていた私は興味津々で聞きました。
すると、簡単にするには、生のお魚を海苔で巻いて、ワサビ醤油にデイップして食べると言います。つまり、「シャリ抜き」の手巻き寿司みたいなものですね。お寿司とお刺身の違いが分かっていないアメリカ人が多いのですが、こうして日本食が伝統的な形とは少し違って変化しながらアメリカに広がって行くのだな、と感じました。
パーティーの時にお酒のおつまみは色々ありますが、ポッキーが出て来たりすると、日本の食品もアメリカにしっかり根を下ろして来たなと感じます。ハイチューが大好き、という子供も多いです。美味しいものは世界中の誰でも分かるのだな、と改めて感じました。
日本食は最近アメリカで人気を集めていることは、日本の皆さんもご承知だと思います。最近の米ドルと日本円の為替の差が大きくて、NYではラーメンと餃子を食べて5000円などと言われていることも、皆さんご存知ですね。そんなに高くても、大好きな日本食をあきらめないアメリカ人が大勢います。
レストランで和食を食べるのは勿論、スーパーマーケットにも必ず寿司コーナーがありますし、どこでも日本の食材やお菓子も売っています。私がアメリカに来た30年前とは大違いです。以前から、日系のスーパーには日本から輸入した(日本の3倍も4倍も値段が高い)日本食材はありましたが、純粋なアメリカの地元スーパーでも売られている品を少しご紹介しましょう。
いわゆる味噌、醤油、豆腐,海苔、お米、お寿司を作るのに必要なワサビなどは、インターナショナル食品売り場にあります。でも、お菓子売り場には、日本のポッキーやハイチュー、えびせんがしっかり並んでいるのは、嬉しいびっくりです。
また、醤油やポン酢までならわかるのですが、いわゆる「通」が使いそうな「ゆずコショウ」までうっているのには驚きました。一体、誰が買うのでしょう? 日本人を相手にしているとは思えません。一般のアメリカ人が買っていくのでしょう。
アメリカ人に聞いてみると、パーティーをする時には必ずと言って良いほど、お寿司がメニューに加わると言います。自分でお寿司を作るのだそうです。えー? 自分で? 材料はどうするの? サーモンやマグロの新鮮な物を買ってきて、自宅で作ると言います。私は、生ものを扱うお魚屋さんの鮮度がちょっと気になりましたが、ふんふん それでどうやって作るの? 酢飯はどうやって作るのかな? 炊飯器はあるのかな? お寿司と言えば酢飯が無いと始まらない、と思っていた私は興味津々で聞きました。
すると、簡単にするには、生のお魚を海苔で巻いて、ワサビ醤油にデイップして食べると言います。つまり、「シャリ抜き」の手巻き寿司みたいなものですね。お寿司とお刺身の違いが分かっていないアメリカ人が多いのですが、こうして日本食が伝統的な形とは少し違って変化しながらアメリカに広がって行くのだな、と感じました。
パーティーの時にお酒のおつまみは色々ありますが、ポッキーが出て来たりすると、日本の食品もアメリカにしっかり根を下ろして来たなと感じます。ハイチューが大好き、という子供も多いです。美味しいものは世界中の誰でも分かるのだな、と改めて感じました。
2024年09月17日
【From America】「コネチカット州の大洪水」
アメリカのウインドゲイト緑です。
日本は台風のシーズンで、次から次へと台風が襲ってきて、交通機関にも大きな影響が出て電車が止まったり、飛行機がキャンセルになったり、洪水の被害に見舞われるというニュースが多いこの時期です。
私の住んでいるアメリカのコネチカット州に、8月の下旬に前代未聞の大雨が来て大洪水になりました。
私にとっては、生まれて初めての大洪水でした。台風でもハリケーンでもなかったのですが、大量の雨が降り排水が間に合わず、短時間に川が氾濫して、町の低い場所が洪水になり、車で移動する人が帰宅途中に動けなくなり、車からやっとのことで脱出したにも関わらず、流されて命を落とす、などの痛ましいニュースが飛び込んできました。今回の水害はとても狭い地域に限られていましたが、アメリカではカリフォルニア州で毎年起こる大きな山火事やハリケーンの災害など、様々な大災害が大規模で起こります。
今回の水害復旧作業が今でも続いていますが、なかなか進まないのが現状です。アメリカにはFEMAという組織があります。Federal Emergency Management Agency(米国危機管理庁)という名前で、山火事、台風、竜巻、などの天災による被害が起った時にその力を発揮してくれる組織です。しかし、今回のような限られた場所に起きた天災にFEMAが出てきてくれるのか? というのが人々の会話に良く登場します。
いざというときの保険ですが、火災保険は加入していても「水害保険」に入っている人は皆無です。ということは、今回の被害の復旧は全て個人がお金を出さなければなりません。個人の家も勿論ですが、商店の建物も古いものが多く、今回の被害で建て直しを強いられた場合に、新しい建ぺい率が採用されると元のサイズの建物が建たなくなり、大きな不便を強いられることとなると途方に暮れる人々が多くいます。新しい物を建てる前に、とにかく土砂と壊れた建物の片づけが優先されるのは言うまでもありません。
FEMAのような公的な組織のヘルプは助かりますが、どこの国も同じで公的な支援はなかなか時間がかかります。その点、地元の人たちの助け合いは、そこに居る人たちですぐに出来るので大きな救いになります。元々ボランティア活動、ボランティア精神が盛んなアメリカでは、近所の人たちの助けは勿論、全く知らない人でも困っている場面を見たら、すぐに手を差し伸べるアメリカ人の気質は感動ものです。
日本は台風のシーズンで、次から次へと台風が襲ってきて、交通機関にも大きな影響が出て電車が止まったり、飛行機がキャンセルになったり、洪水の被害に見舞われるというニュースが多いこの時期です。
私の住んでいるアメリカのコネチカット州に、8月の下旬に前代未聞の大雨が来て大洪水になりました。
私にとっては、生まれて初めての大洪水でした。台風でもハリケーンでもなかったのですが、大量の雨が降り排水が間に合わず、短時間に川が氾濫して、町の低い場所が洪水になり、車で移動する人が帰宅途中に動けなくなり、車からやっとのことで脱出したにも関わらず、流されて命を落とす、などの痛ましいニュースが飛び込んできました。今回の水害はとても狭い地域に限られていましたが、アメリカではカリフォルニア州で毎年起こる大きな山火事やハリケーンの災害など、様々な大災害が大規模で起こります。
今回の水害復旧作業が今でも続いていますが、なかなか進まないのが現状です。アメリカにはFEMAという組織があります。Federal Emergency Management Agency(米国危機管理庁)という名前で、山火事、台風、竜巻、などの天災による被害が起った時にその力を発揮してくれる組織です。しかし、今回のような限られた場所に起きた天災にFEMAが出てきてくれるのか? というのが人々の会話に良く登場します。
いざというときの保険ですが、火災保険は加入していても「水害保険」に入っている人は皆無です。ということは、今回の被害の復旧は全て個人がお金を出さなければなりません。個人の家も勿論ですが、商店の建物も古いものが多く、今回の被害で建て直しを強いられた場合に、新しい建ぺい率が採用されると元のサイズの建物が建たなくなり、大きな不便を強いられることとなると途方に暮れる人々が多くいます。新しい物を建てる前に、とにかく土砂と壊れた建物の片づけが優先されるのは言うまでもありません。
FEMAのような公的な組織のヘルプは助かりますが、どこの国も同じで公的な支援はなかなか時間がかかります。その点、地元の人たちの助け合いは、そこに居る人たちですぐに出来るので大きな救いになります。元々ボランティア活動、ボランティア精神が盛んなアメリカでは、近所の人たちの助けは勿論、全く知らない人でも困っている場面を見たら、すぐに手を差し伸べるアメリカ人の気質は感動ものです。