ウインドゲイト緑

2024年09月17日

【From America】「コネチカット州の大洪水」

洪水アメリカのウインドゲイト緑です。

日本は台風のシーズンで、次から次へと台風が襲ってきて、交通機関にも大きな影響が出て電車が止まったり、飛行機がキャンセルになったり、洪水の被害に見舞われるというニュースが多いこの時期です。

私の住んでいるアメリカのコネチカット州に、8月の下旬に前代未聞の大雨が来て大洪水になりました。
私にとっては、生まれて初めての大洪水でした。台風でもハリケーンでもなかったのですが、大量の雨が降り排水が間に合わず、短時間に川が氾濫して、町の低い場所が洪水になり、車で移動する人が帰宅途中に動けなくなり、車からやっとのことで脱出したにも関わらず、流されて命を落とす、などの痛ましいニュースが飛び込んできました。今回の水害はとても狭い地域に限られていましたが、アメリカではカリフォルニア州で毎年起こる大きな山火事やハリケーンの災害など、様々な大災害が大規模で起こります。

今回の水害復旧作業が今でも続いていますが、なかなか進まないのが現状です。アメリカにはFEMAという組織があります。Federal Emergency Management Agency(米国危機管理庁)という名前で、山火事、台風、竜巻、などの天災による被害が起った時にその力を発揮してくれる組織です。しかし、今回のような限られた場所に起きた天災にFEMAが出てきてくれるのか? というのが人々の会話に良く登場します。

いざというときの保険ですが、火災保険は加入していても「水害保険」に入っている人は皆無です。ということは、今回の被害の復旧は全て個人がお金を出さなければなりません。個人の家も勿論ですが、商店の建物も古いものが多く、今回の被害で建て直しを強いられた場合に、新しい建ぺい率が採用されると元のサイズの建物が建たなくなり、大きな不便を強いられることとなると途方に暮れる人々が多くいます。新しい物を建てる前に、とにかく土砂と壊れた建物の片づけが優先されるのは言うまでもありません。

FEMAのような公的な組織のヘルプは助かりますが、どこの国も同じで公的な支援はなかなか時間がかかります。その点、地元の人たちの助け合いは、そこに居る人たちですぐに出来るので大きな救いになります。元々ボランティア活動、ボランティア精神が盛んなアメリカでは、近所の人たちの助けは勿論、全く知らない人でも困っている場面を見たら、すぐに手を差し伸べるアメリカ人の気質は感動ものです。

aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)

2024年08月13日

【From America】「飲酒運転の罰則」

アメリカのウインドゲイト緑です。

お酒を飲むことは楽しいことですね。自宅で飲んでいるのなら問題ありませんが、外出先で飲むと、家に帰る時の交通機関が問題になるのがアメリカの生活です。日本のように電車やバスがあれば、沢山飲んでも安心ですが、自家用車での移動となると、選択肢は仲間の誰かがドライバーになり「今日は私が運転手になるから飲まない」と決めておかない限りは、帰る時になって、さて、どうしたものか??と悩むことになります。

お酒を飲んでしまったら、車をお店に置いてタクシーやウーバー(ウーバーイーツではなくて、車の送迎サービス)で帰宅する方法もあります。しかし、ビールやワインをちょっと飲んだだけだから大丈夫、と運転して帰宅してしまうお客様も多いと聞きます。

さて、飲酒運転をして、もし警察に見つかり、罰則を受けるとどうなるのでしょうか? 勿論罰金や運転免許の一時停止を余儀なくされるのですが、アメリカは車社会です。どこに行くにも車がない事には全く動きが取れません。そんな時には、裁判所に訴えを起こして、「私は仕事に行くのに、どうしても車が必要です」と事情を訴えるそうです。確かに、仕事に行かれないとお金がもらえないので生活に支障をきたします。そんな時には、裁判所の判断で、車に『息を吹きかけて、アルコール濃度を測る装置を取り付けて、アルコールが検出されなければ、車のエンジンが作動する』という処置をするそうです。勿論、自宅と仕事場の往復のみ、運転が許される、というものです。

ちなみに、知り合いの友人がこの措置を受けて、現在仕事に通っている、というニュースを耳にしました。そこで私は、「本人ではない人が装置に息を吹きかけて、アルコール度はゼロになり車を発車させることも出来るのではないでしょうか?」と質問しました。
すると、その答えは「そういう事も想定して、運転中に赤信号で停まった時などにランダムに息を吹きかけるように指示してくるから、本人であるかどうかはすぐにわかってしまう仕掛けになっているんだよ」と教えてくれました。なるほど、そういう仕掛けになっているのですね、と私は納得したのです。

運転車の自動運転装置の開発がどんどん進んでいますから、近い将来には、無事故の世界が誕生して、飲酒運転を取り締まるという事も無くなるのかもしれませんが、それまでの間、アメリカでは飲酒運転の取り締まりはこんな風に行われるのがしばらくは続きそうですね。

皆さん、くれぐれも安全運転でお願い致します。

aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)

2024年08月09日

【From America】「レイダーズスタジアム見学」

アメリカのウインドゲイト緑です。

オリンピックゲーム、そして続いてパラリンピックの試合を観戦すると、スポーツ観戦がいかに人々の心に感動と勇気を与えてくれるものかということを実感しますね。
オリンピックは4年に一度ですが、野球、フットボール、アイスホッケー、バスケットボールなど様々なプロ・スポーツは毎年行われているので、こちらも人々に沢山の感動を与えてくれますね。

これらのスポーツが行われるスタジアムも様々な工夫をして、観戦に来るお客様を満足させることに余念がありません。アメリカでは、フットボールが大人気です。アメリカの国民的なスポーツと言っても良いくらい、老若男女みんなが大好きなスポーツです。
今年2024年2月に行われたフットボールの最高峰を決めるスーパーボールは、ラスベガスのレイダーズスタジアム(Allegiant Stadium)で行われました。このスタジアムは最新のスタジアムで、様々な工夫が駆使されている、と聞いていました。フットボールの試合が行われていない時期にはスタジアム見学が出来る、ということで、前々から興味を持っていたので、見学ツアーに参加してみました。

ツアーに参加すると、スタジアムに試合を観に行った時には入れないような、選手のロッカールームやオーナー専用の部屋、実況中継をするガラス張りの部屋など、様々な場所に入ることが出来て、TVで見ている試合がこんなにも沢山の裏方さん達のご苦労のお陰で行われるという事が実感できます。

レイダーズスタジアム見学中でも私がとても驚いたことをお伝えしたいと思います。フットボールの試合は美しい緑の芝生の上で行われます。しかし、ラスベガスは砂漠地帯であり、高温で湿度が物凄く低いので芝生を最高のコンデイションに保つのは至難の業です。ガイドさんの説明によれば、「現在皆さんが見ているのは人工芝です。試合のない時には人工芝を敷き詰めていますが、本番の試合の時には本物の芝生にするのです」「最高のコンデイションの芝生は温室で丁寧に育てられ、ここに運ばれてきて、スタジアムの観客席の下にあるあの場所から出て来て、スタジアムに敷き詰められることになります」という話にびっくりしました。確かに、芝生が登場する大きな開口部を目にすることが出来ました。

皆さんもご存知の噴水で有名なラスベガスのカジノホテル、ベラージオには植物園があり、実に美しいディスプレイを季節ごとに見せてくれます。そこには裏方に大勢のスタッフが働いていて、植物の管理をしっかりしていることは知っていました。その技術がきっとこのスタジアムの美しい緑の芝生にも生かされているのだろう、と想像しました。

素晴らしいスポーツの試合を私たちが見ることが出来るのは、このような沢山の裏方さん達のお陰であることを改めて知って、今後TVで試合を観戦する時には感動が倍増すること間違いなしです。

aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)

2024年07月30日

【From America】「ガソリンスタンドの会計に気を付けて」

アメリカのウインドゲイト緑です。

日本で車のガソリンを入れる時に、最近は殆どがセルフサービスになりましたね。アメリカでは日本よりずっと早くからセルフサービスの方式が導入されています。日本では現金を入れて、ガソリンを自分で入れて、おつり用の機械があって精算する、という方式があるので、クレジットカード決済をしなくても良いのですが、アメリカはカード社会です。現金を入れる機械は設置されてなくて、現金を使いたい場合には、お店の中に入って店員さんにお金を渡して、xxリットルお願いします、と言ってガソリンの機械の設定をお願いすることになります。従って、殆どの人はガソリンのタンクに備えてある機械でクレジット決済することになります。

全てが順調に進んでいるなら良いのですが、世の中には悪いことを考える人が居て、ガソリンスタンドの給油の機械に備えてあるクレジットカードの機械に細工をして、カード情報を盗むことが多発しています。
日本もアメリカもガソリンスタンドは屋外ですから、店の人は誰かが車を停めてクレジットカード機能に細工をしているかどうか、見張っていることは出来ません。知らない間に、小さな読み取り機を設置されてしまい、お客さんが「お宅でガソリンを入れたら、カード情報が盗まれて、大変迷惑をした」と苦情が来ても、どうにもなりません。私も 知人から「〇〇のガソリンスタンドは危ないから、あそこでガソリンを入れない方がいいわよ。気を付けてね」と教えてもらったこともあります。

ガソリンスタンド最近、コストコのガソリンスタンドを見ると、クレジットカードで決済する機械に大きなテープが張ってあります。これなら安心です! はめ込み式のカード決済の機械は、誰かが取り外して細工をして、また元に戻しても今までは分かりませんでした。ガソリンスタンドは基本24時間営業です。夜中のお客が少ない時に、細工をすることなんて「朝飯前」の作業でしたが、このシールのお陰で私も安心してクレジットカードを使うことが出来るようになりました。

クレジットカードは便利ですが、それに伴う犯罪も色々あるので、カードを使う時には細心の注意が必要です。またお店の側も、お客様に安心して使って貰えるように努力が必要ですね。

aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)

2024年07月23日

【From America】「ラスベガスのホコリとアレルギー」

ベラージオアメリカのウインドゲイト緑です。

最近は世界中の天候が変わってきて、日本でも竜巻が起るようになりましたね。以前は、竜巻と言ったら「オズの魔法使い」を思い出し、アメリカのカンザス地方にしかない気象現象だと思ったものです。

竜巻というと、大きなものは木々をなぎ倒し、家を壊して、大きなトラックまでも空に舞いあげるほどの力をイメージしてしまいますね。でも アメリカでは本当に小さいミニ竜巻のようなものは、結構身近に起こることがあります。夏が暑い、ということで有名なのは、アメリカではアリゾナ州とかネバダ州が挙げられると思います。
私の家があるラスベガスでは、急激に開発が進んでいますが、それでもまだ建物が建っていない更地があちこちにあります。湿度が低く、気温が高く、風が強い、という条件が重なると、あちこちに「Dust Devil」(ダスト・デビル)と呼ばれるミニ竜巻のような現象が起きます。

車で走っていると、遠くにミニ竜巻のようなくるくると渦を巻いてホコリが舞い上がっています。それを見ると、「あっ、ダスト・デビルだわ」と思います。風の強い日には「砂嵐」も起こりますから、車を運転していても前が全く見えない、という危険な状態になる事もあります。
そうなんです。ラスベガスは砂漠、と言われますが、「月の砂漠を〜」という歌を思い浮かべるとちょっとイメージが違ってきます。日本なら鳥取砂丘のような、何もない砂だけの砂漠を思い浮かべるのですが、ラスベガスが砂漠なのだ、ということを強く感じるのはこんなミニ竜巻や砂嵐を見る時です。

最近はアレルギー症状が出て困っている人が、ラスベガスの私の身近なところに多くいます。皆さん、一応コロナやインフルエンザを気にして、咳が酷いのでお医者さんに行くと、「アレルギー」です、と診断されるそうです。どうやら、この建築現場のホコリが原因ではないか、と言われているのです。目に見えような小さな粒子の砂ぼこりも気を付けたいですね。

aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)
月別の記事一覧
最新コメント