河辺 清司
2020年12月10日
2020年12月02日
2020年09月03日
ブログ 20-23
女帝小池百合子、石井妙子著より
2016年夏の選挙をめぐる狂騒を私は主にテレビを通じてみていたが、未だに記憶に残り忘れられない場面がある、彼女が対抗馬の鳥越俊太郎を街頭演説で、病み上がりの人と言ったのだ。
それは明らかな失言であるとされ、なんどがテレビでもながされた。だが、私側擦られずにいるのは、その後の彼女の振る舞いである。
テレビ番組の討論会で顔を合わせると、鳥越は彼女にはげしく食ってきつた。私がのことを病み上がりの人といいましたね。
彼女はどう詫び、どう切り抜けるつもりなのか。私はそれを知りたいと思い、次の瞬間を見逃すまいとした。
彼女はおもむろにくちをひらいた。
だがそれは私の、全く想像し得ないことだつた。いいえいつていませんねえ。私はこの短いやりとりが、選挙後も長く忘れられなかつた。
2016年夏の選挙をめぐる狂騒を私は主にテレビを通じてみていたが、未だに記憶に残り忘れられない場面がある、彼女が対抗馬の鳥越俊太郎を街頭演説で、病み上がりの人と言ったのだ。
それは明らかな失言であるとされ、なんどがテレビでもながされた。だが、私側擦られずにいるのは、その後の彼女の振る舞いである。
テレビ番組の討論会で顔を合わせると、鳥越は彼女にはげしく食ってきつた。私がのことを病み上がりの人といいましたね。
彼女はどう詫び、どう切り抜けるつもりなのか。私はそれを知りたいと思い、次の瞬間を見逃すまいとした。
彼女はおもむろにくちをひらいた。
だがそれは私の、全く想像し得ないことだつた。いいえいつていませんねえ。私はこの短いやりとりが、選挙後も長く忘れられなかつた。