【ドイツ在住ピアニスト】
2024年10月12日
ビュッケブルグ歳時記 330
苦境に陥っている「みどりの党」
11月10日の朝刊には、みどりの党総長の Licarda Lang と、Omid Neuripour の2人の引退が報道されていました。これは2週間ほど前に行われた旧東の州の選挙で、Thueringen 州では当選ならず、Sachsen 州では5・1%という、そこそこの票数で当選という選挙結果からの状況の報道のようです。
みどりの党は1993年に形成された党で、西ドイツでは世界破壊が論じられ、原子武器が大きな話題となり、東ドイツでは壁が壊され、東西ドイツが一国となる時に作られた東西合同の党ということです。
ここでみどりの党の ”党意” を簡単にお伝えしてみます。
* 環境と経済(良い環境を作ってその中で国民は豊かな生活を生きる)
EU の国民は環境と経済の両方を中立にする環境を作り、その中で満足できる生活をすることを目的とする。
* 正義主義
いずれの日かに「貧困」という階級を失くす。これには正当な給料の規定と強力な労働組合が必要である。
* デモクラシーと自由の社会を作ることを目的とする。
* 平和、安全保障、自由、人格保障の社会作りも目的である。
ここからはこの党の現在の考えをお知らせしたいと思います。
今ドイツで、だけではなくEUの国々で非常に大きくなっているのは、亡命者の受け入れについての問題で、去年の夏には全ヨーロッパを対象とする亡命者収容装置をEU圏外に作り、亡命者の受け入れをヨーロッパ外で決めようとの案が出て検討されたが、この案に賛成したのはみどりの党だけで、亡命者受け入れ問題は依然として不解明である、ということが現在の状況のようです。
そしてまた次期首相として候補に上がっている、今みどりの党の経済大臣 Robert Habeck 氏は、先週、オーストリア、ポーランド、南ドイツで大きな水害があった後、コメントを出していたが、その中には政治的解決法は一つとして読むことはできなかったというという、みどりの党が「落ち目に向かっている」ことも書かれていました。
このようにみどりの党だけではなく近頃のドイツの政治はなんとなく発展がないように思われます。
11月10日の朝刊には、みどりの党総長の Licarda Lang と、Omid Neuripour の2人の引退が報道されていました。これは2週間ほど前に行われた旧東の州の選挙で、Thueringen 州では当選ならず、Sachsen 州では5・1%という、そこそこの票数で当選という選挙結果からの状況の報道のようです。
みどりの党は1993年に形成された党で、西ドイツでは世界破壊が論じられ、原子武器が大きな話題となり、東ドイツでは壁が壊され、東西ドイツが一国となる時に作られた東西合同の党ということです。
ここでみどりの党の ”党意” を簡単にお伝えしてみます。
* 環境と経済(良い環境を作ってその中で国民は豊かな生活を生きる)
EU の国民は環境と経済の両方を中立にする環境を作り、その中で満足できる生活をすることを目的とする。
* 正義主義
いずれの日かに「貧困」という階級を失くす。これには正当な給料の規定と強力な労働組合が必要である。
* デモクラシーと自由の社会を作ることを目的とする。
* 平和、安全保障、自由、人格保障の社会作りも目的である。
ここからはこの党の現在の考えをお知らせしたいと思います。
今ドイツで、だけではなくEUの国々で非常に大きくなっているのは、亡命者の受け入れについての問題で、去年の夏には全ヨーロッパを対象とする亡命者収容装置をEU圏外に作り、亡命者の受け入れをヨーロッパ外で決めようとの案が出て検討されたが、この案に賛成したのはみどりの党だけで、亡命者受け入れ問題は依然として不解明である、ということが現在の状況のようです。
そしてまた次期首相として候補に上がっている、今みどりの党の経済大臣 Robert Habeck 氏は、先週、オーストリア、ポーランド、南ドイツで大きな水害があった後、コメントを出していたが、その中には政治的解決法は一つとして読むことはできなかったというという、みどりの党が「落ち目に向かっている」ことも書かれていました。
このようにみどりの党だけではなく近頃のドイツの政治はなんとなく発展がないように思われます。
2024年09月28日
ビュッケブルグ歳時記 329
この頃のドイツ−2ー
先回のBlogを−1ーと名づけるべきだったのですが、今回も国民を揺さぶるようなニュースが続いて、その状態を−2ーとしてお伝えすることになっているのが今のドイツの国情なのです。残念なことです!
先週末の日曜日に旧東の州 Thueringen で選挙が行われました。その選挙にAfD(Alternative fuer Deutschlamd = 2者選択)という党が多票を集めて州議会構成に関わることになったのです。
慰められたのはこのAfDに集まった票が二番目に多かったので、主権は一番表の多かったSPD=社会党となったことです。2013年に構成され、2017年から連邦議会に籍を置くこのAfD党がどのような党かを簡単にお知らせしてみます。
* AfD(極右の党)の考えでは、全ての人間が同じ価値を持っているわけでない。
* そこからドイツに来た他宗教の外国人や、肌の色が違う人種を排斥。
* これをもっと拡大すると、身体障害者や俘浪者も存在価値を認めない。
* 暴力を重要視し、この暴力によっての死者もこれまでに多く出ている。
* この党の模範は Adolf Hitler である。
* デモクラシーにも基本権にも不賛成。
* 家庭や学校での教育成果を無とする。
* このような”党”であるにもかかわらず、16歳から24歳までの若い市民が今回はこの党に票を入れた。
* このAfD党は、旧東ドイツでは西ドイツの2倍の票を獲得する可能性を持っている。
* 最後に言えるのは現実生活に不満の多い中年男性からの票が多い。
今回の旧東ドイツ州の選挙の結果を知ると、今回はこの国のデモクラシーを守ることができたとほっとするのですが、ヨーロッパの真ん中にあって、工業、商業その他の面でも知識国として大きな欧州大陸を守ってきた、これからも守らなくてはならないこの国の在り方を考えると・・・
AfDのような党の力が大きくならないように願うばかりです!
先回のBlogを−1ーと名づけるべきだったのですが、今回も国民を揺さぶるようなニュースが続いて、その状態を−2ーとしてお伝えすることになっているのが今のドイツの国情なのです。残念なことです!
先週末の日曜日に旧東の州 Thueringen で選挙が行われました。その選挙にAfD(Alternative fuer Deutschlamd = 2者選択)という党が多票を集めて州議会構成に関わることになったのです。
慰められたのはこのAfDに集まった票が二番目に多かったので、主権は一番表の多かったSPD=社会党となったことです。2013年に構成され、2017年から連邦議会に籍を置くこのAfD党がどのような党かを簡単にお知らせしてみます。
* AfD(極右の党)の考えでは、全ての人間が同じ価値を持っているわけでない。
* そこからドイツに来た他宗教の外国人や、肌の色が違う人種を排斥。
* これをもっと拡大すると、身体障害者や俘浪者も存在価値を認めない。
* 暴力を重要視し、この暴力によっての死者もこれまでに多く出ている。
* この党の模範は Adolf Hitler である。
* デモクラシーにも基本権にも不賛成。
* 家庭や学校での教育成果を無とする。
* このような”党”であるにもかかわらず、16歳から24歳までの若い市民が今回はこの党に票を入れた。
* このAfD党は、旧東ドイツでは西ドイツの2倍の票を獲得する可能性を持っている。
* 最後に言えるのは現実生活に不満の多い中年男性からの票が多い。
今回の旧東ドイツ州の選挙の結果を知ると、今回はこの国のデモクラシーを守ることができたとほっとするのですが、ヨーロッパの真ん中にあって、工業、商業その他の面でも知識国として大きな欧州大陸を守ってきた、これからも守らなくてはならないこの国の在り方を考えると・・・
AfDのような党の力が大きくならないように願うばかりです!
2024年09月14日
ビュッケブルグ歳時記 328
この頃のドイツ
人権が重要視される民主主義が行き渡っていると思われるこの国の様子をお伝えしたいと思って続けてきたBlogなのですが、この頃耳に入るニュースからは、ドイツは何となく世界の歩みの後を行っているような気がします。
例えば、製造も売り上げも世界で一番大きいと言われてきたVW(フォルクス・ワーゲン)社が、節約計画、または閉社のための労働者への解約条件などを発表したというニュースを聞くと、驚くのはわたし一人ではないと思われるのです。
今までは中国で一番売れていたVW車は、中国の電気自動車の供給要望に応える製造に遅れをとって、中国での販売はほとんどゼロになったということです。
この遅れ現象は二つの要素 を持っているように思われます。一つは地球温暖化に抗する電気自動車の重要性 ともう一つはドイツは地球温暖化をそう重要に考えていなかったということを表していると言っても良いとも思われるのです。
アウト・バーン(高速道路)のスピード制限もせず、電気自動車の発展、売買にも努力をしなかった政治がこのような結果となって、直接に自動車工業労働者の未来に、間接にはドイツの国の経済に大きく影を作る結果となっているように思われるのです。
フォルクスワーゲン社が中国から引退をする羽目になったことの次に来るのは、ドイツのどこかのフォルクスワーゲン生産会社の閉鎖ということにつながると見ての処置が先週末の新聞に発表されていました。
会社というと、この国では労働組合が大きな関係を持っているのですが、今閉鎖が身近に迫っているVW会社の一会社では「一週間に4日間労働する」という案が取り上げられているということです。
そして9月10日には、フォルクスワーゲン社は過去30年間有効であった雇用保護」が無効になることを発表したと新聞に載っていました。このことは2025年から有効で、VW社は条件なして雇用労働者を解雇できるということを意味するということだと思います。世界1であった自動車会社がこんな羽目になるとは・・
わたしの住んでいる地域は小都市の中級の地区なのですが、今までになく大きな車が軒並みにずらりと並んでいるのです。注意してみると1軒に二台の車というのも珍しくなく、両方とも大きい車というのも目に入ります。
政治、経済だけに責任を押し付けずに、市民も環境を良くすることに気をつけなければ、と思わせられる情景です。
人権が重要視される民主主義が行き渡っていると思われるこの国の様子をお伝えしたいと思って続けてきたBlogなのですが、この頃耳に入るニュースからは、ドイツは何となく世界の歩みの後を行っているような気がします。
例えば、製造も売り上げも世界で一番大きいと言われてきたVW(フォルクス・ワーゲン)社が、節約計画、または閉社のための労働者への解約条件などを発表したというニュースを聞くと、驚くのはわたし一人ではないと思われるのです。
今までは中国で一番売れていたVW車は、中国の電気自動車の供給要望に応える製造に遅れをとって、中国での販売はほとんどゼロになったということです。
この遅れ現象は二つの要素 を持っているように思われます。一つは地球温暖化に抗する電気自動車の重要性 ともう一つはドイツは地球温暖化をそう重要に考えていなかったということを表していると言っても良いとも思われるのです。
アウト・バーン(高速道路)のスピード制限もせず、電気自動車の発展、売買にも努力をしなかった政治がこのような結果となって、直接に自動車工業労働者の未来に、間接にはドイツの国の経済に大きく影を作る結果となっているように思われるのです。
フォルクスワーゲン社が中国から引退をする羽目になったことの次に来るのは、ドイツのどこかのフォルクスワーゲン生産会社の閉鎖ということにつながると見ての処置が先週末の新聞に発表されていました。
会社というと、この国では労働組合が大きな関係を持っているのですが、今閉鎖が身近に迫っているVW会社の一会社では「一週間に4日間労働する」という案が取り上げられているということです。
そして9月10日には、フォルクスワーゲン社は過去30年間有効であった雇用保護」が無効になることを発表したと新聞に載っていました。このことは2025年から有効で、VW社は条件なして雇用労働者を解雇できるということを意味するということだと思います。世界1であった自動車会社がこんな羽目になるとは・・
わたしの住んでいる地域は小都市の中級の地区なのですが、今までになく大きな車が軒並みにずらりと並んでいるのです。注意してみると1軒に二台の車というのも珍しくなく、両方とも大きい車というのも目に入ります。
政治、経済だけに責任を押し付けずに、市民も環境を良くすることに気をつけなければ、と思わせられる情景です。
2024年08月24日
ビュッケブルグ歳時記 327
ドイツ国と国教キリスト教について
アメリカはもとよりヨーロッパのほとんど全部の国はキリスト教だと思われます。ドイツもそのとおりで、旧(カトリック)・新(プロテスタント)教に分かれていますがキリスト教が国教です。
国と教会は ”別個のものである” とされているにもかかわらず、ドイツでは国が教会に年ごとに500Millionen ユーロを支払っているのです。
今回はこの、世界中でまたとないと思われる教会税という組織と、その現象と由来、結果をお伝えしてみます。
* 現在の教会の主な収入源は ”教会税” です。この国では教会に席を置く市民は収入税の8ー9%を教会税として支払うことが義務なのです。
注意していただきたいのは収入税の8ー9%(この額はもちろん収入の多い人は多額で少ない人は少額)であって、収入税ではないのです。国民で教会に席をおく勤め人は、毎月、給料の中から引かれる収入税の中から8ー9%の教会税を払わせられているのです。
* わたしの耳に入る「教会に席を置くということは教会税を払うということ」という国は世界中でドイツだけであろうという噂は多分本当のことだと思います。
* 何故、このような規律になったかは200年前の歴史に戻り、ローマ帝国が主として南ドイツ地方を牛耳った時に、土地を奪われた君主達が教会の裕福さに気がつき、そのような土地の教会の所有権を奪い、教会財産の国有化を図ったことから、教会が補償を要求したということがきっかけということです。
* 国と教会の結び合いにはどのような方法があるのか?
この問いに対して「教会に属しているかいないかは問わず、教会税を払うという意見には反対」という意見が多いということです。
* この制度を止めることは、もう長い間試されているのだが、止めることは今までできなかった、というのが実情のようです。
現在のアンぺル連合党も中止案を出しているそうですが「かかる費用が多すぎる」ということで、実行までには行きつかないということです。
* 原因がこの教会税のためと決めつけることは出来ないと思いますが、2023年にはカトリックでは359000人が、プロテスタントでは280000人が教会から席を抜いたということです。
このことは、たとえば独身者の場合は未来にあるかもしれない結婚式を教会で行うことは不可能で、葬儀の道も断たれたということを思うと国家と教会の在り方に疑問が湧きます。
そしてこの教会税を支払わなくてはならない義務が、教会脱出の原因となり、世の中が不景気になっている今、教会脱出者の数が多くなっているのが現状なのです。
アメリカはもとよりヨーロッパのほとんど全部の国はキリスト教だと思われます。ドイツもそのとおりで、旧(カトリック)・新(プロテスタント)教に分かれていますがキリスト教が国教です。
国と教会は ”別個のものである” とされているにもかかわらず、ドイツでは国が教会に年ごとに500Millionen ユーロを支払っているのです。
今回はこの、世界中でまたとないと思われる教会税という組織と、その現象と由来、結果をお伝えしてみます。
* 現在の教会の主な収入源は ”教会税” です。この国では教会に席を置く市民は収入税の8ー9%を教会税として支払うことが義務なのです。
注意していただきたいのは収入税の8ー9%(この額はもちろん収入の多い人は多額で少ない人は少額)であって、収入税ではないのです。国民で教会に席をおく勤め人は、毎月、給料の中から引かれる収入税の中から8ー9%の教会税を払わせられているのです。
* わたしの耳に入る「教会に席を置くということは教会税を払うということ」という国は世界中でドイツだけであろうという噂は多分本当のことだと思います。
* 何故、このような規律になったかは200年前の歴史に戻り、ローマ帝国が主として南ドイツ地方を牛耳った時に、土地を奪われた君主達が教会の裕福さに気がつき、そのような土地の教会の所有権を奪い、教会財産の国有化を図ったことから、教会が補償を要求したということがきっかけということです。
* 国と教会の結び合いにはどのような方法があるのか?
この問いに対して「教会に属しているかいないかは問わず、教会税を払うという意見には反対」という意見が多いということです。
* この制度を止めることは、もう長い間試されているのだが、止めることは今までできなかった、というのが実情のようです。
現在のアンぺル連合党も中止案を出しているそうですが「かかる費用が多すぎる」ということで、実行までには行きつかないということです。
* 原因がこの教会税のためと決めつけることは出来ないと思いますが、2023年にはカトリックでは359000人が、プロテスタントでは280000人が教会から席を抜いたということです。
このことは、たとえば独身者の場合は未来にあるかもしれない結婚式を教会で行うことは不可能で、葬儀の道も断たれたということを思うと国家と教会の在り方に疑問が湧きます。
そしてこの教会税を支払わなくてはならない義務が、教会脱出の原因となり、世の中が不景気になっている今、教会脱出者の数が多くなっているのが現状なのです。
2024年08月10日
ビュッケブルグ歳時記 326
犯罪が多くなっている原因は?
「この国では2023年から犯罪件数が目に見えるほど増加しているが、その犯人に外国人が多いという統計が出ているのだが」という見出しで、今、後進国から逃亡してくる人による犯罪が多くなっているのかと推察させるような記事が目に入りました。
警察による犯罪統計によると2023年の犯罪数は、2016年以来の最高数を示していて、それによると2023年には5、94Million という数で、これは2022の犯罪数よりも5、5%も多い数であるということです。
そして麻薬に関する犯罪を除いて、強盗及び身体傷害という犯罪が多くなっていて、その容疑者として若い外国人が多いという結果が出ている。この現象はコロナパンデミー、インフレ、殺到する移住民によって起こっていることでもあり、特に移住民問題が、解決すべき大きな課題として挙げられているのです。
* 「我々ドイツの国民は今、爆発するほどの ”犯罪数” に出会っているのか」
という質問に対しては、ベルリン大学の教授が「その答えとしては、犯罪数は上がっているが、実際には犯罪数は減っているという実証もある」と結論を出している。
* 「2023年にはどのような犯罪が多くなったのか」
という質問に対しては、暴力犯罪が8、6%も多くなって、214100件という2007年以来の最高数となったのだが、これは殺人や凌辱が多くなったというわけではない。強姦、窃盗、押し込み強盗などの数は少なくなった。
* 「どのくらいの数の外国人が容疑者と見られているのか」
2023年には全件数の34%の容疑者が外国人と見られ、そのうち2millionの容疑者はドイツ人としてのパスポートを持っていなかったというのが実情である。
* 「どのような要素を kriminell(罰すべき)階層というのか」
という問いに対しての答えは、国籍ではなく貧困などの社会状況、低い教育、前途に見込みのない階層に犯罪者が多いことを意味しているとの答えがあった。
加えて幼年時代の暴力経験、性的濫用、麻薬などの中毒病、家族葛藤なども罪人になる(を作る)要素となるとの事項である。
最後に性別も重要で、2023年の犯罪者の4分の3人が男性であった。
* 「亡命者が多くなればなるほど 犯罪が多くなるのか」
という問いへの答えは「そう機械的に言える問題ではないが、現在の状況では亡命者による小さな泥棒行為などの犯罪が多くなっているのも事実である」
ヨーロッパ、特にドイツへの後進国からの亡命者がとても多くなっていることと、それに伴う宗教の違いからくる社会的不穏はこの国の大きな不安の一つだと思われる最近です。
いつかこの不安がなくなる時は来るのでしょうか。
「この国では2023年から犯罪件数が目に見えるほど増加しているが、その犯人に外国人が多いという統計が出ているのだが」という見出しで、今、後進国から逃亡してくる人による犯罪が多くなっているのかと推察させるような記事が目に入りました。
警察による犯罪統計によると2023年の犯罪数は、2016年以来の最高数を示していて、それによると2023年には5、94Million という数で、これは2022の犯罪数よりも5、5%も多い数であるということです。
そして麻薬に関する犯罪を除いて、強盗及び身体傷害という犯罪が多くなっていて、その容疑者として若い外国人が多いという結果が出ている。この現象はコロナパンデミー、インフレ、殺到する移住民によって起こっていることでもあり、特に移住民問題が、解決すべき大きな課題として挙げられているのです。
* 「我々ドイツの国民は今、爆発するほどの ”犯罪数” に出会っているのか」
という質問に対しては、ベルリン大学の教授が「その答えとしては、犯罪数は上がっているが、実際には犯罪数は減っているという実証もある」と結論を出している。
* 「2023年にはどのような犯罪が多くなったのか」
という質問に対しては、暴力犯罪が8、6%も多くなって、214100件という2007年以来の最高数となったのだが、これは殺人や凌辱が多くなったというわけではない。強姦、窃盗、押し込み強盗などの数は少なくなった。
* 「どのくらいの数の外国人が容疑者と見られているのか」
2023年には全件数の34%の容疑者が外国人と見られ、そのうち2millionの容疑者はドイツ人としてのパスポートを持っていなかったというのが実情である。
* 「どのような要素を kriminell(罰すべき)階層というのか」
という問いに対しての答えは、国籍ではなく貧困などの社会状況、低い教育、前途に見込みのない階層に犯罪者が多いことを意味しているとの答えがあった。
加えて幼年時代の暴力経験、性的濫用、麻薬などの中毒病、家族葛藤なども罪人になる(を作る)要素となるとの事項である。
最後に性別も重要で、2023年の犯罪者の4分の3人が男性であった。
* 「亡命者が多くなればなるほど 犯罪が多くなるのか」
という問いへの答えは「そう機械的に言える問題ではないが、現在の状況では亡命者による小さな泥棒行為などの犯罪が多くなっているのも事実である」
ヨーロッパ、特にドイツへの後進国からの亡命者がとても多くなっていることと、それに伴う宗教の違いからくる社会的不穏はこの国の大きな不安の一つだと思われる最近です。
いつかこの不安がなくなる時は来るのでしょうか。