2025年01月11日
ビュッケブルグ歳時記 335
Boellern ー爆音花火ー による新年!
皆様、良い新年をお迎えになられたことと思います。
日本では、遠近の除夜の鐘を聴きながら静寂な夜の後、新年を迎えるという印象なのですが、ドイツの新年は大晦日の24時に Boeller と言う爆音の大きい各種(ほとんどが地上の向けてではなく、空に向けて打ち上げる)の花火を庭や道路で空に向かってあげて、その爆音と夜空に破裂する色、形の様々な花火とともにやってくるのが新年なのです。
クリスマスが終わった後直ぐに、売れ残りのクリスマス用品が片付けられた商店の売り場には、さまざまな形・色の花火が並べられます。箱に入った大きな図体の花火です。この花火の歴史は17−18世紀にさかのぼり、男性貴族が白い付け髪をつけて自分の持つ支配力、財産、権力を周囲に見せつけるために打ち上げた花火が、その元だということです。
そして、現在のこの花火は12月28日以後に18歳になった客にしか売ることができないし、火をつけることの許可もされていないということです。これに反した場合の罰金は5000ユーロという大金だということです。
前後してしまいますが、現在の12月31日はドイツの若い層にはパーティ日なのです。夕方から友達同士が集まって、飲んで、食べて、踊ってと楽しんで、新年を待つのです。そして24時になると外へ出て、買いためておいた花火をあげて新年を祝うのです。最後の12月31日は都会の街路も住宅街の路地も全て大晦日花火に占領されるのです。
この時の花火は普通、2階建ての家よりも高く揚がるものが多く、出る音も大きく、光る密度も大きく、鑑賞に値するものですが、この感覚は若い人たちのもので静寂を尊重する年老いた市民達にはその反対の効果となるのかもしれません。歳の多い市民の賛意が少ないためか、今年の調査では59%の市民がこの花火爆発大晦日の取りやめに賛成しているということが新聞載っていました。
最後に、今の Scholz 首相は「その年の最後の日が無くなるという感覚には、自分としてはついてゆけない」という感想だということです。首相も花火をあげて、最後に国歌を口ずさみたいのだと思います。
今年も読んで下さると嬉しいです!
皆様、良い新年をお迎えになられたことと思います。
日本では、遠近の除夜の鐘を聴きながら静寂な夜の後、新年を迎えるという印象なのですが、ドイツの新年は大晦日の24時に Boeller と言う爆音の大きい各種(ほとんどが地上の向けてではなく、空に向けて打ち上げる)の花火を庭や道路で空に向かってあげて、その爆音と夜空に破裂する色、形の様々な花火とともにやってくるのが新年なのです。
クリスマスが終わった後直ぐに、売れ残りのクリスマス用品が片付けられた商店の売り場には、さまざまな形・色の花火が並べられます。箱に入った大きな図体の花火です。この花火の歴史は17−18世紀にさかのぼり、男性貴族が白い付け髪をつけて自分の持つ支配力、財産、権力を周囲に見せつけるために打ち上げた花火が、その元だということです。
そして、現在のこの花火は12月28日以後に18歳になった客にしか売ることができないし、火をつけることの許可もされていないということです。これに反した場合の罰金は5000ユーロという大金だということです。
前後してしまいますが、現在の12月31日はドイツの若い層にはパーティ日なのです。夕方から友達同士が集まって、飲んで、食べて、踊ってと楽しんで、新年を待つのです。そして24時になると外へ出て、買いためておいた花火をあげて新年を祝うのです。最後の12月31日は都会の街路も住宅街の路地も全て大晦日花火に占領されるのです。
この時の花火は普通、2階建ての家よりも高く揚がるものが多く、出る音も大きく、光る密度も大きく、鑑賞に値するものですが、この感覚は若い人たちのもので静寂を尊重する年老いた市民達にはその反対の効果となるのかもしれません。歳の多い市民の賛意が少ないためか、今年の調査では59%の市民がこの花火爆発大晦日の取りやめに賛成しているということが新聞載っていました。
最後に、今の Scholz 首相は「その年の最後の日が無くなるという感覚には、自分としてはついてゆけない」という感想だということです。首相も花火をあげて、最後に国歌を口ずさみたいのだと思います。
今年も読んで下さると嬉しいです!
aokijuku at 00:30│コメント(0)│