2025年01月07日

【From America】「年賀状じまいについて」

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

アメリカのウインドゲイト緑です。

xmas Card最近、日本では「年賀状じまい」という言葉が聞かれるようになりました。年賀状離れは、若い人の間では携帯電話のショートメールやラインが普及した時に始まったと思いますが、当時、高齢者は携帯電話がうまく使えなった事や、伝統的な年賀状交換の習慣を無視出来なかったために、年賀状を送り続けていたのだと思います。

しかし、年齢が高くなり、様々なことが大変になってきて、もう年賀状を止めたい。でも、年賀状を急に送らなくなったら、死んでしまったのではないか? と逆に心配をかけることになるのではないか? など心配が尽きないと悩んでいるお年寄りも多いと思います。さて、アメリカでも高齢者は居るわけですが、日本の年賀状に当たるアメリカのクリスマスカードで「クリスマス・カードじまい」という言葉を聞いたことがありません。その違いは何なのだろう? と考えてみました。

先ず、年賀状とクリスマスカードの共通点は、年末に一年のご無沙汰と近況を報告し合う、事だと思います。しかし、大きな違いは、クリスマスカードは12月に入ったらいつ送っても良い、ということで送る期間が長いこと。また、綺麗なカードを部屋に飾るので、クリスマスのデコレーションになるため、身近なところに長く置いておく、という点にあると思います。日本で年賀状を部屋に飾る人は先ず居ないので、受け取ったら読んだ後にしまってしまうのが日本の年賀状でしょう。この違いは大きいのではないでしょうか? お年寄りで、部屋にクリスマスツリーが無くても、綺麗なクリスマスカードを飾るだけで、ぐーんとクリスマス気分が上がります。

クリスマスカードの中にはプレゼントの小切手を入れたり、家族の写真を入れたり、或いは日本の喪中はがきでお知らせするような亡くなった人のニュースも入れます。新しい住所に引っ越したお知らせや赤ちゃんが生まれた嬉しいお知らせから、不幸があったお知らせまで、一年に一度だけ連絡を取る方たちとつながる大切なツールのようです。日本のように毎年干支にちなんだ年賀状というものがないので、クリスマスカードを沢山買い占めて、夏のころから準備することも出来る点が、日本の年賀状より準備には便利なのかもしれません。

どんな形にしても、旧友や遠い親戚と上手につながっていられる方法があると、嬉しいですね。

今年もどうぞ宜しくお願い致します。

aokijuku at 00:30│コメント(0)

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