2024年08月13日

【From America】「飲酒運転の罰則」

アメリカのウインドゲイト緑です。

お酒を飲むことは楽しいことですね。自宅で飲んでいるのなら問題ありませんが、外出先で飲むと、家に帰る時の交通機関が問題になるのがアメリカの生活です。日本のように電車やバスがあれば、沢山飲んでも安心ですが、自家用車での移動となると、選択肢は仲間の誰かがドライバーになり「今日は私が運転手になるから飲まない」と決めておかない限りは、帰る時になって、さて、どうしたものか??と悩むことになります。

お酒を飲んでしまったら、車をお店に置いてタクシーやウーバー(ウーバーイーツではなくて、車の送迎サービス)で帰宅する方法もあります。しかし、ビールやワインをちょっと飲んだだけだから大丈夫、と運転して帰宅してしまうお客様も多いと聞きます。

さて、飲酒運転をして、もし警察に見つかり、罰則を受けるとどうなるのでしょうか? 勿論罰金や運転免許の一時停止を余儀なくされるのですが、アメリカは車社会です。どこに行くにも車がない事には全く動きが取れません。そんな時には、裁判所に訴えを起こして、「私は仕事に行くのに、どうしても車が必要です」と事情を訴えるそうです。確かに、仕事に行かれないとお金がもらえないので生活に支障をきたします。そんな時には、裁判所の判断で、車に『息を吹きかけて、アルコール濃度を測る装置を取り付けて、アルコールが検出されなければ、車のエンジンが作動する』という処置をするそうです。勿論、自宅と仕事場の往復のみ、運転が許される、というものです。

ちなみに、知り合いの友人がこの措置を受けて、現在仕事に通っている、というニュースを耳にしました。そこで私は、「本人ではない人が装置に息を吹きかけて、アルコール度はゼロになり車を発車させることも出来るのではないでしょうか?」と質問しました。
すると、その答えは「そういう事も想定して、運転中に赤信号で停まった時などにランダムに息を吹きかけるように指示してくるから、本人であるかどうかはすぐにわかってしまう仕掛けになっているんだよ」と教えてくれました。なるほど、そういう仕掛けになっているのですね、と私は納得したのです。

運転車の自動運転装置の開発がどんどん進んでいますから、近い将来には、無事故の世界が誕生して、飲酒運転を取り締まるという事も無くなるのかもしれませんが、それまでの間、アメリカでは飲酒運転の取り締まりはこんな風に行われるのがしばらくは続きそうですね。

皆さん、くれぐれも安全運転でお願い致します。

aokijuku at 00:30│コメント(0)

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
月別の記事一覧
最新コメント