2024年04月27日

ビュッケブルグ歳時記 319

近頃の若者は本当に怠け者?


 この国の労働機関は日本と全く違っているので、Blog でお伝えするのは難しいかと思うのですが、前にお伝えした鉄道のストライキ【*】で全国の鉄道が動かない日があることや、幼稚園のストライキの模様などを聞くと、給料はそのままで労働時間を短くすることが目的であることが多いことなどを考えると、昇給が第一の目的ではない若い労働者の労働への希望状況は日本にはないことのように思われますのでをお知らせしてみます。

(*)このストで鉄道労務者が獲得した結果のうちの労働時間短縮は次の通りです。
2026年 1週間の労働時間 37時間、27年 36時間、28年 35、5時間、2029年 35時間


 副題として「Z 時代の若者たちは ”働く” いうことについて何の意欲も持っていない! この頃の若者たちには ”WorkーLifeーBalance“ とは Work の部分は最小であって、”1週間に40時間働く” ことなどは昔のこと」との副題がついています。

 労働時間を少なくして、生活する時間を多くすることを今の若者たちは希望しているわけです。

 ある調査によると25歳までの男性労働者は1985年までは週に38時間働いていた。2021年にはそれが33時間となって5時間の労働時間短縮となったということです。
 女性労働者の場合はもっと顕著で、7時間の労働時間短縮が行われたということです。


 昔からの希望、月曜日を休日にすることも同様に考えられているが、休日を多くすることよりも労働日を少なくする方への希望が多いことが最近の傾向である。

 週40時間プラス規定外労働時間には不賛成だが、週4日労働日にも不賛成の声が大きいということです。

 このような今の若い世代が欲している労働条件を実践することは、歳上の労働者の生活にも良い影響をもたらすと思われる、との解説者の意見も書き添えておきます。


 そしてもう一つ、ここに書いたような実際の労働に対する世間の反応状態をお知らせしておきたいと思います。

 56歳のN. 婦人は「私の年代にはまず働くことが先で、その後に生活があった。今はその順番が逆になって、まず生活があってその後に労働がくる時代になったわけだが、このことがいわば豊かになった国を蝕むことにならないように切に願う」と、いわば警報を出しているのが目に止まりました。

 豊かさを保つにはそれ相応の努力が必要であることを知らされたように思えます。

aokijuku at 00:30│コメント(0)

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