2024年03月23日

ビュッケブルグ歳時記 317

誇りある我が国の里程標(年金制度)!


 世界中に不安が蔓延っている今日この頃、このような表題で今朝の新聞に発表されていたのは「7月1日から年金が ”東西にわたり” 4、57%増額する」という記事です。食料品も含めた全てのものが値上がりされ続けていた時に聞く明るいニュースです。

 現在この国には21Millionen 人の年金者がいて、今までは東西別々の年金の値上がりなどの取り扱いがされていたのですが、 今回初めて東西同等の年金値上がりが行われるということです。


 その理由は豊富な労働市場と、労働への報酬の均衡が取れていたことが挙げられています。

 昨年の秋には3、5%の値上げと計画されていたが、インフレも徐々に収まり、今年2024年には4%以上の値上げが可能と検討されていたということです。

 そしてこのことは東西合併以来の34年後に、年金の東西合併が成立したということでもあるということです。
 これは労働賃金も今までは東西で差のある考え方と実行法で、東西同等になるまでを待っていたともいえることだとも思えます。


 このようにドイツには、東西合併をマースターする仕事がまだまだあるようです。

 そして前の Blog に書いたように Babyboom 時代の労働者が年金者になる2037年には、年金制度も今年のように増額することはできないと思われるが、これは年金は報酬のように増額することは出来ないということでもではなく、報酬増大のように増大することは望めないということである、という覚え書きも読めました。

 労働大臣は将来の年金制度に対して次のように言っています。
 「しっかりした年金制度は決して Luxus ではなく、市場経済の基盤となって我々国民に数十年の経済確率と安定をもたらせてくれた(る)ものである。この制度を守ることが我々政治家の勤めである」


 このように時折、弱い国民と見なされる年金者を守る年金が保障される国ドイツは、考え方にデモクラシーがあると言って良いと思われるのですが。

 長い間に国を強くしたキリスト教民主同盟の政治の後、今の社会民主党とみどり党とetc党の政治は、年金者や保護を必要とする国民を忘れていないと見るのは間違っていないと思われるのですが・・・・

aokijuku at 00:30│コメント(0)

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