2024年01月16日

【From America】「初雪」

snowアメリカのウインドゲイト緑です。

今年の日本の冬は暖冬なのでしょうか? 私の住んでいるアメリカ東海岸でも、ここ2年ほどは暖冬であまり雪が降りませんでした。所が1月の1週目の週末に大雪とは言わないまでも、2年ぶりにかなりの雪が降って除雪車が出動したり、あちこちで雪かきをしたり、というニューイングランド地方の冬の風景が見られました。

道路が凍ってスケートリンクのようになっては事故が多発しますから、除雪車は勿論ですが、道路に「塩と砂」をまいて凍結を防止するというのが、私が引っ越してきた30年前の定番でした。所が最近は塩だけをまいているので、どうしてかな?と不思議に思っていました。塩と砂の混ざったものが道路に撒かれると、車が汚れるので困ったな、と思ったのですが、今度は塩だけになったら車が錆びるだろうな、とまた別の心配が起っていたのですが、安全に運転するには仕方がない方法なのでしょうね。

しかし、どうして「塩と砂」が「塩だけ」になったのか? と疑問に思っていましたら、除雪の仕事をしている知人が教えてくれました。「塩と砂」は道路の凍結防止のためには欠かせない物なのですが、雪の時期が終わっても道路に砂が残ります。交通の激しい道路ではたくさんの車が通りますから、道路の砂は車のタイヤですり鉢をこすっているような状態になり、この砂がどんどん細かくなって空気中に舞うことになるのだそうです。すると、空気中の目に見えないような微小の砂を子供や老人たちが吸ってしまい、呼吸器系の病気につながるという事が分かり、砂を止めて「塩」だけにしたという経緯があるそうです。

日本も春一番が吹いて中国から「黄砂」が飛んできて空気中に舞っているという時期もありますから、納得の説明でした。この目に見えない空気汚染の問題は解決できるなら、出来るだけ努力をして排除したいものですね。
そのような理由で、最近の道路には「塩」だけがまかれているコネチカット州です。

aokijuku at 00:30│コメント(0)

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