2023年05月23日

【From America】「衣替え」

アメリカのウインドゲイト緑です。

日本は新緑の美しい季節になり、窓を開けると気持ちいい風が部屋の中に入ってくる時期だと思います。
梅雨に入る前のこの時期は、衣替え、の季節ですね。冬物と夏物を入れ替えて、クリーニングに出したり、お洗濯をキチンとして大切な衣類が虫に食われないように防虫剤を入れたり、と次の季節にまた気持ちよく着るための準備をします。

さて防虫剤ですが、臭いのない製品もあるものの、殆どの防虫剤は臭いがあり、次の季節になった時に取り出して着る際に防虫剤の臭いが気になることはありませんか? 勿論それは丁寧に手入れをしていた証拠になるのですが、やはり最初に取り出して着る時には気になりますね。

そこで、アメリカの人たちが使っている天然の防虫剤をご紹介しましょう。それはシーダー、つまり杉の木なのですが、これには防虫効果があります。特にレッドシーダーと呼ばれるものは、100%ウールや100%絹のものを食べてしまうあの憎き虫をはじめ、ゴキブリやカビも防いでくれる優れものです。天然の木を使っているためにほんのりとした木の香りはしますが、モスボールと呼ばれる人工的な防虫剤のようなきつい臭いはありません。勿論 天然の木ですから半年くらいでその香りは消えてしまうのですが、紙やすりで表面を削ると下から新しい木の表面が出てきて、その効果が蘇ります。

シーダー防虫剤写真のようなハンガーとしてクローゼットの中に吊るすタイプや丸い形のものはタンスの引き出しに入れるとか、細かく刻んだ木片を布の袋に入れた物など、様々な形のものがあります。そして究極の防虫対策は、クローゼットの中の天井から四方の壁をシーダーの木で覆ってしまう方法もあります。こちらはドアを開けた途端にとても良い香りがする空間になります。

誰でも大切な衣類を虫に食われてしまうのは嫌だし、ついうっかりして大事なセーターに穴が開いてしまったなんてことがあっては後悔してもしきれないですね。この衣替えの時期、こんな天然の防虫剤を考えても良いかもしれません。


aokijuku at 00:30│コメント(0)

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