2023年03月21日

【From America】「確定申告」

アメリカのウインドゲイト緑です。
日本の皆さんは3月15日までに確定申告を済ませたでしょうか?アメリカの確定申告の期限は日本の一か月遅れで4月15日です。今年はその日が週末に当たるため、締め切りは4月18日です。日本では確定申告が必要な人は個人で事業をしているような人に限られます。会社員なら会社の経理が源泉徴収をしてくれて、年末調整で終わります。銀行の貯金の利息も税金を取った後の金額を受け取っているので自分で何もする必要がありません。投資も同じことで、配当金なども証券会社が税金作業をしてくれます。ですから、日本では確定申告はあまり身近に感じない人も多いでしょう。

ところがアメリカでは、銀行の利息や投資の配当なども全額払ってくれるので最初は沢山手に入ったと嬉しく感じますが、自分で様々な収入と合算して申告しなければなりません。そうなんです。低所得者以外は老若男女全員が確定申告をしなければなりません。従って、確定申告はアメリカ国民にとってはとても身近なことになります。日本で国民全員が確定申告をしなさい、と言われたらどうしましょう? パニックになりますよね。
アメリカ人だって同じで、国民全員が会計士を雇って税金書類を作ってもらうことは出来ないので、自分でなんとかやらなければなりません。勿論 タウンホールなどに行って無料の会計士のサービスを受けるなどの方法もありますが、多くの人はコンピューターのソフトを使って自分で申告書を作成します。
Turbo Tax
そこで登場するのが「ターボタックス」と呼ばれるソフトで、一歩一歩質問形式にして上手に書類作成を導いてくれます。殆どの質問はYESまたはNOで答え、次へと先に進む形式です。このソフトは文具店や、日本の皆さんにもお馴染みになったコストコなどで手に入ります。そして、その提出方法はインターネットで送る場合と郵送の二種類があります。締め切り日までに必着ではなくて、当日の消印有効なので、締め切り日の郵便局は真夜中の12時ぎりぎりに駆けつける人が多くて大変な騒ぎになります。

この光景の話を聞くたびに、夏休みの宿題をぎりぎりまで放っておいて、徹夜で仕上げるあの気分に似ているように思えて、くすっと笑いたくなります。面倒くさいことは先延ばしにして、慌てて最後になって大騒ぎ、というパターンは洋の東西を問わず同じなのだなと感じます。

aokijuku at 00:30│コメント(0)

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