2022年10月18日

【From America】「台風とハリケーン」

アメリカのウインドゲイト緑です。
秋ともなれば台風のシーズンですね。日本も次から次へと台風がやってきます。台風の被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げます。

ハリケーンイアン01アメリカでも秋はハリケーンの時期です。台風とハリケーンの違いは何でしょう? どちらも熱帯低気圧が大きくなったものですが、太平洋や南シナ海など東側に発生するものは台風で、大西洋、カリブ海、メキシコ湾、など西側に発生するものをハリケーンと呼びます。ですから、呼び方が違うだけで同じものなのですね。どちらも雨や風で大きな被害をもたらすので、秋晴れの気持ちの良い季節がなかなか続かない困り者です。

9月下旬にハリケーン「イアン」がフロリダ付近を直撃しました。これは歴史的にも大きなハリケーンということで、大きく報道されました。
日米の台風とハリケーンは呼び方が違うことだけでなく、他にもいろいろ違いがあります。
先ず、日本は台風に番号を振ります。令和4年台風1号、2号という具合で毎年台風は1号から始まります。一方、アメリカではハリケーンに名前をつけます。人間のように今回は「イアン」という名前でした。日本で言えば「台風太郎」みたいな感じですね。この名前の付け方は、以前は女性の名前だけに限られていました。台風は吹き荒れて様々な被害をもたらします。なぜ女性の名前だけだったのでしょうか?ちょっと女性が怒って泣き騒ぐ様を表している、と思われたのかもしれません。しかし、今は男女同権なのにハリケーンに女性の名前だけは差別である、という声が上がりました。そんな経緯があり、最近は男女の名前を交互に使うことになりました。

しかし、日本のように毎年第1号から始まるのなら、この先何年経っても区別が付けられますが、人間の名前を付けていたら、いずれ名前の候補が無くなってしまう時がくるのではないか? と心配しています。余計なお世話、といわれそうですが、日本でも太郎や花子から始まり、一般的な名前は限られていますよね。最近はきらきら名前が出てきましたから、名前の選択肢もかなり増えたと思いますが、アメリカでも皆が覚えやすい名前ばかりとは限りません。時々珍しい名前で覚えるのが困難な名前のハリケーンもあります。
そんな時には、普段の会話では「今回の何とかいうハリケーン、覚えられない難しい名前のあれ」という具合になります。

西洋の名前を全て使ってしまったら、外国の名前を使っていくしか方法がないので、将来は「ハリケーン一郎」とか「ハリケーン真理子」みたいな日本の名前のハリケーンも登場するかもしれませんね。



aokijuku at 00:30│コメント(0)

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
月別の記事一覧
最新コメント