2022年08月16日

【From America】「電気コンロが義務化される?」

アメリカのウインドゲイト緑です。
日本の皆さんの台所は多分ガスコンロを使っておられると思います。最近は高齢者の事故を防ぐ意味でもIHコンロを設置する方が増えてきたように思いますが、それでもまだまだガスが主流ですね。

ガスコンロ先日アメリカのTVで話題になっていたのが、環境問題に一番早く取り組むカリフォルニア州では、今後家の建てる場合には、台所にガスは使わないようにするルールを作ろうとしている、ということが討論されていました。カリフォルニア州は車の排気ガス問題でもいち早く「カリフォルニア・エミッション」を打ち出していましたので、なるほど、環境に気をつかっての取り組みかと思う話ではありますが、料理の世界ではガスのほうが火力を調節しやすいことでもっぱら人気を集めています。グルメキッチンにはガスコンロ、と決まっているのがアメリカです。

電気コンロは火が出ないから安全である。これは誰もが賛同する利点です。しかし電気の難点は温まるのに時間がかかる、そして火力を弱くしたくても、すぐに弱くならない。料理手順にかかれている「鍋にXXを入れて沸騰させた後、弱火にしてじっくり煮込む」などの指示があると、ガスであればあっという間に火を弱く出来ます。ところが電気だと二つのコンロに火をつけておいて、片方で火力を大きくして沸騰させます。その後、隣のもう一つの弱火で用意している電気コンロに鍋を移動させてじっくり煮込む、という作業が必要になり、少々面倒くさいです。

私はアメリカでガスコンロと電気コンロの両方を使った経験がありますが、全く上記の言い分通りだと思います。私のお気に入りは日本から持ってきたIHの卓上コンロで実に便利です。火加減の調整も従来の電気コンロよりも速く対応してくれるので使い勝手が良いと思います。しかし、IH専用の鍋やフライパンを使わないといけないので、今までの手持ちの鍋やフライパンを使えないのは少々不便です。アメリカの住宅が全てIHに切り替わっていけば、料理にも環境に良いのかもしれませんが、かなり時間がかかることでしょう。

自動車もガソリン車から電気自動車に切り替わろうとしています。台所にもそんな流れが押し寄せてくる日も近いのかもしれませんね。


aokijuku at 00:30│コメント(0)

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