2022年04月09日

ビュッケブルグ歳時記 270

武器について考える世代

 第二次世界大戦後から約70年間平和であったことから、近代国の若い人たちには戦争の話は祖父母や両親から聞いたり、TV や映画で見たりしているだけで、現実感のない架空のモノであったのが、今年の二月の末から突然、現実のモノになり、戸惑取っている人も多いと思います。
 このような世代の考え方についてこの国ではどのように考えられているかを書いた一記事が目に入りましたのでお知らせしてみます。

 平和であることは、ドイツでは当然のことになっていたのだが、今回のウクライナ戦争でのロシア軍隊の為す残酷な行為を見聞きする時に出るのは「軍隊によって保守反動として戦うことは良くないこと?」という問いである。というのがこの記事の表題で、内容は次のとおりです。 

 {プーテイン首相によって二月の末から、この国の兵役義務すら知らない年代の若者に「君たちは、武器を手に君達の愛する人たちを防御するの?」という問いがかけられたのである。
 1980年以降に生まれた年代の人間は「冷間期」も知らないし、また200年前にイマニュエル・カントが解いた「永久平和」が少なくとも中央ローロッパには実現されたような時代に育った年代の若者たちでもあったのだ。デモクラシイー、自由、人権、に守られた世代で、軍隊による争いは逸話であった良き時代に育った若者たちであったのだ。 

 そして2003年にはこれらの若者の両親がイラク戦争に対しての反対デモを行ったりみどりの党を立ち上げた政治家の孫が ”Nato二重決議案”に反対するデモをしたりの軍隊拒否の平和な時代が続いていたのである。

 この時代は「兵隊」とは、”週末に駅に立って、帰宅の汽車を待っている兵隊の洋服を着た若者”となっていたのである。(この国では徴兵軍隊があった時代には週末には家に帰る兵隊が汽車を待っている情景が多く見られたのです)     

 このような平和な時代の後、今、ベルリンから24時間もかからない土地に戦争が突然帰ってきたのである。
 青と黄色の旗の下でのデモのスローガンは「Love and Peace」ではなく「Stand with Ukraine」や「Stop Putin」で、このスローガンには二つの矛盾が隠されているのだ。ロシアの残酷な軍隊に対する批判攻撃は、同時にウクライナの軍隊による自衛を認めることでもあり、両者とも軍備を肯定することなるわけなのだから。

 72年間の平和な時代が過ぎ去った後の今、若い人は「軍の威力」に対する態度というか構えを新しくすることを強制されることになったのである。擁護された社会は姿を消したのである。
 しかし「戦争のない世界を作る」ということは決して出来ないことではないし、幻影だけのユートピーでもない。死と不正を失くすということは、時によっては軍隊の力を借りることが必要というジレンマに向き合わなくてなならないことでもあるのだ。そして今の若者が このことに初めて向き合うことになったわけだが、このことの成り行きで、ここに次に来る未来の若者が「戦争のない世界」に生き得るか、がかかっているのだ。}

 このように武器の力を肯定する考え方もある一方、その反対の考え方もあることも知りました。
 50歳ぐらいの人々の集まりで耳に入ったのは「僕は白旗を掲げて、プーチンに好きなようにさせておく。そうすれば現実に起きているマサカー(殺戮)が少なくなり、犠牲者が少なくなる。そして彼(プーチン首相)の権力も永遠に続くわけではないのでそれが終わる時を待つ」という一知識人の意見も知ったのです。


aokijuku at 00:30│コメント(1)

この記事へのコメント

1. Posted by MargaritaBept   2022年04月13日 19:13
4 Неllо аll, guуs Ι knоw, my mеsѕagе mаy be tоo speсifiс,
Βut mу sіѕter found nісе man hеrе and thеy mаrrіed, ѕo hоw аbout mе?! :)
Ι am 24 уearѕ old, Мargarita, frоm Ukrаine, I know Engliѕh аnd German lаnguаgеs аlsо
Αnd... Ι hаvе ѕpесіfіс dіѕeаsе, nаmed nуmphоmanіa. Whо knоw what is thіs, сan undеrstаnd mе (bettеr tо sау іt іmmedіаtеlу)
Ah yеs, I соok vеry tastу and Ι love nоt оnly соok ;))
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