2022年02月12日

ビュッケブルグ歳時記 266

戦争になるか?

 パンデミー騒動も終わっていないところへ表題のような文字で始まるウクライナ問題がニュースの冒頭になっているのがこの頃のドイツです。
 この問題についてはウクライナだけではなくソ連をはじめ、関係する諸国の歴史を知らないとブログを書く資格はないと思うのですが、問題解決のためにドイツを含めた諸国が現在、どのような解決策を練っているかという新聞記事が目に留まりましたのでそれをお伝えしてみます。

 「今週の数日間内の、6回にわたる各国代表者による会合が ”外交使節”となって平和に行き着くか」がタイトルです。この6つの会合とは:

1. ワシントン/ベルリン・・・7日に行われたショルツドイツ首相の、就任挨拶アメリカ訪問が、即ウクライナ外交対策会議となった。
アメリカもウクライナもNato の関係上、ドイツからの軍事援助を期待しているのですが、現在のところドイツは武器販売援助を拒否しているのです。そこから大きな問題点である Nord Stream2 ( 東海に建設された露ー独 間のガス輸送パイプ線のことです。今まではウクライナを通る輸送パイプだけだったのですがドイツが新しい独自のパイプを持つと、露、米、ウクライナの3国に支障が起きることになり得るわけです)については両者とも「口に出さなかった」ということですが、この問題はいずれウクライナ騒動の良否鍵を握ることになる可能性ありと読めます。

2. パリ/モスクワ・・・マクロン仏大統領は7日の夕刻にはモスクワに飛んでプーチン大統領と6時間にわたる話し合いをした。その目的はウクライナ騒動だけではなくフランス、ドイツはもとよりヨーロッパ、EU諸国に戦争が起きないことが目的だとの、EU賞賛意見を述べたとのことです。

3. ベルリン/ キエフ・・・8日はドイツ外務大臣(みどりの党)がウクライナ外務大臣と対談。
 「ロシアからの攻撃戦術にわが国ドイツは軍隊を持って対することはできない。  
自分は数日前までは ”話し合いと堅固” を主張していたが、今は ”話し合いと外交” を主張する」との平和案を表明したとのことです。  

4. モスクワ/キエフ・・・マクロン仏首相は8日にはキエフに飛んで、ウクライナ大統領のセレンスキーと会談。その帰途にはベルリンにトランジットしてショルツ首相に会談成果を報告。EU圏の平和を強調したということです。

5. キエフ/ドンバス・・・ドイツ外務大臣(女性)がヘルメットと防弾チョッキに身を包んでドンパスの実戦現場を訪れた。

6. ポーランド/ベルリン・・・8日夕刻、ポーランド大統領ヅダがショルツ大統領訪問。

 この他にベルリンには関係諸国の交渉員が常時待機していて、日夜交渉に当っているということです。

 このような平和を目指しての関係国々の戦争回避努力を知ると「戦争にはならない」という希望が見えるような気になります。

 そしてDialog (対話)の 大切さを改めて知らされています。

aokijuku at 00:30│コメント(0)

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