2021年12月11日
ビュッケブルグ歳時記 262
愛子プリンセスは女帝になるか?
オミクロン対策や、昨日生まれた首相をはじめとする新内閣についてが、クリスマスを控えてのドイツの今の話題なのですが、視野を広げて少し柔軟なテーマを探したところ、12月1日に成年となられた愛子皇女の未来についての、ベルリン新聞の記事が目に止まりました。昔はこの国にも王族制があったのですが今は無く、世界で一番古い日本の世襲天皇制と、その存続をこの国がどうみているかをお知らせしてみたいと思います。
インタービュー形式の記事の回答者は、日本学者で現在、自由ベルリン大学で教鞭をとっているSprotte 教授です。
* 日本では20歳が成人年齢で、何が与えられるのかとの質問に対しての答えは飲酒・喫煙・選挙権などの許可が与えられるが、愛子皇女には選挙権は与えられない。
* 選挙権だけではなく、彼女は現天皇の一人っ子なのに、天皇制を継ぐ権利も与えられていないようだがとの問いへの答えは、英国やその他のヨーロッパの王国では性別に関わりなく最初に生まれた子供が相続者であるが、日本では1947年に決められた天皇法規で王位継続者は男子のみと決められている。
* それでは現在の王位継承者の順位については、誰が継ぐのかとの質問には次のような答えがありました。現在天皇家系にあるのは17名で、内訳は男性5人に女性12名である。そこから現天皇死去の場合は弟が、次の可能性は弟の息子 Hisahito が後継者である。
* このように男性のみに資格が制限されているので、現在のところでは愛子皇女が天皇になる可能性は閉ざされている。
* 国民は、愛子皇女の天皇着位を望んでいるようだが、その可能性に対しては; ー 旧天皇 Akihito の退任と同じ ようにー 国会による法規改生が必要になる。2005年に改正の可能性があったのだが、その直後に、天皇家後継者として41年振りに、上記の Hisahito が誕生したので、取り止めとなった、との答えがありました。
* 日本の歴史には天皇は欠かせない事柄であるが、現在までに及ぶ126人の天皇のうち、10人は女帝であった。ただし権威が認められていたわけではなく、次の男性天皇の誕生までの繋ぎの役割りだったというのが歴史上の女帝の姿だったようです。
* それでは”女帝” という位置は現在の若い女性として、羨み、応募する価値のない職種(?)なのかという質問には次のような答えが読めました。このような周りから閉ざされた世界に住む皇族とは、”人権” さえ認められていないといえる。選挙もできず、職業を選ぶ権利も、苗字を選ぶこともできず、信じる宗教を決める自由も与えられていないのが皇族だとすれば、愛子皇女が女帝になることを拒む理由も理解できるのではないか、が答えとして読めました。
* そういえば、皇室の女性の健康状態の憂いに関しては、皇室の多くの妻女がうつ病になっている。高度の能力を持ち優秀な外交官だった雅子妃の例が顕著な例として挙げられています。
最後に、このように数々の例を見ると日本の天皇制は制限の多い、こわい世界のように聞こえるが、日本を考えるときに天皇制のない日本は考えられない、と日本学者の S. 氏は言っています。
天皇制継続のためにはさまざまな妨げになる困難があるとは思うが、それらの改善や破棄などを全うして、日本の天皇制は永続するだろうとの意見です。
オミクロン対策や、昨日生まれた首相をはじめとする新内閣についてが、クリスマスを控えてのドイツの今の話題なのですが、視野を広げて少し柔軟なテーマを探したところ、12月1日に成年となられた愛子皇女の未来についての、ベルリン新聞の記事が目に止まりました。昔はこの国にも王族制があったのですが今は無く、世界で一番古い日本の世襲天皇制と、その存続をこの国がどうみているかをお知らせしてみたいと思います。
インタービュー形式の記事の回答者は、日本学者で現在、自由ベルリン大学で教鞭をとっているSprotte 教授です。
* 日本では20歳が成人年齢で、何が与えられるのかとの質問に対しての答えは飲酒・喫煙・選挙権などの許可が与えられるが、愛子皇女には選挙権は与えられない。
* 選挙権だけではなく、彼女は現天皇の一人っ子なのに、天皇制を継ぐ権利も与えられていないようだがとの問いへの答えは、英国やその他のヨーロッパの王国では性別に関わりなく最初に生まれた子供が相続者であるが、日本では1947年に決められた天皇法規で王位継続者は男子のみと決められている。
* それでは現在の王位継承者の順位については、誰が継ぐのかとの質問には次のような答えがありました。現在天皇家系にあるのは17名で、内訳は男性5人に女性12名である。そこから現天皇死去の場合は弟が、次の可能性は弟の息子 Hisahito が後継者である。
* このように男性のみに資格が制限されているので、現在のところでは愛子皇女が天皇になる可能性は閉ざされている。
* 国民は、愛子皇女の天皇着位を望んでいるようだが、その可能性に対しては; ー 旧天皇 Akihito の退任と同じ ようにー 国会による法規改生が必要になる。2005年に改正の可能性があったのだが、その直後に、天皇家後継者として41年振りに、上記の Hisahito が誕生したので、取り止めとなった、との答えがありました。
* 日本の歴史には天皇は欠かせない事柄であるが、現在までに及ぶ126人の天皇のうち、10人は女帝であった。ただし権威が認められていたわけではなく、次の男性天皇の誕生までの繋ぎの役割りだったというのが歴史上の女帝の姿だったようです。
* それでは”女帝” という位置は現在の若い女性として、羨み、応募する価値のない職種(?)なのかという質問には次のような答えが読めました。このような周りから閉ざされた世界に住む皇族とは、”人権” さえ認められていないといえる。選挙もできず、職業を選ぶ権利も、苗字を選ぶこともできず、信じる宗教を決める自由も与えられていないのが皇族だとすれば、愛子皇女が女帝になることを拒む理由も理解できるのではないか、が答えとして読めました。
* そういえば、皇室の女性の健康状態の憂いに関しては、皇室の多くの妻女がうつ病になっている。高度の能力を持ち優秀な外交官だった雅子妃の例が顕著な例として挙げられています。
最後に、このように数々の例を見ると日本の天皇制は制限の多い、こわい世界のように聞こえるが、日本を考えるときに天皇制のない日本は考えられない、と日本学者の S. 氏は言っています。
天皇制継続のためにはさまざまな妨げになる困難があるとは思うが、それらの改善や破棄などを全うして、日本の天皇制は永続するだろうとの意見です。
aokijuku at 18:50│コメント(0)│