2021年07月10日
ビュッケブルグ歳時記 252
政治はどこにでもついてまわる?!
先回のブログでは、メルケル首相と同じ15年間の功績を持つサッカーの、連邦トレーナーの引退についてお知らせしましたが、あの、残念ながら負けてしまった対ハンガリー戦(これでヨギの引退はメルケル首相より一足先に先になってしまいましたが)の裏にはもう一つの陰があったのです。
今回はその影について読んでいただければと思います。
「スポーツはノンポリ(非政治的)という考えは残念ながら、間違った考えである。政治が入り込むことからスポーツの持つ魔術が損なわれてしまうのはないかという心配が大きくあるにもかかわらず、政治は表題の言うとおりスポーツ界でも、いつも一役買っている」というのが、今回のブログの内容です。
ハンガリー対ドイツ戦はミュンヘンの競技場で行われたのですが、大会の前にドイツサッカー協会は、サッカーに関連してはいるが直接ではないある政治的事項で人々の注意を引くため、戦いのスタジオを虹色の照明で照らし出す許可をもらいたいと UEFA ( ヨーロッパサッカー協会)に依頼状を提出していたのですが、結果は ”不許可”になってしまったのです。
ここで、二つのことの説明が必要です。
一つは「虹色7色」についてですが、こちらでは40年前から「差別や、告白した人に対する偏見や、慣習や、憎悪」などに対する差別反対信条を持つことを示す色として使われる様になったとのことです。性的差別を無くすためのデモなどに使われる、いわゆるシンボル用色なのです。
もう一つは、アンチ・デモクラシーのハンガリーでは現在、ゲイ、女子同性愛者、ビ・セクシュエル者、トランスジェンダーなどの人々の存在や権利は認められていないのです。
この様な事情から、ドイツ側から性的差別をなくすための反対意見を示す用具として、競技場を虹色に照明する案が提出されていたのです。バイエルン州の州大臣S氏も、この案には賛成していたのですが、ハンガリー側の反対で実現には至らなかったのです。ただ、ドイツテイームのキャプテンでゴールキーパーのNeuerは、キャプテン表示の腕印にはこの虹色の布を使っていました。
政治臭が強いからということで許可にならなかった虹色反抗を、個人的に使った良い意志表示に思えます。
この虹色反抗から、この国のサーカー族の歴史も学びました。
今は女性のファンも多く競技場訪問数も増大していますが、以前はサッカーは男性のもので、競技者だけではなく観覧者も男性たちのものだったということです。
したがって、つい最近までドイツでも前記のような性的特殊男性者の入り込む、というかサッカーマンが事実を打ち明ける余地はほとんど皆無で、したがってドイツのサッカー界ではこの種の男性の真相告白はつい最近1件あったと聞くだけです。
世論調査ではこの虹色奨励には64%の国民が賛成しているということで、半分以上が寛容感を持っているということです。
この他に、開始前のテイーム全員の国歌斉唱の時に起立せず、片膝を地面つけたままの姿勢、ーいわゆるひざまずくーで国歌を歌うという抗議の形も増えているのに気がつきます。これは2016年にサンフランシスコのフットボール大会で、ある黒人の選手が人種差別と警察暴力に対しての抗議をしたのが起源ということで、今回の E大会でも数回行われた抗議の形です。
このように政治はどこにでもついてまわるモノのようですが、スポーツ界での影響度については楽観的のようです。
次の大きな大会は、この夏の 「独裁者なしの東京オリムピックだ!」とあります。
先回のブログでは、メルケル首相と同じ15年間の功績を持つサッカーの、連邦トレーナーの引退についてお知らせしましたが、あの、残念ながら負けてしまった対ハンガリー戦(これでヨギの引退はメルケル首相より一足先に先になってしまいましたが)の裏にはもう一つの陰があったのです。
今回はその影について読んでいただければと思います。
「スポーツはノンポリ(非政治的)という考えは残念ながら、間違った考えである。政治が入り込むことからスポーツの持つ魔術が損なわれてしまうのはないかという心配が大きくあるにもかかわらず、政治は表題の言うとおりスポーツ界でも、いつも一役買っている」というのが、今回のブログの内容です。
ハンガリー対ドイツ戦はミュンヘンの競技場で行われたのですが、大会の前にドイツサッカー協会は、サッカーに関連してはいるが直接ではないある政治的事項で人々の注意を引くため、戦いのスタジオを虹色の照明で照らし出す許可をもらいたいと UEFA ( ヨーロッパサッカー協会)に依頼状を提出していたのですが、結果は ”不許可”になってしまったのです。
ここで、二つのことの説明が必要です。
一つは「虹色7色」についてですが、こちらでは40年前から「差別や、告白した人に対する偏見や、慣習や、憎悪」などに対する差別反対信条を持つことを示す色として使われる様になったとのことです。性的差別を無くすためのデモなどに使われる、いわゆるシンボル用色なのです。
もう一つは、アンチ・デモクラシーのハンガリーでは現在、ゲイ、女子同性愛者、ビ・セクシュエル者、トランスジェンダーなどの人々の存在や権利は認められていないのです。
この様な事情から、ドイツ側から性的差別をなくすための反対意見を示す用具として、競技場を虹色に照明する案が提出されていたのです。バイエルン州の州大臣S氏も、この案には賛成していたのですが、ハンガリー側の反対で実現には至らなかったのです。ただ、ドイツテイームのキャプテンでゴールキーパーのNeuerは、キャプテン表示の腕印にはこの虹色の布を使っていました。
政治臭が強いからということで許可にならなかった虹色反抗を、個人的に使った良い意志表示に思えます。
この虹色反抗から、この国のサーカー族の歴史も学びました。
今は女性のファンも多く競技場訪問数も増大していますが、以前はサッカーは男性のもので、競技者だけではなく観覧者も男性たちのものだったということです。
したがって、つい最近までドイツでも前記のような性的特殊男性者の入り込む、というかサッカーマンが事実を打ち明ける余地はほとんど皆無で、したがってドイツのサッカー界ではこの種の男性の真相告白はつい最近1件あったと聞くだけです。
世論調査ではこの虹色奨励には64%の国民が賛成しているということで、半分以上が寛容感を持っているということです。
この他に、開始前のテイーム全員の国歌斉唱の時に起立せず、片膝を地面つけたままの姿勢、ーいわゆるひざまずくーで国歌を歌うという抗議の形も増えているのに気がつきます。これは2016年にサンフランシスコのフットボール大会で、ある黒人の選手が人種差別と警察暴力に対しての抗議をしたのが起源ということで、今回の E大会でも数回行われた抗議の形です。
このように政治はどこにでもついてまわるモノのようですが、スポーツ界での影響度については楽観的のようです。
次の大きな大会は、この夏の 「独裁者なしの東京オリムピックだ!」とあります。
aokijuku at 00:30│コメント(0)│