2021年02月23日

【From America】「コロナで税金形態が変わる」

アメリカのウインドゲイト緑です。

日本の皆さんは確定申告が始まりましたね。一年に一度の税金を考える時期ですが、アメリカでは全員がタックスリターンと言って、申告をすることになっています。

さて、ここで問題になるのがコロナで働く場所が変わったことなのです。
アメリカは国税と州税に分かれています。いわゆる日本の国税と地方税と考えたら分かりやすいでしょうか。同じ州に住んで同じ州で仕事をしていれば、とても分かりやすく簡単なのですが、例えばNY州を例にとれば、多くの人はNYC、マンハッタンに仕事に行きますが、住んでいるのは隣のニュージャージー州とかコネチカット州という人が沢山居ます。日本に置き換えれば、東京に仕事に行くけれど、住まいは神奈川県とか千葉県という感じです。

今までなら、マンハッタンで仕事をしているからNY州に税金を納め、住んでいるニュージャージー州やコネチカット州の州税の時にダブルにならないようにNY州に払った税金を差し引いてタックスリターンをしていたとします。しかし、コロナになったらリモートですから自宅で仕事をすることになり、NY州マンハッタンの事務所には行かない、という状況になります。それならNY州の州税は払わなくても良いだろう、ということになります。マンハッタンには沢山のオフィスビルがあり、大勢のビジネスマンがそこで働いていました。コロナになってオフィスビルが空っぽになり、州税も入らなくなる。働きに来ていた多くのビジネスマン達も税金を払わないとなるとこれは大きな税収の落ち込みになります。今、話題になっているのはこれをどうするか? という問題です。物理的に行かないから税金は払わない、という意見と、いや、物理的に来なくてもその会社に属して仕事をしているから税金は払うべきだという二つの意見です。

コロナウイルス日本のビジネスマン達も、東京のオフィスに居なくても自宅で仕事をするから地方に移住する、などの仕事の形態が変わりつつありますよね。コロナによって仕事のやり方が変化しています。これからどうなるのか? 全ては初めての事ばかりですから、この先の様子を見守っていきましょう。


aokijuku at 17:31│コメント(0)

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