2021年01月23日
ビュッケブルグ歳時記 241
非常口を探しているドイツ
降誕節、クリスマスを挟んで1月の半ばまでとされていたLockdown 期間ですが、英国で見出された感染の早いコロナMutation B. 1. 1. 7. のため、メルケル首相により急遽奨励された各州の議院長、その他の関係者による相談会が火曜日に行われ、その結果が22時に発表されました。
10万人に千人の割合で感染している英国やアイルランドの状態は避けなければならないとのメルケル首相の主張で緊急に開かれた相談会議は7時間を費やされ、
次のような事項が決定されました。
* 1月10日までとされていた Lockdown 期間は2月14日まで延長。
レストランなどの割烹店、休養のためのスポーツ練習所、デパートを含む小売商店は閉店。
食料店スーパーマルクトを除く。
* 人間間のコンタクト拘束制限は変更なく、一家族は相手として2人で成り立つ親戚、もしくは友達家族を招待できる。が、招待する前にこのコンタクトの必要性をよく考えることが要求される。
* これに伴いHomeoffice の奨励が必要になる。家で出来ない仕事を持つ人は会社出勤となるが、この場合は同僚との席間隔を守り、FFP2マスクを使用すること。
* Laptops や Software の補給が必要な企業には税金補助が認められる。
必要なデジタル経済商品は1月から税金控除が認められる。
* 近距離交通機関を利用する場合は、今後はOP マスクかFFP2 マスクが必要。
* 老人ホームや看護ホームの従業員と訪問者へのコロナ簡易テストの強化を奨励。
* 外出禁止令 については、人間の持つ基本的権利に背くこととして、メルケル首相の厳令主張は入れられず、各州で決めることとされた。
* そして最後にこれまた重要で困難な討議があったのが教育機関(学校)についてであったが、この事項も外出禁止令と同様に首相主張の全国一致の決定事項とはならなかったのが残念だったが、休憩時間を挟んだ後、98%の意見一致にたどり着いた。
この国は連邦制度で、そのため教育は日本のように全国統一ではなく、各州が高権を持ってそれぞれの州が良かれと思う制度を用いているのですが、このやり方には良否があることが時々目につくようです。
今回もわたしの住んでいる州では小学校を閉鎖せず、両親の選択によってある子
は学校で授業を受け、ある子は家でオンライン授業を受けるという・・オープン学校・・とでもいうような形式になっています。そして今朝の新聞にはこの形式には不安が多いとの医師協会の会長の批判が第一面に載っていました。「コロナのような危険な病気については”中途半端”な決定はされてはならない。この決定はその国の政治がするべきで、国民はそれに従うべきである」
この最後の2項目、外出禁止令と学校問題を読むと個人の自由と民主主義のあり方の難しさを見せつけられるように思えます。
民主主義というものはそこにあってすぐ手に取れるものではなく、皆で話し合って、研究して、やっと手に入るものであるという教えを思い出します。
”思考、言論の自由”と、こちらで言われる”Querkopf" (つむじまがり)との
共存方法についての討論は、高校生の社会科時間のテーマかもしれません。
降誕節、クリスマスを挟んで1月の半ばまでとされていたLockdown 期間ですが、英国で見出された感染の早いコロナMutation B. 1. 1. 7. のため、メルケル首相により急遽奨励された各州の議院長、その他の関係者による相談会が火曜日に行われ、その結果が22時に発表されました。
10万人に千人の割合で感染している英国やアイルランドの状態は避けなければならないとのメルケル首相の主張で緊急に開かれた相談会議は7時間を費やされ、
次のような事項が決定されました。
* 1月10日までとされていた Lockdown 期間は2月14日まで延長。
レストランなどの割烹店、休養のためのスポーツ練習所、デパートを含む小売商店は閉店。
食料店スーパーマルクトを除く。
* 人間間のコンタクト拘束制限は変更なく、一家族は相手として2人で成り立つ親戚、もしくは友達家族を招待できる。が、招待する前にこのコンタクトの必要性をよく考えることが要求される。
* これに伴いHomeoffice の奨励が必要になる。家で出来ない仕事を持つ人は会社出勤となるが、この場合は同僚との席間隔を守り、FFP2マスクを使用すること。
* Laptops や Software の補給が必要な企業には税金補助が認められる。
必要なデジタル経済商品は1月から税金控除が認められる。
* 近距離交通機関を利用する場合は、今後はOP マスクかFFP2 マスクが必要。
* 老人ホームや看護ホームの従業員と訪問者へのコロナ簡易テストの強化を奨励。
* 外出禁止令 については、人間の持つ基本的権利に背くこととして、メルケル首相の厳令主張は入れられず、各州で決めることとされた。
* そして最後にこれまた重要で困難な討議があったのが教育機関(学校)についてであったが、この事項も外出禁止令と同様に首相主張の全国一致の決定事項とはならなかったのが残念だったが、休憩時間を挟んだ後、98%の意見一致にたどり着いた。
この国は連邦制度で、そのため教育は日本のように全国統一ではなく、各州が高権を持ってそれぞれの州が良かれと思う制度を用いているのですが、このやり方には良否があることが時々目につくようです。
今回もわたしの住んでいる州では小学校を閉鎖せず、両親の選択によってある子
は学校で授業を受け、ある子は家でオンライン授業を受けるという・・オープン学校・・とでもいうような形式になっています。そして今朝の新聞にはこの形式には不安が多いとの医師協会の会長の批判が第一面に載っていました。「コロナのような危険な病気については”中途半端”な決定はされてはならない。この決定はその国の政治がするべきで、国民はそれに従うべきである」
この最後の2項目、外出禁止令と学校問題を読むと個人の自由と民主主義のあり方の難しさを見せつけられるように思えます。
民主主義というものはそこにあってすぐ手に取れるものではなく、皆で話し合って、研究して、やっと手に入るものであるという教えを思い出します。
”思考、言論の自由”と、こちらで言われる”Querkopf" (つむじまがり)との
共存方法についての討論は、高校生の社会科時間のテーマかもしれません。
aokijuku at 11:02│コメント(0)│