2020年04月25日
ビュッケブルグ歳時記 225
0stern (イースター、復活祭)
日本では英語で言われるイースターは、春の一時期、子供たちが茹で卵を様々な色に染めて楽しむキリスト教の祝祭期間として知られていると思います。一般に、クリスマスの次に重要だと思われているこの祝日は、厳密にはキリスト教徒にとっては、クリスマスという降誕祭よりも、人間界には無い復活を象徴する祭日として最も重要な祭日が Ostern なのです。
今年のこの国の Ostern はコロナ騒動により、大抵の家庭がひっそりと家族のみで祝うことになった連休祭日だったと思います。
この祝祭日とドイツ国の関係を知るとーーこれはドイツだけではなく、欧州がキリスト教圏であること思うと、この祭日を少し詳しく知ることは、キリスト教とこの宗教の元で暮らす人間社会の様相が少しわかることでもあると思いますので、長い歴史を持つこの祭日について簡単に書いてみます。
Ostern が祝われだしたのは、ドイツでは宗教改革のあった1678年の頃で、ー少し宗教に深入りすることになりますがー Ostern の意味は、キリスト教の中の救世主イエスの受難の苦しみ + 十字架死 + 復活 を祝う祭りで、死は終わりではなく新しい生命の始まりであるとの意味を持ち、よみがえりを通して新しい命をもらうということは、真実は虚偽を卓越し、愛は憎しみを越えるなどのキリスト教の愛の精神を通しての理想的な社会を唱っているのだと思います。
Ostern は次の様な日々で構成されています。
復活を祝う前に受難期があるのです。この時期はカーナバルの終わった日からの40日間で、バッハの作品で有名なヨハネス・パッションやその他の受難曲は、この期の受難を音にした芸術作品なわけです。
また、この受難期はキリスト教徒には暴食、暴飲をしない様にとの教訓が有ります。子供たちもこの間、甘いものや、チョコレートのおやつを制限されていることも耳に入ります。4月の末に始まるイスラム教のラマダンを思い出すと、昔の宗教はキリスト教でもイスラム教でも教徒の健康にも考えが及んでいたのかと驚きます。
この受難期の終わりが、みどりの木曜日と呼ばれる受難期の最後の日で、この日が有名なダ・ヴィンチの描いた「最後の晩餐」の日です。続く金曜日がカール金曜日と呼ばれる十字架磔つけの日、土曜日を挟んで次の日曜が復活の日Osternで、つづく月曜日もドイツでは祭日です。全国で4日間の連休となるのです。
受難期を終えた復活祭からは、また美食が許され、伝統は子羊の肉料理です。
普通の年はこの春の連休には親戚同士が集まり、復活の祝いとして、美味しい料理とワインでお互いの無事を喜び合うのですが。
この祝日がいつ行われるかといえば、ユダヤ・カレンダーよる、春の最初の満月の日曜で、これはグレゴリアンカレンダーでは3月22日から4月の25日にあたり、現在の欧州では毎年この期間中の核当日にイースターが祝われるわけです。
またもう一つ面白いのは、ある時期からキリスト教とゲルマン神話やギリシャ神話が混ぜこぜになったことです。そこからドイツではOstern にはウサギが卵を持ってきて、家の中や庭の藪陰に隠してゆくとの逸話があって、子供たちは天気に恵まれると庭や、近くの自然の中を隠された、さまざま卵を探し回るのです。
このウサギと卵の奇妙な関係は、神話ではウサギは繁殖力の象徴であり、卵も生命の元であることや、昔の債務者は負った借りを卵とウサギで債権者に返したことからきたこの国独自Ostern慣習だと思われます。
日本では英語で言われるイースターは、春の一時期、子供たちが茹で卵を様々な色に染めて楽しむキリスト教の祝祭期間として知られていると思います。一般に、クリスマスの次に重要だと思われているこの祝日は、厳密にはキリスト教徒にとっては、クリスマスという降誕祭よりも、人間界には無い復活を象徴する祭日として最も重要な祭日が Ostern なのです。
今年のこの国の Ostern はコロナ騒動により、大抵の家庭がひっそりと家族のみで祝うことになった連休祭日だったと思います。
この祝祭日とドイツ国の関係を知るとーーこれはドイツだけではなく、欧州がキリスト教圏であること思うと、この祭日を少し詳しく知ることは、キリスト教とこの宗教の元で暮らす人間社会の様相が少しわかることでもあると思いますので、長い歴史を持つこの祭日について簡単に書いてみます。
Ostern が祝われだしたのは、ドイツでは宗教改革のあった1678年の頃で、ー少し宗教に深入りすることになりますがー Ostern の意味は、キリスト教の中の救世主イエスの受難の苦しみ + 十字架死 + 復活 を祝う祭りで、死は終わりではなく新しい生命の始まりであるとの意味を持ち、よみがえりを通して新しい命をもらうということは、真実は虚偽を卓越し、愛は憎しみを越えるなどのキリスト教の愛の精神を通しての理想的な社会を唱っているのだと思います。
Ostern は次の様な日々で構成されています。
復活を祝う前に受難期があるのです。この時期はカーナバルの終わった日からの40日間で、バッハの作品で有名なヨハネス・パッションやその他の受難曲は、この期の受難を音にした芸術作品なわけです。
また、この受難期はキリスト教徒には暴食、暴飲をしない様にとの教訓が有ります。子供たちもこの間、甘いものや、チョコレートのおやつを制限されていることも耳に入ります。4月の末に始まるイスラム教のラマダンを思い出すと、昔の宗教はキリスト教でもイスラム教でも教徒の健康にも考えが及んでいたのかと驚きます。
この受難期の終わりが、みどりの木曜日と呼ばれる受難期の最後の日で、この日が有名なダ・ヴィンチの描いた「最後の晩餐」の日です。続く金曜日がカール金曜日と呼ばれる十字架磔つけの日、土曜日を挟んで次の日曜が復活の日Osternで、つづく月曜日もドイツでは祭日です。全国で4日間の連休となるのです。
受難期を終えた復活祭からは、また美食が許され、伝統は子羊の肉料理です。
普通の年はこの春の連休には親戚同士が集まり、復活の祝いとして、美味しい料理とワインでお互いの無事を喜び合うのですが。
この祝日がいつ行われるかといえば、ユダヤ・カレンダーよる、春の最初の満月の日曜で、これはグレゴリアンカレンダーでは3月22日から4月の25日にあたり、現在の欧州では毎年この期間中の核当日にイースターが祝われるわけです。
またもう一つ面白いのは、ある時期からキリスト教とゲルマン神話やギリシャ神話が混ぜこぜになったことです。そこからドイツではOstern にはウサギが卵を持ってきて、家の中や庭の藪陰に隠してゆくとの逸話があって、子供たちは天気に恵まれると庭や、近くの自然の中を隠された、さまざま卵を探し回るのです。
このウサギと卵の奇妙な関係は、神話ではウサギは繁殖力の象徴であり、卵も生命の元であることや、昔の債務者は負った借りを卵とウサギで債権者に返したことからきたこの国独自Ostern慣習だと思われます。
aokijuku at 00:30│コメント(0)│