2019年02月19日

【From America】「疲れている医師」

アメリカのウインドゲイト緑です。

Dr. 01仕事をしている人は勤務時間が9時から5時、月曜から金曜というのが一般的ですが、業界によっては勤務時間が異なることも多くあります。例えば、エアーラインのパイロットに代表される交通機関にお勤めの人。お医者さんでも開業医は勤務時間が決まっているでしょうが、病院に勤務する医師には「夜勤」もあり、救急病棟に勤務する医師などは仮眠する暇さえもないこともあるようです。

日本で「過労死」という言葉が出来て、アメリカでもこの言葉をそのまま使うようになったと聞きました。TVのニュースで「お医者さんは疲れている」と題して、お医者さんの自殺率が職業別にみると一番高い、ということを報道していました。お医者さんは人の命を助ける立場にいるのにも関わらず、お医者さん自身が疲れ果てて、苦しんでいるというのです。

Dr.03お医者さんも人間です。良い仕事するには休養も睡眠も必要です。でも、病気は待ってくれません。想定外の時に病気は発症し、お医者さんの助けが必要になるのです。これは誰にもコントロールは出来ません。そして、何故か夜中とか週末に問題が起こるような気がするのは私だけでしょうか?
人の命を預かる医療に携わる人達の過労は、仕事に影響が出るとちょっとした間違いが患者の命を左右するような重大なミスにも発展しかねません。何とかならないものか?と思いますが、良い答えは見つからないものでしょうか?

話は少し横道にそれますが、最近、日本で次々に起こったパイロットの飲酒問題。飲酒の量には問題ありだと思いますが、時差で眠れない。翌日のフライトの為には何とか眠らなければいけない。そんな時にホテルの部屋でちょっと一口だけお酒の力を借りて眠ろうとするパイロットの気持ちも分かるような気がします。私も日米の往復をすると1週間位は時差ボケが治らず、現地時間の夜に眠れない辛さを経験しています。私はお酒が飲めない体質なのでこの方法は駄目ですが、何とかしたい! という気持ちも分かります。勿論、その飲酒がフライトのある翌日まで引きずるような飲み方は論外ですが。

それぞれの職場には周囲の人には分からない様々な問題があるのだと思います。
ストレスによる自殺は、どんな分野の仕事場にいても起こると思いますが、医師という職業の自殺率の高さにはちょっと驚きました。


aokijuku at 00:30│コメント(0)

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