2017年11月28日

【From America】「Pet Mill」

pet shop01アメリカのウインドゲイト緑です。

皆さんはペットを飼う時に、どこでペットを探しますか? 殆どの方がペットショップに行って、可愛さに一目ぼれして買ってくるのではないでしょうか?
アメリカでもペット・ビジネスは大変盛んで、あちこちにペットショップがあります。

この度、カリフォルニア州も私の住むラスベガス地域でも多くの都市に追随してペットショップで「Puppy Mill」と呼ばれる子犬大量生産からの子犬の販売禁止に踏み切りました。これは、どういうことなのか? と言うと、ビジネスとして子犬を大量生産している「Puppy Mill」では、母親犬は小さな小屋に閉じ込められて、子犬を産むことだけに使われ、出産すれば直ぐにまた次の妊娠をさせられて、子犬を産むことだけの目的に使われる。歳をとって妊娠出来なくなれば用無しになり、さようなら、という事実が長年 問題になっていました。これは人権ならぬ、「犬権」に関わる大問題である、というわけです。

一方で、ペットを飼うことが出来なくなったという理由(理由は様々でしょうが)でペットを手放す人も多いのです。そのペット達はしばらくの間 里親を探す目的で保管されますが、いつまでもその施設にいることは出来ません。今年のハリケーン被害などで飼い主と離れ離れになった大量のペットなどで、その施設も一杯になってくると、一定の期間に里親が見つからないペットは殺処分される、という実態もあるのです。

pet shop02一方では子犬を大量生産していると思えば、もう一方では殺処分されている、というこの事実を重く見ての新たな法律です。そこで、ペットショップでは里親探しの目的のペットを扱うことは出来るが、ペット・ミルからのペットは販売してはいけない、ということが決まりました。

では、一切 子犬は手に入らないのか? と思われるでしょうが、きちんとしたブリーダーから入手することは今後も認められるということですが、今までより入手困難になることは確かです。しかし、里親探しをしているペット達がペット好きの飼い主のところに貰われていく可能性が高まったということは言えるでしょう。

ペットは家族同然で、毎日の散歩で飼い主に健康を与えてくれますし、精神的な面でのサポートもしてくれる「コンフォート・ドッグ」という言葉もあります。犬だけでなく、全ての種類のペットが同じ働きを持って、飼い主にそれなりの恩恵を与えています。
ペットと飼い主の良い組み合わせが出来上がれば、ペットも人間も両方が幸せになれるのですから、この新しい法律が少しでも「里親探し」に役立つと良いと思います。

aokijuku at 00:00│コメント(0)

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