2015年09月15日

【From America】「苗字が非常に長い人」

年賀はがきアメリカのウインドゲイト緑です。

秋になり、そろそろ年賀状の準備を呼びかけるチラシが郵便局から配られる時期になりました。年賀状は一年に一回 ご無沙汰している方たちに近況をお知らせする良い機会です。結婚しました。子供が生まれました。など嬉しいお知らせが届くと 受け取った側も頬がほころぶものです。

日本では結婚すると女性側が男性側の姓に変更するのが一般的です。しかし、最近では夫婦別姓という方もいるでしょう。いずれにせよ、姓は一つの名前しか選べません。一方、アメリカでは女性が旧姓を残してハイフンでつなぎご主人の姓を後に加えることも多々あります。つまり山田花子さんが鈴木さんと結婚したら 「花子 山田―鈴木」というような形ですね。これを見ればその人の旧姓も分かり、現在のご主人が分かりますので、子供が鈴木太郎となっても親子関係もよく分かります。

ここで、嘘のような本当のお話を一つご紹介します。
離婚が多いアメリカですが、結婚離婚を繰り返してご主人が二人も三人もいる女性も珍しくありません。そんな時、アメリカでは結婚相手の苗字をハイフンでどんどん加えていくことが出来るようです。つまり上記の山田花子さんの場合、「花子 山田―鈴木―佐藤―田中」というようにどんどん後ろに新しいご主人の名前を加えていく方法です。どうしてそんなことをするのかしら? と思う方もいらっしゃるでしょうが、それぞれのご主人との間に子供が生まれていた場合には、子供の姓は父親の名前になりますのでこの方法をとることで親子関係を表明することができるわけですね。

一年に一回の年賀状で新しい名前になったことをお知らせする時に、こんな長い名前の年賀状が届いたらきっとびっくりしてしまうことでしょうが、名前を見ただけでその人の近況がわかるのでしょうね。しかし、そんな長い名前を使うのは正式なフルネームを使うパスポートくらいでしょうか。実際の生活では、旧姓と最新のご主人の名前を使うだけと聞いています。ファースト・ネームとミドル・ネームを持つアメリカ人はただでさえ長い名前なのに、苗字がたくさんハイフンでつながっていると、氏名欄をかなり長くしないと書ききれないですね。「国が変われば品変わる」面白いですね。

aokijuku at 00:44│コメント(0)

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