2014年12月16日
【From America】「水不足」

2014年を振り返ってみると世界各地で思いがけない天変地異が起こりました。アメリカでも洪水やら大雪に見舞われる場所があるかと思えば、干ばつで困っている場所もあり、なんとか平均にならないものか? と思います。
私の住んでいるネバダ州ラスベガス一帯は水不足の地域です。ネバダ州とアリゾナ州の間にはアメリカ最大の人工湖であるミード湖があります。これはネバダ州、アリゾナ州、カリフォルニア州の3州にとっての水源でとても大切な湖です。この湖の水位がどんどん下がってきていることが悩みの種で、節水を大きな声で呼びかけています。
庭の植木に水をやる日にちが決まっている。芝生をやめてサボテンを植えると水道局からお金がもらえる。車を洗うことを制限するなど、節水に対する様々なルールが設けられていますが、それでも水位は下がる一方です。
四方を海に囲まれていて、四季があり、梅雨の時期もある。台風の時には大雨が降る、という立地条件の日本に住んでいると、水不足という言葉を耳にしても危機感はいまひとつだと思います。でも人間は水がなければ生きていかれませんから、アメリカのこの水不足はかなり深刻です。
この冬にはコロラド川の上流地域に大雪が降ってくれて、その雪解け水が下流のほうに流れてくるのを願っている、と言ったらその地方の方に怒られそうですが、いろいろな意味で各地のバランスが取れるようになることを望んでいます。
aokijuku at 00:00│コメント(0)│