2014年02月11日
【From America】「新しい形のクーポン券」

アメリカは様々な割引クーポン券が出回っていますので、スーパーで買い物をする場合には 正価で買い物をするのがバカバカしいと思えるくらいです。買い物メモを書いていても、ちょっと1週間くらい待てばクーポン券が手に入るかもしれないと思うと、今日は買うのをやめて様子をみようか、と思うほどです。
今までのクーポン券は、一社が自社の商品の割引クーポン券を発行するだけでした。しかし、市場調査を行っていくとそれぞれの顧客のパターンが見えて来るようです。例えば、コレステロールを減らすと謳われている食品を買う人は医師から生活を改善するように言われているだろう。ということは、血液をさらさらにする薬を飲んでいる可能性が高い。それならば、朝ごはんのシリアルを販売する会社と、製薬会社が手を組んで 一緒にクーポン券を発行すれば、どちらも売り上げが上がるだろう。と考えたようです。
写真にあるクーポン券は、朝ごはんのシリアルをつくるケロッグとアスピリンを製造する製薬会社バイヤーが一緒に発行しているクーポン券です。こんな風に全く別の業界の人たちがコラボレーションをして一つのクーポン券を発行するという方法は、新しい形のクーポン券です。
同じように全く違う業種の二つの会社が商品を組み合わせたTVのコマーシャルを発見しました。アメリカのバレンタイン・デーには 男性が女性に対して宝石やチョコレートを贈るのが習慣です。そこで、宝石会社が作ったパッケージは 真ん中にダイヤモンドのネックレスが大きく入っていて、その周りをぐるりと囲んでいるのはゴデイバのチョコレートでした。
このように全く違う業種の会社同士がコラボレーションして一つの目的のために一緒に仕事をするというのは、勿論今まででも行われていたと思いますが、それが一般の市場の目に見えるところに出回ってきたことが目新しいと思いました。
aokijuku at 00:00│コメント(0)│