2013年09月18日

富士かぐや姫伝説紹介 二の巻

富士かぐや姫伝説紹介 二の巻

一の巻を読んで待っていてくださっていた皆様、
大変お待たせ致しました。申し訳ございません!
随分遅くなってしまいましたが後半をお届けしたいとおもいます。

さあ、物語へ参りましょう。

地域の国司に求婚されたかぐや姫。
無理難題を言って冷たく追い返してしまうのかと思いきや、
無理な問題も言わずに、国司と結婚します。

よく知っている竹取物語のかぐや姫のお話からするとびっくりです。

そして数年暮らしたある日、かぐや姫は国司に突然こう言います。
「私は富士山の仙人です。なので富士山へ帰らねばなりません」
国司は止めますが、かぐや姫は国司をおいて富士山へ登っていってしまいます。
かぐや姫を追って国司も富士山へ登り、大きな池にたどり着きます。
そこでかぐや姫を見つけますが、そこで国司が見たのは、それまでとは違う仙女に変わってしまったかぐや姫の姿でした。
ショックをうけた国司はそのまま池に見投げしてしまうのでした。
……これで物語はおしまいです。

やはりかぐや姫はハッピーエンドにはならないのが悲しいところです。

竹取物語ではかぐや姫は月の住人で月に帰ってしまい、不老不死の薬を富士山で焼くというお話。
ということから考えると、このお話のかぐや姫は富士山の仙人で富士山へ帰っていく…なんか違いが面白いです。

富士山という山も今でこそ大勢登ることができるようになりましたが、滅多に登れなかった昔の人にとって、月と同じく未知な部分が多いとても不思議で神秘的な存在だったんだろうな〜と思いました。
今は人が富士山にどんどん登り、月にも行った人がいる時代。
ずいぶん身近になったんだなぁと感じますが、同時に今も神秘的なイメージがあるのは何ででしょう?改めて考えてみるとちょっと不思議に思いました。

ちょうど秋の月がきれいに見えるようになってきました。
15日は十五夜ですね。
月を見上げたり、富士山を目にした時に、
もし二つのかぐや姫のお話を思い出していただけたら
かぐや姫に思いをはせながら眺めてみるのも楽しいかもしれません。

ぴのん ひとみ

余談ですが竹取物語の方の最後「不老不死の薬を富士山の山頂で焼いた。今でも富士山からは薬を焼いた火の煙が上がっている」というような終わりです。
この物語が出来た当時、噴火の後だったらしく富士山からは本当に煙が上がっていたようですよ。


aokijuku at 10:47│コメント(0)

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