2013年06月26日

社債

私のもとに2社から、社債募集の知らせがきた。

どちらの会社も、半導体関係の部品の製造メーカーであり、リーマンショック以来不況になりつつも、何とかしのいできた会社である。

「アベノミクス」とやらで、春先から自動車業界が急速に景気回復してきたようだが、巡り巡ってやっと一部の電子部品が今になって動き出したようだ。

両社とも急激な受注に対して捌ききれず、至急の設備投資をしなければならなくなったようだ。本来なら銀行がすぐに対応すべきところだが、実際は銀行がかなり慎重に石橋をたたいている。
5号認定(前年の同月に比べて5%以上の売り上げ減少があれば、利息の一部を国が負担してお金を貸してくれる、セーフティネット)の可否から銀行に聞かれる悠長さだそうだ。

仕方なく、一番資金調達の早い社債に頼らざるを得ないようだ。

最終的にはいつもこの状況である。景気が上向くと大手企業や優良企業にはすぐにお金が動くが、先行き不明の中小企業には最後の最後にしかお金が回ってこない。

実際、架空のストーリーを描かれて貸し倒れになるケースもあるのだろうが、私の周りの多くの中小企業の経営者は、急激な景気回復に際しての資金調達に悩んでいる。

aokijuku at 11:06│コメント(0)

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