2013年07月02日

【From America】「アメリカ式脳トレ」

Brain_trainingアメリカのウインドゲイト緑です。

日本では、老年型だけでなく若年型アルツハイマー型認知症患者さんのことも情報が提供されてきた影響で、一般の人たちの認知症に対する興味、理解が進んできています。「認知症にだけはなりたくない。それを予防するのには『脳トレ』が一番だ」とばかりに、計算の練習をしたり、記憶トレーニングをしたり、お年寄りのアクテイビテイーに様々な脳トレのプログラムが採用されているようです。

一方、アメリカではお年寄りの脳トレというよりは、若い人たちが自分の能力をもっと生かしたい、という目的で脳トレを行っているようです。ここが日米の違いかと思われます。脳トレの大手会社LumosityはTVのコマーシャルを大いに活用して、大学生の学力を伸ばす、会社での自分のパフォーマンスのレベルを上げる、などを目的に、ゲーム感覚で出来るトレーニングを薦めています。このコマーシャルには、お年寄りが登場しないことが日本との大きな違いです。

日本では、アルツハイマー型認知症の患者さんが昔のことは良く覚えているのに最近のことを忘れる、ということから「記憶」の能力を高めることに集中していますが、アメリカの脳トレは「記憶」「スピード」「問題解決能力」「柔軟性」「注意力」など幅広い分野の能力を上げるように作られていることも、日本との違いでしょうか?

コンピューターの発達で、ゲームを楽しむことは子供の時から遊びの感覚でやっていることです。ゲーム感覚でやっているうちに脳トレが出来てしまう、というのが謳い文句のこの脳トレ。果たして、どのくらいの効果があるのでしょうか?
アメリカでは、大学生が論文を書くためにドラッグに走る。仕事の能力を上げるために ついドラッグに手を染める。などという話をTVドラマで見聞きします。あれはTVの世界だけなのでしょうか? もし脳トレで自分の生産性がグーンと上がるのなら、こんな嬉しいことはありませんね。

人間の脳は、実はほんの一部しか使っていない。まだまだ開発の余地がある。ということは良く聞く言葉です。ゲーム感覚で脳トレが出来るのであれば、年齢を問わず、楽しみながら自分の持っている未知の能力を引き出してくれて、トレーニングしてくれる、ありがたい方法なのかもしれません。

aokijuku at 11:36│コメント(0)

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