2012年03月21日
スペイン体験記 その19
音楽院に通い始め、正規の学生として認められ、一安心すると共に、これからクリアーしていかなければならない課題に向かっていく始まりでもありました。
昨年度、頑張ったせいか、本来なら非正規の学生は試験を受けることは出来ないのですが、ギター以外の授業は皆、合格単位を得る事ができました。
今度はスペインのいい加減さが、逆に私を救ってくれる結果になりました。
おかげで選択出来る授業の幅が増え、とにかく、上の音楽院を一刻も早く目指すべく、取れる科目には全て登録を行いました。
そんな登録手続きをしている最中だったのですが、前方に今まで見たことの無い東洋人が確認できました。明らかに日本人では無いのがひと目でわかりました。
一瞬、目が合ったのですが、私は彼の前を無言で通り過ぎました。
すると、大きな声で「おい、おい!」と、彼が追いかけてきました。
彼は鼻にかかったお世辞にも上手いとはいえないスペイン語で右手を差し出しながら、「オデ、アンドレス。オマエ、ニホンジンカ?」と、握手を求めて来ます。
こちらも握手を交わしながら、
「そうだよ、日本人。おれはキムラです。」
「オデハ、ギターオハテ、ソレイガイノジュギョ」(私、ギター科は修了して卒業に必要な単位を取らなければいけないんだ・・・。)
「へー、そうなんだ」
他愛のない会話のやりとりでしたが、周りは当然、スペイン人。私はあまりにも下手クソなスペイン語で話している東洋人2人というシチュエーションに我慢がならず、最低限の会話を済ますと、恥ずかしささから逃げるようにアンドレスの前を立ち去りました。
今、思うと改めて自分の器の小ささを思いしらされます。
絶対、友達にはならないだろうと思ったアンドレスとの出会いでした。
昨年度、頑張ったせいか、本来なら非正規の学生は試験を受けることは出来ないのですが、ギター以外の授業は皆、合格単位を得る事ができました。
今度はスペインのいい加減さが、逆に私を救ってくれる結果になりました。
おかげで選択出来る授業の幅が増え、とにかく、上の音楽院を一刻も早く目指すべく、取れる科目には全て登録を行いました。
そんな登録手続きをしている最中だったのですが、前方に今まで見たことの無い東洋人が確認できました。明らかに日本人では無いのがひと目でわかりました。
一瞬、目が合ったのですが、私は彼の前を無言で通り過ぎました。
すると、大きな声で「おい、おい!」と、彼が追いかけてきました。
彼は鼻にかかったお世辞にも上手いとはいえないスペイン語で右手を差し出しながら、「オデ、アンドレス。オマエ、ニホンジンカ?」と、握手を求めて来ます。
こちらも握手を交わしながら、
「そうだよ、日本人。おれはキムラです。」
「オデハ、ギターオハテ、ソレイガイノジュギョ」(私、ギター科は修了して卒業に必要な単位を取らなければいけないんだ・・・。)
「へー、そうなんだ」
他愛のない会話のやりとりでしたが、周りは当然、スペイン人。私はあまりにも下手クソなスペイン語で話している東洋人2人というシチュエーションに我慢がならず、最低限の会話を済ますと、恥ずかしささから逃げるようにアンドレスの前を立ち去りました。
今、思うと改めて自分の器の小ささを思いしらされます。
絶対、友達にはならないだろうと思ったアンドレスとの出会いでした。
aokijuku at 00:03│コメント(0)│