2011年08月29日
【明日の世界】No.87 「森村誠一」
マスコミ全て落ちてしまいましたとラジオから聞こえてきた声の主が人間の証明の森村誠一さんでした。しかしそれが結果的に良かったのですと言われたので思わずそのまま聞き入ってしまいました。
入りたかったマスコミ会社全て落ちたのでやむなくホテルに入社しました。配属先は大阪のニューオータニでしたがここからが彼の本領発揮です。ホテルの近くに文春があったので作家がよく泊り込みで原稿を仕上げボーイさんに原稿を文春までもって行ってくれと頼まれました。頼まれた原稿を文春に持っていく前に彼は盗み読みしてから届けたそうです。そのうちにこうしたらもっと読者にアッピールできるのにとか結論は自分だったらこうしたのにとか思い始めひょっとすると自分でも書けるのではないかなる思いが芽生え始めました。
ホテルは人間観察にはぴったりのところで泊り客は無防備でリラックスしているので、特に夜勤だとネタの宝庫になり、何かあるとフロントに来るので益々ネタはたまるそうです。ところがあるとき上司から主流になりたいのならアルバイトをやめろと忠告されました。時々物を書いていることを知ったのでしょう。そこで彼は主流は作家だと収入の目処も立たないままに言われた翌日ホテルをやめました。
本屋に行きましたら彼の本「座右の銘」が目に飛び込んできました。その中から;
職業を選ぶと言うことは人生の生き方を選ぶことである。まず生き方を軽々しく選んではいけない。だが、私も天職と信じている作家になるまでホテルで働いた。ホテルマン時代毎日が少しずつ自殺をしているようにつまらなかったが作家になってからホテルマン時代の体験が基礎になっていることが分かった。9年余の毎日の自殺が作家としての栄養源になったのである。
入りたかったマスコミ会社全て落ちたのでやむなくホテルに入社しました。配属先は大阪のニューオータニでしたがここからが彼の本領発揮です。ホテルの近くに文春があったので作家がよく泊り込みで原稿を仕上げボーイさんに原稿を文春までもって行ってくれと頼まれました。頼まれた原稿を文春に持っていく前に彼は盗み読みしてから届けたそうです。そのうちにこうしたらもっと読者にアッピールできるのにとか結論は自分だったらこうしたのにとか思い始めひょっとすると自分でも書けるのではないかなる思いが芽生え始めました。
ホテルは人間観察にはぴったりのところで泊り客は無防備でリラックスしているので、特に夜勤だとネタの宝庫になり、何かあるとフロントに来るので益々ネタはたまるそうです。ところがあるとき上司から主流になりたいのならアルバイトをやめろと忠告されました。時々物を書いていることを知ったのでしょう。そこで彼は主流は作家だと収入の目処も立たないままに言われた翌日ホテルをやめました。
本屋に行きましたら彼の本「座右の銘」が目に飛び込んできました。その中から;
職業を選ぶと言うことは人生の生き方を選ぶことである。まず生き方を軽々しく選んではいけない。だが、私も天職と信じている作家になるまでホテルで働いた。ホテルマン時代毎日が少しずつ自殺をしているようにつまらなかったが作家になってからホテルマン時代の体験が基礎になっていることが分かった。9年余の毎日の自殺が作家としての栄養源になったのである。
aokijuku at 00:00│コメント(0)│