2011年05月14日
「銀行で自動車税の支払いをしてみた」
4月、5月は固定資産税、それに自動車税の納入期限の季節。僅かばかりの家屋や土地、新車には程遠いマイカー、それでも税金は忘れずにやってくる。アメリカ時代の一時期に、投資銀行並みの給与を払うと言われ現地採用に変わった時の、妻と二人分の未納国民年金保険料の追加支払分を加えると、かなりの金額になる。それでも、後の二つは口座振替のため、自動車税の支払いに納税通知書と現金を持って家を出た。
建設されたのが今から30年から20年前の間、バブルの面影を残した人口7千人の典型的なニュータウンである。建設と共に都心から移転した大学も、駅からの不便さゆえ受験生が大幅に減少、学校経営に支障をきたし、数年前都心近くに回帰した。その後幸いにも自動車会社の研究施設が移転、住環境はむしろ好転している。中心部には、スーパーマーケット、病院、歯医者、薬局、床屋、洋菓子店、郵便局に銀行の支店まである。コンビニは、20年ほど前青少年の夜遊びを助長するとPTAが反対したため、未だ見当たらない。
いつもは、1時間半の散歩の途中にある山向こうのコンビニで支払いをする。ガムや雑誌を買うほどの簡単さ。混みだした時には、さっと無人のカウンターをあけてくれる。今回は口座残高を確認する必要もあり、通帳を持って銀行に入った。CD機で記帳したあと、順番を示す番号カードを取り、記帳カウンター向かった。税金の支払いには入金伝票が必要とのこと。名前、電話番号、金額、それに申込日を書き入れる。行員が7、8名ほどの小規模な店舗ゆえ、あまり待たずにカウンターで手続きが済んだ。銀行員の丁寧な物言いは、現役を去りつつあり身には、幾らか面映く感じる。
初めての銀行での自動車税の支払いが済み、コンビニと銀行の違いはなんだろうかと考える。気楽に立ち寄れるコンビニ、併せて日用品も買える。銀行では何も買うものはない。友人のコンビニオーナーは、従業員の確保に苦労している。最低賃金に近い給与で探しているからのようだ。銀行員も嘗ての高給取りのイメージから変わっているが、それでもコンビニ店員より高い給与を貰っていると思う。そのためか、コンビニより幾らか厳粛な雰囲気が店内にあり、利用者には安心感があるが、所詮は数万円の支払いが間違いなくできれば問題ないはず。コスト/パーフォマンスから見ると、コンビニの圧勝だろう。
経営学の教科書に、「目標設定」とは「あれもこれも」ではなく「あれかこれか」であり、したがってむしろ、「目指さないもの」=「切り捨てるもの」から議論すべきとある。今や税金や公共料金の支払いは、利用者にとってコンビニが便利だ。なぜ利益の極大化を目標としている銀行が、未だ取り扱っているのだろうか。ちなみに、納税通知書の添付資料には、自動車税の納付には口座振替(自動払込み)が便利です。「来年度からの口座振替等をご希望の方は、封筒に記載の自動車税コールセンター、自動車税管理事務所または各県税事務所へご連絡ください。申込書をお送りいたします。」とある。経費削減に躍起になっている県や銀行も、申込書取得のため利用者に電話を掛けさせるより、予め申込書を通知書に同封したほうが、より多くの銀行口座振替希望者を拾えるのではないかと思ったのだ。
建設されたのが今から30年から20年前の間、バブルの面影を残した人口7千人の典型的なニュータウンである。建設と共に都心から移転した大学も、駅からの不便さゆえ受験生が大幅に減少、学校経営に支障をきたし、数年前都心近くに回帰した。その後幸いにも自動車会社の研究施設が移転、住環境はむしろ好転している。中心部には、スーパーマーケット、病院、歯医者、薬局、床屋、洋菓子店、郵便局に銀行の支店まである。コンビニは、20年ほど前青少年の夜遊びを助長するとPTAが反対したため、未だ見当たらない。
いつもは、1時間半の散歩の途中にある山向こうのコンビニで支払いをする。ガムや雑誌を買うほどの簡単さ。混みだした時には、さっと無人のカウンターをあけてくれる。今回は口座残高を確認する必要もあり、通帳を持って銀行に入った。CD機で記帳したあと、順番を示す番号カードを取り、記帳カウンター向かった。税金の支払いには入金伝票が必要とのこと。名前、電話番号、金額、それに申込日を書き入れる。行員が7、8名ほどの小規模な店舗ゆえ、あまり待たずにカウンターで手続きが済んだ。銀行員の丁寧な物言いは、現役を去りつつあり身には、幾らか面映く感じる。
初めての銀行での自動車税の支払いが済み、コンビニと銀行の違いはなんだろうかと考える。気楽に立ち寄れるコンビニ、併せて日用品も買える。銀行では何も買うものはない。友人のコンビニオーナーは、従業員の確保に苦労している。最低賃金に近い給与で探しているからのようだ。銀行員も嘗ての高給取りのイメージから変わっているが、それでもコンビニ店員より高い給与を貰っていると思う。そのためか、コンビニより幾らか厳粛な雰囲気が店内にあり、利用者には安心感があるが、所詮は数万円の支払いが間違いなくできれば問題ないはず。コスト/パーフォマンスから見ると、コンビニの圧勝だろう。
経営学の教科書に、「目標設定」とは「あれもこれも」ではなく「あれかこれか」であり、したがってむしろ、「目指さないもの」=「切り捨てるもの」から議論すべきとある。今や税金や公共料金の支払いは、利用者にとってコンビニが便利だ。なぜ利益の極大化を目標としている銀行が、未だ取り扱っているのだろうか。ちなみに、納税通知書の添付資料には、自動車税の納付には口座振替(自動払込み)が便利です。「来年度からの口座振替等をご希望の方は、封筒に記載の自動車税コールセンター、自動車税管理事務所または各県税事務所へご連絡ください。申込書をお送りいたします。」とある。経費削減に躍起になっている県や銀行も、申込書取得のため利用者に電話を掛けさせるより、予め申込書を通知書に同封したほうが、より多くの銀行口座振替希望者を拾えるのではないかと思ったのだ。
aokijuku at 00:03│コメント(0)│