2011年03月29日
【From America】「国際語になった英語」
アメリカのウインドゲイト緑です。
河辺様の「オージー英語」を読ませていただき、改めて「英語」と言う言葉について考える機会を頂きました。
英語=イングリッシュ とはイギリスで話されている言語を意味する名前だったのですが、今や英語は世界共通の言葉になりました。世界共通といっても、国、または地域によって発音が異なります。アメリカ全土で話されているアメリカ英語にも、地域によって様々な訛りがあります。これは英語に限ったことではなく、小さな国である日本でも関西弁に代表される数々の方言があります。現在、日本語の標準語は首都である東京近辺で話されている「関東地方の日本語」とされています。では大きな国であるアメリカ英語の標準語とは一体どの辺りで話されているものなのでしょうか? アメリカの首都はワシントンDCですから、あの辺りの英語なのでしょうか?
世界的に見れば、国によって同じ言葉である英語を使っていても発音やアクセントに様々な違いが見られます。河辺様のご指摘になられたオーストラリア英語は、私たち日本人が学校で習った発音「A」=エイとは違って、「A」=アイという発音に聞こえます。だから「day」の発音が「ダイ」に聞こえてしまいます。アメリカでは子供にアルファべットを教えるとき「A=エイ」アップルと教えますが、これがオーストラリアでは「アイ」アップルとなってしまうのですね。
ここで、オーストラリアに留学した学生から聞いた笑い話のような実話をご紹介しましょう。ロータリー留学生として高校生でオーストラリアに初めて行ったお嬢さんです。オーストラリアに到着後、ホームステイのお宅に行く前にホテルで一泊したそうです。その時に迎えに出てくれたロータリー留学生のお世話をしてくださる方が「現金を持っているのなら危ないから『サイフ』の中に入れるように」と注意をしたそうです。日本から到着したばかりの彼女は「わあー、この人 日本語を知っているんだわ。現金はお財布にいれて置くのね」と思ったそうです。ところがその方はホテルにある「SAFE」セーフ・デポジット・ボックスに入れなさい、と言いたかったということが後から分かった、と言うのです。上記の「A」をアイと発音するので「セーフ」が「サイフ」になり、たまたま日本語の「財布」と同じ音になってしまったため、こんな誤解が生まれたと言うわけです。
アメリカには多くの黒人(正しくはアフリカン・アメリカンと呼びます)が居ますが、このコミュニテイーの中では独特のブラック・イングリッシュと呼ばれる英語が話されています。また、アメリカは移民が多く住む国ですから、あちこちで強い外国語アクセントの英語を耳にすることもしばしばです。アメリカだから全員が学校で習うような「アメリカ英語」を話しているというわけではありません。相手がアクセントの強い英語を話す場合、言っていることを理解するのには良いヒアリング能力と想像力の両方が必要な場合も多々あります。
アメリカ国内でも、また外国に出た場合でも、外国人とコミュニケーションをとる場合には「英語」が国際的共通語としての役割を果たしているので、先ずは英語で話をすることになるでしょう。その場合、上記の「財布」のような間違いを起こさないように、学校で習った標準的な英語ではない、外国人の話す英語を聞き分ける耳を持つことも必要なことかもしれませんね。
国際語としての英語について改めて考える機会をくださった河辺様に感謝を込めて。
河辺様の「オージー英語」を読ませていただき、改めて「英語」と言う言葉について考える機会を頂きました。
英語=イングリッシュ とはイギリスで話されている言語を意味する名前だったのですが、今や英語は世界共通の言葉になりました。世界共通といっても、国、または地域によって発音が異なります。アメリカ全土で話されているアメリカ英語にも、地域によって様々な訛りがあります。これは英語に限ったことではなく、小さな国である日本でも関西弁に代表される数々の方言があります。現在、日本語の標準語は首都である東京近辺で話されている「関東地方の日本語」とされています。では大きな国であるアメリカ英語の標準語とは一体どの辺りで話されているものなのでしょうか? アメリカの首都はワシントンDCですから、あの辺りの英語なのでしょうか?
世界的に見れば、国によって同じ言葉である英語を使っていても発音やアクセントに様々な違いが見られます。河辺様のご指摘になられたオーストラリア英語は、私たち日本人が学校で習った発音「A」=エイとは違って、「A」=アイという発音に聞こえます。だから「day」の発音が「ダイ」に聞こえてしまいます。アメリカでは子供にアルファべットを教えるとき「A=エイ」アップルと教えますが、これがオーストラリアでは「アイ」アップルとなってしまうのですね。
ここで、オーストラリアに留学した学生から聞いた笑い話のような実話をご紹介しましょう。ロータリー留学生として高校生でオーストラリアに初めて行ったお嬢さんです。オーストラリアに到着後、ホームステイのお宅に行く前にホテルで一泊したそうです。その時に迎えに出てくれたロータリー留学生のお世話をしてくださる方が「現金を持っているのなら危ないから『サイフ』の中に入れるように」と注意をしたそうです。日本から到着したばかりの彼女は「わあー、この人 日本語を知っているんだわ。現金はお財布にいれて置くのね」と思ったそうです。ところがその方はホテルにある「SAFE」セーフ・デポジット・ボックスに入れなさい、と言いたかったということが後から分かった、と言うのです。上記の「A」をアイと発音するので「セーフ」が「サイフ」になり、たまたま日本語の「財布」と同じ音になってしまったため、こんな誤解が生まれたと言うわけです。
アメリカには多くの黒人(正しくはアフリカン・アメリカンと呼びます)が居ますが、このコミュニテイーの中では独特のブラック・イングリッシュと呼ばれる英語が話されています。また、アメリカは移民が多く住む国ですから、あちこちで強い外国語アクセントの英語を耳にすることもしばしばです。アメリカだから全員が学校で習うような「アメリカ英語」を話しているというわけではありません。相手がアクセントの強い英語を話す場合、言っていることを理解するのには良いヒアリング能力と想像力の両方が必要な場合も多々あります。
アメリカ国内でも、また外国に出た場合でも、外国人とコミュニケーションをとる場合には「英語」が国際的共通語としての役割を果たしているので、先ずは英語で話をすることになるでしょう。その場合、上記の「財布」のような間違いを起こさないように、学校で習った標準的な英語ではない、外国人の話す英語を聞き分ける耳を持つことも必要なことかもしれませんね。
国際語としての英語について改めて考える機会をくださった河辺様に感謝を込めて。
aokijuku at 00:00│コメント(0)│