2010年11月02日
【From America】「屋台の青汁」

今回旅行したカリフォルニア州のパーム・スプリングスは、冬になると温かい気候を求めてたくさんの観光客が訪れる場所ですから、夏場はむしろオフ・シーズンに当たるようです。ダウンタウンのレストランや店が並ぶメイン・ストリートも夕方になると閑散としてしまいます。しかし、毎週木曜日の夜だけは様子がガラリと変わります。ダウンタウンのメイン・ストリートにずらりと屋台が並び、食べ物屋さん、野菜や果物の直売屋さん、音楽の生演奏、アーテイストの実演、手作りのジュエリー、アートの即売、ポニー・ライド等など、それはたくさんの店が道路の両側に並びます。普段は店を閉めてしまうレストランにも、この日ばかりは大勢のお客が通りに面した席を予約して、ワイン片手に食事と一緒にこの屋台の様子を楽しんでいます。
カリフォルニアは農業が盛んですから産地直送の新鮮な果物や野菜の即売があるのは当然ですが、ある野菜即売の店の前で面白い物を見つけました。その場で味見をさせてくれて、即売する商法はあちこちで見かけますが、ある野菜即売の屋台で「グリーン・ジュース」というものをお客に飲ませていました。最初は何のことやらピンと来ませんでしたが、説明を聞いてみると「グリーン・ティーも入っているので飲み易い」などと言っています。その色を見ると正に日本の青汁です。ああ、そうか! 青汁を英語に訳すとグリーン・ジュースになるのかなあ、と納得しました。
カリフォルニアは日本から一番近いアメリカ本土であり、日本を初めとするアジア諸国の文化が最初にアメリカに上陸する場所です。トーフ・バーガーやヨガもカリフォルニアから始まって、アメリカ全土に広がって行きました。パーム・スプリングスはハリウッドに関係のある人たちが多く集まる場所です。ここで試験的に青汁をお客さんに味わってもらい、もし気に入ってもらえれば一気に人気が出ることも考えられます。西海岸の人たちは東海岸の人たちに比べると健康志向が強いと言われています。その屋台にはかなりの人が集まっていましたから、グリーン・ジュースの将来は明るいかもしれませんね。アメリカで青汁ブームが巻き起こるのも時間の問題かもしれません。大変興味深い夜の屋台見学になりました。

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