2010年10月18日

【明日の世界】その42「劇団四季」

最近大井町駅に新しい流れが出来たと言われます。劇団四季の新劇場が近くに出来たためです。JRの敷地内に立てたので経費節減になっているようです。JRとのコラボレイションも見事な戦略ですね。
劇団四季の主役を30数年勤められた青山明さんのお話を聞きました。
 初めに私の人生は全て「ついていた」と言われたのが印象的でした。いろいろ苦労があったでしょうがそれを全て前向きにとらえて来たことが素晴らしいですね。
 彼の話の持って行き方が参考になりました。青山明を知っている方手を上げてくださいと言ったところ120人ほどの会場で4〜5人ほどでした。劇団四季を知っている人はほぼ全員でした。
 劇団四季の前のミュージカル例えば東宝ミュージカルは森繁、高島忠夫、三人娘等主役の名前で売っていました。主役が倒れると演出不可能になります、ところが青山明をこのように知らないと仮に病気で出られなくても支障はきたしません。それと顔が知られていることは結構大変です。どこへ行ってもサインを求められたり、指を指されたり個人の自由はなくなります。これ想像以上に大変のようです。
 27歳で劇団四季に入りましたが、大学卒業しても食っていけませんでしたのでとりあえずアメリカに行って勉強してみようと決心しました。NYのブロードウエイには何回も通いました。バスで大陸横断もしました、LAでダンスの特訓も受けました。そこで何を得たかと言いますと「自分に足りないものが分かった」これが貴重な経験だったとのことです。
 劇団四季に入った当初は主役と言えども切符を売らなければなりませんでした。楽屋の裏に何枚切符売ったかの張り紙があり、青山さんはいつも売り上げトップでした。飲み屋に行っても必ず切符を売るべく、ママさんらに声をかけたそうです。いくら演技がうまくても切符売らないと首になりました。今はなかなか切符が手に入らない状態でなんと時代が変ったのか、これも先を読む目を浅利慶太が持っていたからだとのことでした。


kiyoshi_kawabe at 00:00│コメント(0)

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