2010年09月21日

【From America】「鶏肉」

鶏肉アメリカのウインドゲイト緑です。

皆さん 鶏肉はお好きですか? 鶏肉が好きな人にその理由を聞くと「油が少なくさっぱりしているから好き」という人と「鶏肉の皮が好き。もも肉が好き」という人に分かれると思います。つまり胸肉が好きな人はその油の少なさに魅力を感じているのでしょう。一方、もも肉が好きな人は多分皮の部分も好きで、その中にある旨みに魅力を感じているのはないでしょうか。

アメリカでは鳥の丸焼きが普段の食卓に乗ることが多いです。日本では一年に一度クリスマスのメニューになりそうなご馳走メニューですが、アメリカではローテッサリー・チキンと呼ばれる丸ごとの鳥肉を機械でクルクルまわしながら焼いてくれる「鳥の丸焼き」がスーパーで手軽に手に入ります。また、手ごろなサイズの生の鳥一羽分も一年中スーパーで手に入ります。私は日本からアメリカへ帰ると一番にこの鳥の丸焼きを自分で焼きます。家の中全体にロースト・チキンの香りが漂うと「アメリカへ帰ってきた」という気分になります。

さて、こうして我が家で焼いたロースト・チキンですが、胸肉の好きな夫ともも肉の好きな私で食べるので二人で喧嘩することなく、仲良く分け合うことが出来ます。アメリカでは胸肉を「ホワイト・ミート」と呼び、良質な部分とされます。もも肉は「ダーク・ミート」と呼び、ここが嫌いな人は結構多いのです。それはしっかりとお値段にも反映されていて、アメリカでは鳥の胸肉のほうが値段が高いのです。しかし、日本のスーパーで値段をチェックしてみると、日本ではどうやらもも肉のほうが高いようです。

これはひとえに需要と供給の表われではないかと思います。日本人は鳥のもも肉が好き、という人が多いのではないでしょうか? もも肉好みの私の意見は、程よく脂が乗っているからこその旨み、コクなど鶏肉本来の美味しさが味わえる、と感じます。多少の脂は旨みの一種という考え方です。一方、料理次第で時々使う胸肉は、基本的に脂が少なくパサパサしているように感じます。しかし、一般のアメリカ人はこのもも肉「ダーク・ミート」の旨みを「ゲイミー」と表現し、鶏肉の臭みと感じる人もいるようです。

「処変われば品変わる」ではありませんが、牛肉にしても霜降りを珍重する日本人に対し赤身の肉を好むアメリカ人ですから、高級な和牛の霜降りステーキをご馳走しても「脂っこい」と感じて、日本人ほど有り難いと思わないこともあるかもしれませんね。そういえば、ノース・キャロライナ州に住んでいた日本人の友人から聞きましたが、夕方には頻繁に近所の漁港に出かけて行っていたそうです。その理由は、マグロ漁船が着くとその場で即売をするそうですが、マグロの脂が乗ったピンク色の部分(日本人にとっては大トロ)は全部捨ててしまうので、漁港に行けば無料でもらってくることが出来るとのことでした。ああー 美味しそう! 国や人によって食べ物の好みもかなり違いますね。

midori_windgate at 00:00│コメント(0)

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