2010年06月22日

【From America】「美味しい日本茶」

Ttea01アメリカのウインドゲイト緑です。

健康志向が強くなったアメリカでは、「日本茶の効用」が話題になっています。
日本茶に含まれるカテキンが肺がん予防になる、というニュースは、日本人の皆さんにはもう新しいニュースではありませんね。

アメリカでは、日本茶の味を楽しむというよりは「健康に良いお茶」ということで日本茶を飲む人が増えていったように思います。従って、日本人が緑茶を味わう時の「香り」「色」「味」ということをあまり重要視していないようで、緑茶にレモンをいれたり、ブルーベリーのフレーバーを足したり、中には蜂蜜などを入れて甘くしたり、と日本人から見れば「邪道(?)」と思えるような飲み方も多々あります。しかし、日本茶人気が高まっていることは大いに歓迎するべきことですね。

私はアメリカでも「美味しいお茶が飲みたい」と思うのですが、実はどんなに品質の良い高額なお茶の葉を日本から持ち帰っても、どうしても私の期待するような日本で飲む日本茶の味になりません。先ず考えられるのは「お茶を美味しく入れるにはお湯の温度が大切」といわれていますから、温度がいけないのではないか? ということです。しかし、どんなにお湯の温度に気をつけてみても、やはり日本で飲むような美味しいお茶にはならないのです。

こうなると考えられるのは「水」です。
私の住んでいる地域の水は硬水です。水と一口に言っても 地域によって硬水や軟水と様々です。美味しいお茶を入れるには「宇治茶なら関西の水」「静岡茶なら関東の水」などといわれるほど、国内の水でさえもこだわり始めたらキリがありません。アメリカともなれば全く違う水ですから、美味しいお茶がいれられなくても当然なのかもしれません。
では、ボトルの水を使ったら少しは良いのではないか? これも試してみましたが、アメリカ国内の水(コロラド川の水など)やフランスからの水ではやはり結果は同じでした。勿論 私のお茶の入れ方が悪いということは充分考えられますので、もし、良い方法があればどうぞ教えてくださいね。

しかし、現在の私の結論は、美味しい日本茶をいれるのには「日本の水」ということに尽きるような気がします。そういえば、イギリスで美味しい! と思って持ち帰った紅茶の葉でしたが、日本で入れたらいまいち美味しくなかったことがありました。日本茶ばかりでなく、紅茶も現地の水でいれるのが一番美味しく飲むことが出来るのかもしれません。

日本の皆さん、毎日何気なく飲んでいる日本茶ですが、もっと味わって飲んでください。美味しい日本茶を味わうとき「日本人でよかった」と思うでしょう。


midori_windgate at 00:00│コメント(0)

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