2010年04月26日

【明日の世界】その17「大相撲春場所について」

日本以上に大相撲に熱狂していたモンゴルの人々が元横綱朝青龍のダクワドジルの引退で春場所がつまらなくなったと嘆いていました。何しろ場所中は半ば公認で仕事中でもTV中継を見ても問題ない国です。
肌の色が同じでも異文化の違いが明らかです。モンゴルで朝青龍は国民栄誉賞に当たる「労働英雄」の称号を得た尊敬の対象で、現在活躍するモンゴル出身力士の白鵬や日馬富士らとは別格です。
日本では相撲の格式を疎んじる朝青龍より、相撲道に従う白鵬が断然受けがいいですが、モンゴルに詳しい人によると白鵬は日本人と結婚して、そのうち帰化するだろうが願わくはモンゴル人はモンゴル人であって欲しいと思っています。白鵬のお父さんは大学卒業のモンゴル相撲の大横綱、お母さんは美人女医さんでモンゴルでは有名でした。ですから両人が結婚する時はマスコミが大騒ぎしたとのことです。朝青龍は今やお国では大実業家で、銀行のオーナー、旅行会社、室内スポーツ競技場も有し、世に出るには相撲取りで日本に行くのが一番なる道を開いたことで圧倒的な人気があります。
巡業を休んでサッカーをしたら出場停止処分になり、ガッツポーズをすると、とがめられる。日本では品格がないとか当然と考えられる批判もモンゴル人にはいずれも理解しにくいとのことです。異文化を理解することはそう簡単ではなさそうですね。


kiyoshi_kawabe at 00:00│コメント(0)

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