2009年12月19日
【From America】「アメリカのセルフサービスのガソリンスタンド」
日本にもセルフサービスのガソリンスタンドが増えましたね。日本の機械は実に親切で、順を追って詳しく使い方を説明してくれますから 先ず間違えることはないでしょう。しかし、慣れない機械を使うのはちょっと勇気がいりますよね。日本は現金支払いが殆どでしょうから、お釣りの受け取り方など日本独特の部分があります。アメリカのセルフ・ガソリンスタンドは日本と少し使い勝手が違うので、ここでご紹介しましょう。
車をガソリン・ポンプの脇に停めるところまでは同じですが、ここで支払い方法を選択します。現金支払い、またはカード支払い(ポンプの機械で支払う、または店内で支払う)を選びます。
現金支払いの場合、事務所まで行ってタンクの番号を係員に告げて、お金を渡します。満タンにしたい場合、大目にお金を渡し、後で清算してお釣りを返してもらいます。また20ドル分ガソリンを入れたいと最初から決めておけば、係員が機械をセットし、20ドル分のガソリンが入ったところで機械が自動的に止まります。このやり方は、確かに自分でガソリンを入れますが、全く無人というのではなく、係員と会計の部分でやり取りがありまので、純粋の意味でのセルフとは、ガソリンを車のタンクに入れる部分だけです。
一方、カードを使用すれば全く無人で最初から最後まで操作することも出来ます。
ガソリン・ポンプには、カード情報読み取り器が組み込まれています。先ずクレジット・カードを機械に差し込みます。暗証番号など入力後、カードの確認が取れれば、「どうぞガソリンを入れてください」と画面に表示されて、ガソリンの種類(レギュラーやハイオク)を選んでボタンを押し、ノズルを車のタンクに差し込めばガソリンが出てきます。満タンになった時、あるいはここで止めたいと思った時、ガソリン・ポンプのノズルを機械に戻します。すると、機械が自動的に金額を割り出し、領収証を発行してくれて終わります。このやり方の場合、全くの無人で用が足ります。
さて、ここで注意しなければいけないのが、ポンプについている機械の画面表示です。通常、画面に出てくるのは「レシートは必要ですか?」という質問です。YESかNOのボタンを押すだけでOKなのですが、ガソリンスタンドの機械によっては、このレシートの質問の前に「洗車しますか?」と言う質問が出てくる場合があります。ここで画面をよく見ずに、レシートの有無に関する質問だと思ってYESを押してしまうと、洗車料金を徴収されてしまいます。勿論、「間違ってボタンを押しました」と係員に申し出ればお金を返してくれますが、液晶の画面は日差しの強い日中など、実に読み難い場合がありますので注意が必要です。
レシートの有無の質問だろうと勝手に思い込んでしまって、間違って洗車のボタンを押してしまった友人は、事務所の係員に間違いを訂正してもらわず「今日は時間がないから、次に来たとき洗車するわ」とレシートと共に機械から出てきた洗車券を自宅に持ち帰りました。しばらくして、次にそのガソリンスタンドに行ってみると、その洗車サービスは7日間しか有効ではなかった、ということで、とうとう洗車料金を無駄にしてしまいました。
便利な機械を使うのは良いのですが、使う消費者側も気をつけないといけませんね。商魂たくましい店側が様々なサービスを提供してきます。セルフのガソリンスタンドの機械は一種類ではなく様々なものがありますから、この友人のようなことにならないように「ボタンを押す前には、しっかりと画面を見る」と言うことを頭に入れておきましょう。
midori_windgate at 14:11│コメント(0)│