2024年10月

2024年10月29日

【From America】「地ビールの名前」

アメリカのウインドゲイト緑です。

日本でも地ビール作りが盛んだと思いますが、アメリカでも様々な場所で地元だけの地ビールが盛んに作られています。いわゆる「マイクロ・ブルワリー」と呼ばれる小さなビール工場で作られるビールは、地元の水や原材料によっても味が変わるため、ここだけの味! というのを売り物にしています。

私が良く行くレストランでも、このマイクロ・ブルワリーを持っていて、毎回行くたびにバーの黒板に名前が書いてあり、それが売れてしまえば、黒板の名前を消していく、という実に限られた少量を提供しているお店があります。
私が興味深く思うのは、その名前です。どうやって考え出すのか? とてもユニークな名前が多くて、毎回毎回違った名前がついているのです。いずれ、名前のアイデアが無くなってしまうのではないか? と思います。「ローラースケート」とか「ジュース・bomb」などです。

ビールの黒板マイクロ・ブルワリーが人気のあるビールに特別な名前を付けて、そのレシピ通りに作れば何度でも同じ味のビールが出来ると思うのですが、この店では一回きり! なのです。それが売れてしまったら「The End」という一種はかない味のビールです。はかないからこそ、人々は何度も足を運び「この味は今日だけ!」の味を楽しむということなのでしょう。

名前といえば、台風はハリケーンにつける名前も同じことで、いずれ名前の選択肢がなくなってしまうのではないか? と余計な心配をしている私です。台風の名前に関しては、絶対に日本式が素晴らしいと思います。毎年台風1号から始まり、その年の中で完結します。翌年にはまた1号から始まるこの方式は分かりやすいですよね。
しかし、ビールに関しては、このユニークな名前こそが、たった一つのビールに一つだけ!というのがぴったりなのかもしれませんね。

ユニークなビールの名前に「乾杯」!

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2024年10月26日

ビュッケブルグ歳時記 331

3人の政治家、3種類の計画。だがそこには合意がない!


 今朝の新聞の政治欄が、首相のScholz、大蔵大臣のLindner(FDP(自由民主党)、経済大臣のHabeck ( みどりの党)の3人の大きな写真で、それに添えられた見出しがこの表題でした。

 そして「ドイツは今、経済的に大きな危機の上に立っている。3人の政治家はそれぞれの分野での解決策を持っているにもかかわらず、その策を協議しても ”同意” が無く、彼らの案の上には解決策がないことが残念」という説明が続いていました。

 このドイツ経済についての批判は米国からの叱責の結果と見られる可能性も大きいとの言葉に続いて、他の国々は経済が順調に伸びているのに、ドイツとイタリアは難航しているという意見も添えられているのです。


 次に3大臣の持つ ”経済設計図” を見てみよう」との記事が続いています。

* Scholz首相 は「協定」を望んでいる。
 Scholz首相が望んでいる形とはある種の「協定』で、1960年にはSchillerが、1990年にはSchroeder首相がこの方法によってドイツの経済を守った例が挙げられ、Scholz首相は来週この形を実行に移す予定を持っていると書かれています。

 ただ今の国状は非常に難しくこれを変えるには業界にある ”働き場” を無くさない、”そこで真面目に働く” ぐらいしか方法はない、と言っているそうです。今まで残っている働き場で、これからも働くという方法しかないということだと思われます。

* 次に Lindner 大蔵大臣は Buergergeld を受ける人たちに今後、受ける金額を一括して給与するようにする。それによって、救助金の行方を自分で決定することになり、これは家屋の大きさや暖房の方法の節約につながる思われるとして、ここで多額の節約につながるとしています。

* 最後に Habek 経済相の Infrastruktur(交通網、労働力など、高度の経済を支えるに必要な下部施設)とは、”国家投資フォンズ” を作ることで、これの役目は下部施設を常時、整備状態に維持することである。etc,


 ずいぶん、大雑把に書きましたが、今のドイツはこのように酩酊しているのです。何もかも遅れをとっているという感じがします。
 世界中の国々がそれぞれ、すこしづつでもパンデミーから、インフレから、不景気から, etc から回復しているというのに、ドイツは事柄も、精神も、全てが遅れているように思われるこの頃です・・・

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2024年10月22日

【From America】「ニューイングランド地方の秋の風物詩」

アメリカのウインドゲイト緑です。

アメリカのニューイングランド地方はすっかり秋の雰囲気になりました。秋と言えば、紅葉が綺麗な時期です。それと同時に、収穫の秋でもあるのです。あちこちの街にはアップル・フェスティバルなどと銘打って、採れたての果物や野菜を売るテントが出来て、アップルパイなどの品々を売るイベントが盛んです。

コーン大きなファームを所有しているところは、広大なトウモロコシ畑に迷路(これをコーン・メイズと呼びます)を作って、子供から大人までが楽しむことが出来ます。トウモロコシはとても背が高いので、大人でも迷路の先は見えません。一旦入ってしまったらその迷路を出るまでは誰も助けてくれないので、本当に迷子になってしまう事もあります。一人で迷路に入るのは止めた方が良いかもしれませんね。大がかりなものは、空から見ると形がスヌーピーだったり、文字や数字だったり、それは素晴らしい物もあります。

リンゴを使った商品と言えば、アップルパイやリンゴのジャムなどがすぐに思い浮かぶと思います。アメリカでは、リンゴを絞ったジュースを「アップル・サイダー」という名前で販売しています。サイダーという名前を聞くと、三ツ矢サイダーという言葉に代表されるように、甘い炭酸飲料を思い浮かべるでしょう。しかし、これはオレンジ色をした100%果汁の透き通っていないリンゴジュースです。このアップルサイダーを材料に入れて作ったドーナッツもまたこの時期の名物でしょう。

カボチャそして、アメリカには地域だけの遊園地の出前のような「カントリーフェアー」が開催されます。日本なら遊園地にお客さんが出向いて楽しむ、という形を取り、様々な乗り物も固定されています。所が、アメリカは実に大きな大陸ですから、デイズニーランドに行きたいと思っても、ロサンゼルスかフロリダに住んでいる人以外は、海外旅行みたいに飛行機に乗っていくしか方法がありません。
そこで、限られた乗り物ではありますが、期間を決めて遊園地が出張してきて、その町の人たちが手軽に行かれるようにします。映画でそんな田舎町に遊園地がきたり、そこでゲームをしたりしている場面をご覧になったことがあるでしょうか。ボールを投げて(又はおもちゃのピストルなど)で棚の人形を倒したら、賞品をもらえる、というゲームは有名ですね。これは、日本のお祭りの金魚すくいなどのゲームに似ていると思います。

秋は暑くもなく、寒くもなく、屋外でこんな楽しみが出来る限られた時期です。紅葉が始まり、枯れ葉掃除が終わったら、雪の時期になるので、この限られた秋の時期を楽しみにしている子供たちが実に多いです。

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2024年10月15日

【From America】「ラスベガスのF1レース」

アメリカのウインドゲイト緑です。

日本の皆さんはフォーミュラ・ラスベガス・グランプリについてどれだけ報道されているか、わかりませんが、2023年に初めて開催されたラスベガスの市街地のレースのコースにしたもので、実にユニークな存在です。

レース観覧席01車のレースと言えばサーキットで車の競争の為につくられたレースコースの周りに観戦する人たちが座る観覧席があるのが普通です。しかし、これは普段生活をしている市街地、それもラスベガスのカジノが集中しているストリップを含むコースです。従って、昼間を避けて夜のレースなのですが、それでも準備が大変です。

F1レース用フェンス2023年初めて行ったところ、大成功をおさめたので、2024年も行う、しかも向こう10年間行われるということで、今年のレースは2024年11月21日から23日までが予定されています。
今はその準備であちこちが工事だらけで、あの有名なベラージオの噴水も見えなくなる大きな観覧席が建設中です。また、コースに指定されている道路には、夜間レースなので照明が施され、フェンスで囲んでいます。

これが恒久的な建物なのか? と懸念する方も多いと思いますが、レースが終われば8週間をかけて取り壊し、また次回のレース開催には観覧席その他の施設を建設する、ということを繰り返すようです。市街地F1レースといえば、直ぐに思い浮かべるのはモナコですね。ラスベガスが第二のモナコのようになるのかどうか、を見守っていきたいと思います。

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2024年10月12日

ビュッケブルグ歳時記 330

苦境に陥っている「みどりの党」


 11月10日の朝刊には、みどりの党総長の Licarda Lang と、Omid Neuripour の2人の引退が報道されていました。これは2週間ほど前に行われた旧東の州の選挙で、Thueringen 州では当選ならず、Sachsen 州では5・1%という、そこそこの票数で当選という選挙結果からの状況の報道のようです。

 みどりの党は1993年に形成された党で、西ドイツでは世界破壊が論じられ、原子武器が大きな話題となり、東ドイツでは壁が壊され、東西ドイツが一国となる時に作られた東西合同の党ということです。


 ここでみどりの党の ”党意” を簡単にお伝えしてみます。

* 環境と経済(良い環境を作ってその中で国民は豊かな生活を生きる)
 EU の国民は環境と経済の両方を中立にする環境を作り、その中で満足できる生活をすることを目的とする。

* 正義主義
 いずれの日かに「貧困」という階級を失くす。これには正当な給料の規定と強力な労働組合が必要である。

* デモクラシーと自由の社会を作ることを目的とする。

* 平和、安全保障、自由、人格保障の社会作りも目的である。


 ここからはこの党の現在の考えをお知らせしたいと思います。

 今ドイツで、だけではなくEUの国々で非常に大きくなっているのは、亡命者の受け入れについての問題で、去年の夏には全ヨーロッパを対象とする亡命者収容装置をEU圏外に作り、亡命者の受け入れをヨーロッパ外で決めようとの案が出て検討されたが、この案に賛成したのはみどりの党だけで、亡命者受け入れ問題は依然として不解明である、ということが現在の状況のようです。

 そしてまた次期首相として候補に上がっている、今みどりの党の経済大臣 Robert Habeck 氏は、先週、オーストリア、ポーランド、南ドイツで大きな水害があった後、コメントを出していたが、その中には政治的解決法は一つとして読むことはできなかったというという、みどりの党が「落ち目に向かっている」ことも書かれていました。

 このようにみどりの党だけではなく近頃のドイツの政治はなんとなく発展がないように思われます。

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