2024年05月

2024年05月28日

【From America】「ケンタッキー・ダービー」

アメリカのウインドゲイト緑です。

ケンタッキーダービーケンタッキーという州の名前を聞いて日本人がすぐに思い浮かべるのは。ケンタッキー・フライドチキンとケンタッキー・ダービーではないでしょうか。

今年のケンタッキー・ダービーは5月4日土曜日に行われました。日本でも報道があっただろうと思いますが、今年は日本から2頭の馬が参加して、その中でも「フォーエバー・ヤング」という名前の馬に大きな期待が寄せられました。健闘しましたが、惜しくも写真判定で3位になりました。それでも、その健闘ぶりは高く評価されたと思います。

アメリカでは通称「トリプルクラウン」と呼ばれる3つの競馬レースのシリーズが5月から6月にかけて行われます。その手始めが最もみんなが注目するケンタッキーダービーです。後の二つはメリーランド州ボルチモアで開催されるプリークネスステークスとニューヨーク州ベルモントで行われるベルモントステークスです。これをアメリカの三冠レース(トリプルクラウン)と呼びます。

ケンタッキーダービーは実に有名なので日本の皆さんもご存知かもしれませんが、伝統的に女性は華やかな帽子をかぶり、男性はパステルカラーを身に着ける、というのが決まりです。そして、バーボンで有名なケンタッキー州らしく、ケンタッキーダービーの公式ドリンクはミントジュ―リップと呼ばれる緑色の冷たい飲み物です。ミントの葉をつぶしてそこにバーボンと甘いシロップを入れた爽やかな飲み物です。

場外馬券売り場大勢の人がケンタッキー州に訪れますが、アメリカ中の人たちは場外馬券売り場で勝ち馬を予想して賭けたり、TVを前に友人同士で楽しく少額のお金を賭けたりして(勝った人は皆におごる)、楽しく競馬を楽しみます。パーティー好きのアメリカ人は、ここぞとばかりにパーティーを開き、公式の飲み物片手に盛り上がったり、ケンタッキーに行かなくても自宅でドレスと帽子をかぶって雰囲気だけでも味わったり、それは楽しいひと時です。

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2024年05月25日

ビュッケブルグ歳時記 321

ヨーロッパ議会への選択奨励


 「今年2024年は、世界人口の半分以上に値するヨーロッパ同盟の国々の議会員が選挙されるという重要な年になるわけで、この選挙に対する奨励のためにドイツからはスタインマイヤー連邦大統領、オーストリアおよびイタリアの二大統領が、市民に選挙奨励の声明を出した」との記事が目に留まりましたのでお知らせします。


* 2024年の、世界の人口の半分以上に値するEU議会の選挙は、ヨーロッパだけではなく世界の民主主義国にとって大きな意味を持つことになると思われる。

* 400MillionenのEU同盟国の市民は、ヨーロッパ議会で討論される問題について自分の意見を持ち、それを発表することができる。

* 世界中で多元論、人権、法治国論などが犯されている情景を見かけることが多いのであるが、そのような場合に議員だけではなくEU国の国民がお互いにそれらの事態解決に努力することを、我々国代表者は期待するのである。


このようなことが、今回の選挙の目的であるようです。
そしてまたデモクラシーを守る!
 
* 民主主義を防御する。我々の国ドイツ、オーストリア、イタリーはこの思想を守ることの重要性を知っている。デモクラシーが無いところには人間性も政治的分別感もなくなる。 

* そしてこのようなデモクラシーはヨーロッパ国同盟と固く結びついている。

* このヨーロッパの価値と法律共同体の価値は、平和をもたらすものとして今まで世界に証拠だてしてきた。

* 統一ヨーロッパはデモクラシー無しでは作れるものではない。そしてヨーロッパのデモクラシーは、全欧州の人たち、民主主義の自由を理解する人たちで成り立つものである。

* 今回のヨーロッパ議会の選挙は、議会の構成改善と民主主義における錯雑な工程を簡素化することが目的。

* 「選挙」というものは大きな力を持つものである。この制度によって弱いものに力を与え、反対に大きすぎるものの力を牽制するという物事の平均を保つ機能をするものでもあるから。


 このヨーロッパ議会選挙は6月9日(日曜)に行われます。
 対象は16歳以上の欧州市民です。

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2024年05月21日

【From America】「シンコ・デ・マヨ」

アメリカのウインドゲイト緑です。

日本の皆さんは5月5日と聞いたらゴールデンウイーク中でもある「子供の日」、端午の節句を思う意浮かべると思います。鯉のぼりや五月人形、柏餅などが思い浮かぶ日本の伝統的な行事の一つですね。

では「シンコ・デ・マヨ」って聞いて、何だか分かりますか? Cinco de Mayo これはスペイン語で5月5日という意味だそうです。アメリカではこの5月5日はメキシコ人移民の大きなお祭りの日なのです。
1862年5月5日に起こったプエブラの戦争で、身体の小さいメキシコ軍が絶対に強いはずのフランス軍を撃退したことを記念する日なのです。メキシコ人にとって特別な日であることは、これで良くわかるのですが、不思議なことは、このお祝いは本場メキシコよりも、なぜかアメリカの方が大きなお祝いとして年中行事になっていることです。

アメリカは「人種のるつぼ」と呼ばれているその名の通り、沢山の移民が暮らしている国です。隣合わせの国メキシコからの移民はとても多くて、電話応対のメッセージで必ず流れるメッセージは「英語で続けたい人は1番を、スペイン語で話したい人は2番を、押してください」で始まります。それだけスペイン語を話す人がアメリカには多いということの象徴ですね。TV番組でも、ケーブルTVにはたくさんのチャンネルがありますが、かなりのチャンネルはスペイン語の番組です。

シンコデまいよ話はスペイン語の話題に少しずれましたが、それだけメキシコ人が多いという証だと思います。アメリカ人はメキシコ料理が大好きで、一番有名な物としては「タコス」が挙げられると思います。他にもトルティーヤチップをサルサやアボカドをマッシュしたグアカモーレにデイップするなど、アメリカ人の生活の中にメキシコ料理が浸透しています。お酒もテキーラやラム、またメキシコ産のビールの口の部分にライムを差し込んで飲む方法など、お酒を飲むシーンにもしっかりと浸透しています。

どこの国の文化も柔軟に受け入れる移民の国であるアメリカでは、この5月5日はみんなでお祝いする日になっています。NYシティーなどでは大きなパレードが開催されたりしますが、普通の人たちはメキシコ料理やメキシコ産のお酒を飲むなどして、楽しく過ごします。

日本の端午の節句と重なっていることから、日本では「シンコ・デ・マヨ」はご存知ない方も多いと思いますが、もしゴールデンウイークにアメリカ旅行をされる機会があれば、この日をアメリカ流に楽しんでみてください。

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2024年05月14日

【From America】「サービス犬」

アメリカのウインドゲイト緑です。

皆さんは何かペットを飼っていますか? 犬や猫は一般的なペットですが、それ以外にも様々な動物をペットとして飼って、家族同然に暮らしている方は多いと思います。

今回は犬に関してのお話ですが、「犬は人間の最良の友」とも言われていますね。飼い主に対する忠実な姿から生まれた言葉のように思います。確かに、犬はトレーニング次第で、盲導犬になったり、警察犬になったり、鼻が利くことから空港で麻薬取締官さながらに密輸品を見つけたり、とその能力を様々な分野で発揮しています。
そんな大それたことをしなくても、ペットは家族の一員となり、飼い主の心の支えになって貢献していることは、犬を飼った経験のある人は皆が知っていることだと思います。

この心の支え、という部分は物理的なこととは別に人間に大きく影響をあたえます。「サービス犬」という名前の犬は元々はといえば車いすの人が物を落としてしまったけれど自分で品物を取りに行かれない時に犬に頼んだり、冷蔵庫のドアにタオルをかけておけば必要な時にタオルを引っ張って冷蔵庫のドアを開けてくれたり、という「手助けをする犬」という役割から始まった「補助犬」の名前です。
しかし、犬の助けは物理的なことだけでなく、心理的なことにも大きく貢献していることから、飛行機に乗る時に心配でドキドキしてしまう飼い主の心を和らげてくれるお手伝いをする役割もサービス犬の仕事、とみなされるようになりました。これが発展して、犬だけでなく様々な動物をペットとして飼っている人が飛行機の中に「サービス・アニマル」として連れ込むという事がアメリカでは起こっていました。そのエスカレートした時期が少し落ち着いて、今はサービス犬が主流です。

飛行機飛行機で移動してみると、空港でも飛行機の中でも犬が多いのにはびっくりします。飛行機に必ず一匹は犬が乗っている、と言っても過言ではありません。盲導犬はハーネスを付けているので、直ぐにわかるのですが、サービス犬になると、正式に「service dog」という文字の入ったものを背中にかけている犬も見かけますが、何も表示がなくて犬を連れて飛行機に乗る人もかなり多いです。

サービスドッグ小型犬は機内持ち込みのバッグのサイズに入れて乗ってくる場合もありますが、大型犬になると人間と同じかそれより大きいので本当にびっくりします。飼い主だけでなく犬の座席を別に確保してファーストクラスに大型犬と一緒に飛行機に乗っている姿を見かけることも多くなりました。日本では見かけることは殆どないだろう光景ですが、最近は私も犬の搭乗にやっと慣れてきました。
この犬たちはやはりキチンとトレーニングされているようで、犬が吠えたり、クークーと鼻を鳴らせたりということは全く無いのには感心するばかりです。犬がそこに居る事さえ気が付かないほど何時間にもわたるフライト中、静かにしています。

「犬は人間の最良の友」という言葉通り、犬は様々な場面で人間を助けてくれる友なのですね。

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2024年05月11日

ビュッケブルグ歳時記 320

平和であった今年の5月1日


 「労働の日、5月1日とは、その国の労働組合が 労働者の公平な社会的立場を、その賃金の確認を、労働者の持つ権利を正しく受けているか否かを証明するための日である」という前書きの後、この国の大きな都市の「労働の日の模様」を載せた新聞の記事をお伝えしてみます。


* ショルツ首相は「我が国に対して ”ドイツは休養公園だ” などと言う人がいることには腹が立つ。我が国の労働者は充分な時間を働いているし、これまでにも働いてきた!」と言っている。

* これに対して労働大臣は「もっと働こう!我が国には必要なことだ!」と、労働増加を奨励している。


 このように2つの意見が5月1日に聞かれたと記事にあります。

* ハンブルグでは9000人がデモに参加。この数は昨年に比べて4000人多い。

* ベルリンでのデモは Gaza 戦争がテーマとなるかという心配があったが、杞憂に終わった。
 また11600人が初めの人数だったが、そこに左派のグループが加わって25000から30000人となったグループの行進にも多くの警察隊が同行したが、この行進も平和に終わった。

* Stuttgart ではある小事件が警察隊に対して起こった。

 このような日が今年のこの国のメイ・デイでした。平和に終わった日だったのです。


 この記事に同行して伝えられている記事 「建築会社組合のスト」についてをお伝えしておきます。

 ドイツでは今「住むところ」家、アパートなどが不足していて大変なのです。
 この状況は個人の住むアパートや一軒家から、工業用の工場のような大きな建物にわたる建築物まで、その数の欠乏に喘いでいるのがこの国の近況なのです。

 それなのにそれを作る労働者への尊敬と、それらの労働に対する労働時間や賃金への理解が認められない場合には、労働者に残されている抗議方法はストライキ以外にはないわけです。

 そこからメイ・デイの持つ、もう一つの大きな意味「労働者の抗議を発表する場所」でもあることを、読者に知らせるために載せられた記事だと思いますのでお知らせします。

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