2023年09月

2023年09月26日

【From America】「ガールスカウト・クッキー」

アメリカのウインドゲイト緑です。

以前にこのブログでアメリカのガールスカウト・クッキーについてご紹介したと思いますが、もう一度簡単にご説明しますね。

ガールスカウトクッキー日本の皆さんもガールスカウトやボーイスカウトというものがあることはご存知だと思います。様々な活動があるのですが、一年に一回、活動資金を集める目的でガールスカウト・クッキーと銘打って、他では買えないここだけ!のクッキーを売ります。その売り方は、スーパーマーケットの入口などに机を並べて売る場合もありますが、殆どの場合にはいわゆる「口コミ」、つまりお知り合いに声をかけて小さな女の子たちがクッキーを売ります。そのクッキーの値段は市場よりももっと高い金額で、その差額がガールスカウトに入り、活動資金になります。全米でとても有名で、中には毎年その特別な味を楽しみにしている人もいます。

では、ボーイスカウトは何をしているのでしょうか? 気になりますよね? ガールスカウトがクッキーなら、ボーイスカウトはコーヒーなのだそうです。アメリカの祝日は大勢の人が車で移動して、バケーションだったり、遠くの家族に会うためだったり、目的は様々ですが、車の移動は欠かせない交通機関です。アメリカの高速道路は日本の高速道路に比べてサービスエリアが充実していません。遠出をする場合には、高速道路を降りてガソリンスタンドに立ち寄り、ガソリンを補給することは勿論、トイレに行ったり、飲み物を買ったり、という事をします。高速道路に乗ったり降りたりして、料金はどうなるの? と思う方もいらっしゃるでしょう。アメリカの州をまたがるような大きな道路は殆ど無料です。たまには橋を渡るのに料金を集めることもあります。一部には有料道路もありますが、日本のように東名高速、中央高速のような高速道路料金を支払うことがないため、乗り降り自由、という感覚でどこの出口でも降りる事が出来ます。

街中で私が見かけたのは、高速道路の出口にほど近いところの大きな駐車場にボーイスカウトの旗が立っていて、「無料コーヒーをどうぞ」、と書いてあります。車の運転でお疲れでしょう。安全運転の為にも一休みしてコーヒーをどうぞ、という事です。そして、お気持ちだけ寄付をしてください、というのがボーイスカウトの資金集めのやり方なのだそうです。

それぞれにやり方は違いますが、ガールスカウトもボーイスカウトも自分たちで自分の活動費を稼ぎ出す、という姿勢を小さいうちから学ぶことは、後の人生に大いに役立つことでしょう。


aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)

2023年09月23日

ビュッケブルグ歳時記 305

終末ーRudi によって希望が戻ったーNagelsmann が建て直してくれる!


 これが9月9日に行われた日独親善のサッカー試合で4:1で日本に負けてしまった後に新聞を賑わせた表題です。
 サッカー競技はしばらくの間はドイツは強くて、国技として誇らしく扱われていたのですが、少し前からもっと強い国がー日本のようにー出てきて対策が考えられていた所だったのです。

 Blog 257に書いたようにしばらくの間、ドイツに勝利をもたらせていた連邦監督Yogi が引退した後、副監督だったHansi Flick が昇格していたのですが、その時から約5年間、成績が下がってきて、今回の対日本戦での敗北には選手だけではなく国中が大きくため息をつき、失望していたのです。


 今回計画されていた親善試合は、対日本の後、対フランスも計画されていたのです。4:1という惨めな成績をみたサッカー協会は、敗北の次の日の10日、日曜日に早速 Flick を解雇しました。

 そして対フランス戦の監督にはRudi Voellerという、昔の英雄(?)を起用したのです。この ”Rudi” と呼ばれて今でも国民から親しまれている人とは、63歳になる昔のサッカー選手なのです。
 77ー96年の間は独 仏 伊国のチームで技を磨き、1999年にはドイツを世界選手権戦で一位にした功績のある人ということです。
 2002年に日本/南コレアで行われた大会ではドイツは最後まで残りブラジルと戦い0:2で敗れ、残念ながら2位となったそうですが。
 このような経過を経て、現役を引退後は、監督役を務めたり、サッカー協会の役員も行っている人なのです。

 そして髪も髭も真っ白になった、”ドイツのサッカーの救い主 Rudi” の指導により、 今回も世界選手権2位を持つフランスとの親善競技に2 : 1 で勝つ結果になったのです。
 ”希望が帰ってきた” と選手たちだけでなく、国民もホッと息を吐き、将来のサッカー競技に希望を託している今日この頃です。


 そして次の連邦監督としてほとんど決まりかけているのが、36歳のJurian Nagelsmann になるだろうと、ある新聞が報道しています。
 その記事によると彼はすでに2024年にドイツで開かれる EM (ヨーロッパ選手権)までの契約を手にしていて、その契約によると月に400000 ユーロの契約になっているということです。(この額は前任者 Flick のもらっていた6Millionen には及ばない額であるが)とのただし書きがついています。

 サッカーをめぐる契約の話になってしまいましたが、驚いたのはNeymar がサウジアラビアに移動し、シーズンごとに150Millionen をもらう契約だととの記事です。

 競技と報酬の関係に驚くばかりです。

aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)

2023年09月19日

【From America】「建物が広告塔」

アイスクリーム店アメリカのウインドゲイト緑です。

宣伝というものは印象的な物。人目を引きつける奇抜な物。あれ?なんだろう? と思わせるもの。人気のある芸能人やスポーツ選手を起用することなど様々な広告のやり方がありますね。
今回のこの写真をご覧になれば一目瞭然。建物がそのものズバリにアイスクリームというのは分かりやすいですね。

アメリカでは、車がブーツになっている靴修理屋さんがいたり、車の上に大きなホットドッグを乗せていたり、という移動式のものがあれば、このアイスクリームのように建物自体が広告塔になっているものなど、奇抜な目を引くものがあります。そうかと思えば一方では、アメリカでも文化財保護の意味から、日本の京都のように古い街並みを保護するためにマクドナルドもあの黄色いアーチを付けられなくて、一見では分からないような物になっているものもあります。それは場所をわきまえた広告のやり方という事なのでしょう。

宣伝するということは、人の記憶に残ることが大切です。 商品を買うときにスーパーマーケットにたくさんの同じ商品が並んでいたとします。全く知らないブランドとTVで何度も見るブランドがあれば、つい知っている方を買いたくなります。今回のアイスクリームはドライブしていて、遠くから「あれ? あの建物 何だろう?」と思って注意が行きます。車の子供が乗っていれば、「パパ、アイスクリーム食べたいよー」。今までアイスクリームのことを考えてもいなかったのに、この建物を見た途端に急にアイスクリームが食べたくなるのが人間の心理ですよね。その心理はちょっと変な例ですが、トイレに行きたくなるのに似ていると思います。トイレに行きたいと全く思っていなかったのに、キッチンで食器を洗おうとして蛇口から水が流れるのを見た途端に、あー、トイレに行きたい、と思い出すことはありませんか? このアイスクリームの建物も同じだと思います。人間の忘れていたような気持ちを、目から情報が入ることによって、呼び起こす、そんな効果があると思います。

宣伝のやり方にはいろいろあるのだと改めて教えられた気がしました。

aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)

2023年09月12日

【From America】「NASAのロケット打ち上げ」

アメリカのウインドゲイト緑です。
 
NASA私が小さい頃には、宇宙に行くというのは映画の世界だと思っていたのが、今はそれが現実となりました。そして、アメリカのNASAは勿論、日本でも日本独自のロケット打ち上げに頑張っています。

日本のロケット打ち上げ場所が種子島なら、そのアメリカ版はやはりNASAで今回私が友人を訪問したアメリカのフロリダ州オーランドにはケープ・カナデラルがあり、友人宅はNASAに近い場所にあったので、滞在中にロケット打ち上げを見たいと思っていました。

最近は国を挙げての宇宙開発のロケットとは別に一般のロケット(いわゆるコマーシャルベースのロケット)も発射されるため、友人の話では1週間に一回はロケットが打ち上げられる、と言います。昼間の場合もあれば夜の場合もあるけれど、とにかく物凄い音がして家がガタガタ振動する、との表現に、いかに大きなパワーを必要としているのかと想像が出来ます。夜に打ち上げられる場合には、空がとても明るくなって綺麗なんだよ。とのお話。それは是非とも見たい、と思いました。

私が滞在している間に2回ほど打ち上げが予定されていて、私はわくわくしながら待っていました。打ち上げ時間は発表されるものの、時間通りにいかないことは頻繁にあることから、TVのローカルニュースは勿論のこと、ウエブサイトにも頻繁にアクセスして、打ち上げの瞬間を見たいと準備していました。
所が、夜中の3時25分などという時間帯で、初日は何かのトラブルで延期。翌日の延期された時間もやはり午前3時35分。パジャマに着替えずにベッドで横になって目覚まし時計をセットしても、気になって眠れません。携帯のカメラを準備して友人宅の庭に出ます。
定刻になっても、何も起こりません。ウエブサイトによれば、またしても延期。それも次のロケット打ち上げは私が帰った後になっていました。二晩とも夜中にずっと起きていたこともあり、「あー、がっかり。次回までお預けなのね。もう疲れたから寝ます」とベッドに戻りました。私は疲れていたこともあり、バタンキューで爆睡してしまいました。

次の朝、「おはよう! 今朝の5時の打ち上げは見たの?」と聞かれて えーっ??? 私はすっかり寝込んでしまい、建物がガタガタと振動する? ことも知らずに寝ていました。あの音と振動で起きないはずはないのに、、、、。と言われて、恥ずかしい思いになりました。友人は、音に気が付いて外に出たものの、もうロケットは空高く舞い上がり、目視出来なかった、とのことで、誰もロケット打ち上げを目撃することは出来ませんでした。実に残念なことでした。

友人の話によれば、地元の人たちは1週間に一回はあることなので、珍しくもないし、全く気にならない、とのこと。また、遊びに来てね、その時には昼間のロケット打ち上げだといいね、と言われました。日本の種子島の皆さんもこんな経験なのかどうか分かりませんが、ぜひ一度は見てみたいものですね。

aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)

2023年09月09日

ビュッケブルグ歳時記 304

性別問題・・・All Gender Toilet


 という写真付きの「今日のテーマ」という記事が、8月末の新聞に載っているのが目につきました。
 この記事の内容をお伝えしてみます。


 この記事の副題は ”性別:自らの決断” で、連邦政府のアンペル連合党は14歳になった少年少女は自分の性別を決定することが可能という新しい案で、1980年からの法の更新案を議会に提出したとの内容です。

 その内容とは:

* 今までの男女という2元規則では性別を変える場合、心理学者の鑑定書や裁判所の判定が必要であった。これらを得るには長い時間、精神的な心理状態の暴露や膨大な経費が必要であった。

* どの点を変えるかというと、上記のように医学的にも、精神的にも長い時間をかけた経過がなくても、本人の希望と確言があり、それを戸籍役場に登録すれば性の変更が認められる。

* 未成年者は自己の性別を自分ですることは出来ない。しかし保護者が性別変化の理由を戸籍役所に届ける場合は可能である。
  14歳以上の場合、その両親や保護者が子供の意に反対することは出来ない。それが出来るのは少年保護局と家庭裁判所。  

* 保守党派の意見は、この法規が通ると、さまざまな濫用が蔓延ることが心配になる。例えば男に生まれた人物が偽りの女性になって婦人用の着替え室や婦人専用救助家に入り込んだりすることで、女性を守る場所や機関などが脅かされる恐れあり、との意見が多くある。

* これらのいわば反対意見に対してのアンペル連合党の反応は、新しい法律には1年間の停止期間をもたせることを主張している。これは家宅不可侵権が性を変えた人間の要求より重いことを意味する。

* この新しい法規に当てはまる Lesbe (女性の同性愛者)、Schwule (ゲイの)、bisexuelle (両性の)などの人たちの反応はとても大きく、1日も早く議会を通ってくれるようにとの賛成意見が挙がっている。


 日本ではまだ同性間の結婚は認められてていないと思いますが、この国ではすでに、普通の結婚と同じ条件での結婚が認められているのです。

 この記事から思いつくのは人権ということです。去年の日本の新聞で、男性から女性になった人の女子大学への入学の是非を読んだことが思い出されるのです。
 憲法では教育は全国民に与えられた機関だと思います。その機関に受け入れられない性変更者の未来が少しでも早く好転するようにと思いながらのBlogです。

aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)
月別の記事一覧
最新コメント