2023年07月
2023年07月25日
【From America】「アメリカのシニアは元気です」
アメリカのウインドゲイト緑です。
日本は世界的に見ても少子化が問題です。少子化と同時に高齢者の数が進み、どうやって年金で高齢者を支えていかれるか? が議論されます。学校は少子化に伴い合併したり閉鎖したり、という事が起っています。
アメリカには55歳以上の人たちが住むシニア・コミュニティーがあちこちにあり、元気なシニアたちが楽しんでいます。ある人によれば、町はシニア・コミュニティ-の開発を歓迎している、と言います。その理由は、年齢制限がないコミュニティーの開発をすると子供が増えて義務教育の為の学校を増やさないといけなくなり、町の予算がオーバーになってしまうから嬉しくないプランになるが、シニアの人口が増えても学校を増やす必要がないから歓迎している、というのです。学校が閉鎖になる日本とは全く反対のストーリーですね。
消費の面からみると、日本のシニアたちはお金を貯めることに専念して、持っている人は子供や孫に残すために貯金する。持っていない人は、老後の為にお金を貯めなければならないから自分の為にはお金を使わない。いずれの場合にも、消費はしない方向ですから、日本の商品開発やコマーシャルをするのは若い人をターゲットにしている場合が多いように思います。その方が儲かるからだと思います。
一方、アメリカのシニアたちは本当に元気で、人生を楽しむことを知っています。フロリダ州の友人を訪ねてみると、暖かい気候のせいもあると思いますが、屋外のアクティビティーを多いに楽しんでいて、テニス、ゴルフ、などは勿論、夕方からはバーやラウンジに行って軽い食事をしながらダンスを楽しむなど、実に元気で活動的です。そして、車いすの人でさえ、バーやラウンジのダンスフロアーの近くに席を取り、音楽を楽しんだりダンスを見て楽しんだり、と何でも若い人と同じに楽しんでいます。店の側も、シニアのお客様は夕方4時ころから早めに来店して夜の8時ころには早めに帰ってくれるので、平日のお客が少ない時間帯には大歓迎だと思います。
日本人は、「私はもう歳だから、xxxxはもう出来ない」と自らの選択でできる事を制限しているように思います。昔の日本人の女性は、「もう歳だから赤やピンクなどの派手な色は着られない」と自らの選択で洋服の色を暗い色に制限していました。それが、今では明るい色をお召しになる高齢者が増えて、私はとても喜んでいます。日本人の活動も洋服の色選びと同様に、もっと活動的になってくれたら良いな、と感じました。「もう歳だから」という言葉が死語になってくれるように祈っています。
日本は世界的に見ても少子化が問題です。少子化と同時に高齢者の数が進み、どうやって年金で高齢者を支えていかれるか? が議論されます。学校は少子化に伴い合併したり閉鎖したり、という事が起っています。
アメリカには55歳以上の人たちが住むシニア・コミュニティーがあちこちにあり、元気なシニアたちが楽しんでいます。ある人によれば、町はシニア・コミュニティ-の開発を歓迎している、と言います。その理由は、年齢制限がないコミュニティーの開発をすると子供が増えて義務教育の為の学校を増やさないといけなくなり、町の予算がオーバーになってしまうから嬉しくないプランになるが、シニアの人口が増えても学校を増やす必要がないから歓迎している、というのです。学校が閉鎖になる日本とは全く反対のストーリーですね。
消費の面からみると、日本のシニアたちはお金を貯めることに専念して、持っている人は子供や孫に残すために貯金する。持っていない人は、老後の為にお金を貯めなければならないから自分の為にはお金を使わない。いずれの場合にも、消費はしない方向ですから、日本の商品開発やコマーシャルをするのは若い人をターゲットにしている場合が多いように思います。その方が儲かるからだと思います。
一方、アメリカのシニアたちは本当に元気で、人生を楽しむことを知っています。フロリダ州の友人を訪ねてみると、暖かい気候のせいもあると思いますが、屋外のアクティビティーを多いに楽しんでいて、テニス、ゴルフ、などは勿論、夕方からはバーやラウンジに行って軽い食事をしながらダンスを楽しむなど、実に元気で活動的です。そして、車いすの人でさえ、バーやラウンジのダンスフロアーの近くに席を取り、音楽を楽しんだりダンスを見て楽しんだり、と何でも若い人と同じに楽しんでいます。店の側も、シニアのお客様は夕方4時ころから早めに来店して夜の8時ころには早めに帰ってくれるので、平日のお客が少ない時間帯には大歓迎だと思います。
日本人は、「私はもう歳だから、xxxxはもう出来ない」と自らの選択でできる事を制限しているように思います。昔の日本人の女性は、「もう歳だから赤やピンクなどの派手な色は着られない」と自らの選択で洋服の色を暗い色に制限していました。それが、今では明るい色をお召しになる高齢者が増えて、私はとても喜んでいます。日本人の活動も洋服の色選びと同様に、もっと活動的になってくれたら良いな、と感じました。「もう歳だから」という言葉が死語になってくれるように祈っています。
2023年07月22日
ビュッケブルグ歳時記 301
『パートナーであり、競争相手であり、ライバルでもある・・・』
この見出しで、今週の初めに新聞を賑わせたのが、ドイツの対中国戦術でした。
『過去に居た800Million ( Million = 100万 ) の中国人口を貧困から救った現在の中国政府とドイツは、昨年だけで298Milliarden ( Milliarde = 10億 ) の商売をした業績があるが、これからの両国の経済航路は決して平坦ではない」と、みどりの党の外務大臣が議会で発表した、友好的だけではないドイツからの中国への戦術内容をお伝えしてみます。
* 協力精神を守る。 経済界での戦略を守るということは、ドイツの自由と民主主義、裕福国家、安全、他の国との協力などを確保できるということである。
* 今までは「人権」を守るということを忘れているような中国であったが、これからは北京でも「人権」を守ることを忘れてはならないと、強調する。
* 色々な原料についてだが、例えば現在、電気モーターや発電機に使う特別な「土」の98%を、EUは中国から輸入しているのだがこれを突然止めるということはできない。しかし突然中国を外すということではなく、中国に依存するということから来る『危険』を緩和することを我々は忘れてはならい。
* ドイツと中国の2国間の投資の防護であるが、これはインターナショナルの問題で、今まで決められた規約を守るということである。環境問題、労働問題、福祉関係事項、強制及び子どもの労働回避 etc. を守ることである。
追加するのは、以後、危険の大きい商売をする場合はその担当会社が損得の責任を持つということで、これは中国側も同じ。
* Taiwan への関係は、Republik China と名乗っているが、ドイツ側からは拡大する。
この日の社説でも中国問題がテーマで2つの面を持つ中国について読むことができました。
「財力と接触」を何の咎めもなく振り撒くことで世界を混乱させる中国。だが、中国なしでは世界に進歩がないということも真実である。
このような中国についての経済戦術がどこから生まれたのかと思った時に気が付いたのが数ヶ月前に知った、VW(フォルクス・ワーゲン車)が中国での販売に負けたという記事でした。
その模様を大雑把に書いてみます。
2023年までは ドイツのVW 車が1980年から中国の車売上の第一位だったのが、2023年になって中国の BYD 社製の車の販売が69%も上がって、VW もTOYOTA も売上13%下がることになったということです。
中国では BYD、Pluy ~ in-Hybrien、Nino、Geely、Great Wall などの Elektro ~ Auto がよく売れているということです。
このように中国でよく売れている E-Auto の中にはドイツ製の車は一社もなく、外国製では米の Tesla 製だけが一社入っているということです。
この様なことが今回のドイツの対中國戦術の出どころかとも思ったのですが、社説の言う「中国なしでは世界に進歩がない」も本当なのかも、と思いました。そして、世界の国々が仲良くなるのは本当に難しいことなのだと思います。
この見出しで、今週の初めに新聞を賑わせたのが、ドイツの対中国戦術でした。
『過去に居た800Million ( Million = 100万 ) の中国人口を貧困から救った現在の中国政府とドイツは、昨年だけで298Milliarden ( Milliarde = 10億 ) の商売をした業績があるが、これからの両国の経済航路は決して平坦ではない」と、みどりの党の外務大臣が議会で発表した、友好的だけではないドイツからの中国への戦術内容をお伝えしてみます。
* 協力精神を守る。 経済界での戦略を守るということは、ドイツの自由と民主主義、裕福国家、安全、他の国との協力などを確保できるということである。
* 今までは「人権」を守るということを忘れているような中国であったが、これからは北京でも「人権」を守ることを忘れてはならないと、強調する。
* 色々な原料についてだが、例えば現在、電気モーターや発電機に使う特別な「土」の98%を、EUは中国から輸入しているのだがこれを突然止めるということはできない。しかし突然中国を外すということではなく、中国に依存するということから来る『危険』を緩和することを我々は忘れてはならい。
* ドイツと中国の2国間の投資の防護であるが、これはインターナショナルの問題で、今まで決められた規約を守るということである。環境問題、労働問題、福祉関係事項、強制及び子どもの労働回避 etc. を守ることである。
追加するのは、以後、危険の大きい商売をする場合はその担当会社が損得の責任を持つということで、これは中国側も同じ。
* Taiwan への関係は、Republik China と名乗っているが、ドイツ側からは拡大する。
この日の社説でも中国問題がテーマで2つの面を持つ中国について読むことができました。
「財力と接触」を何の咎めもなく振り撒くことで世界を混乱させる中国。だが、中国なしでは世界に進歩がないということも真実である。
このような中国についての経済戦術がどこから生まれたのかと思った時に気が付いたのが数ヶ月前に知った、VW(フォルクス・ワーゲン車)が中国での販売に負けたという記事でした。
その模様を大雑把に書いてみます。
2023年までは ドイツのVW 車が1980年から中国の車売上の第一位だったのが、2023年になって中国の BYD 社製の車の販売が69%も上がって、VW もTOYOTA も売上13%下がることになったということです。
中国では BYD、Pluy ~ in-Hybrien、Nino、Geely、Great Wall などの Elektro ~ Auto がよく売れているということです。
このように中国でよく売れている E-Auto の中にはドイツ製の車は一社もなく、外国製では米の Tesla 製だけが一社入っているということです。
この様なことが今回のドイツの対中國戦術の出どころかとも思ったのですが、社説の言う「中国なしでは世界に進歩がない」も本当なのかも、と思いました。そして、世界の国々が仲良くなるのは本当に難しいことなのだと思います。
2023年07月18日
【From America】「フロリダの野生の孔雀」
アメリカのウインドゲイト緑です。
アメリカは大きな国ですから、州によって気候が全く違います。なんといってもアメリカ国内で3時間の時差があることからして、国の大きさを推し量ることが出来ると思います。日本は大きさから言えばカリフォルニア州と同じくらいです。その日本でさえも北海道の冬の寒さ、沖縄の冬の温かさに違いがあるのですから、それと比べても違う州に行けばまるで外国のようでもあります。私は東海岸のコネチカット州とラスベガスのあるネバダ州を拠点にしています。アメリカの東と西の違いは肌で感じていたものの、今回はフロリダ州の友人を訪ねて、また改めてアメリカ大陸の大きさと気候の違いを感じています。
フロリダ州オーランドに来て初日、車を運転していると道端に孔雀があちこちに居ることにびっくりしました。友人に聞いてみると、いつもこの辺りを散歩しているけれど、あちこちで見かける、との話。地元の人たちにとっては決して珍しい事ではないようですが、動物園でしか孔雀を見たことがない私にとっては嬉しい驚きでした。
人間に慣れているようで、車の近くまで来て、全く人間を怖がっていないところにも驚きました。コネチカット州では野生の七面鳥が庭にくることも珍しくないので、私も慣れてしまいましたが、場所が変われば生息する野生動物たちも違っているのだなあ、と感じました。
日本国内でも北海道と沖縄では大きな違いがあるのだと思います。旅行の楽しさというのは、直に地元の人たちの生活を感じることが出来て、その土地ならではの食べ物を味わったり、その土地ならではの動物たちとの触れ合いをすることなのだな、と改めて旅行の良さを感じています。
アメリカは大きな国ですから、州によって気候が全く違います。なんといってもアメリカ国内で3時間の時差があることからして、国の大きさを推し量ることが出来ると思います。日本は大きさから言えばカリフォルニア州と同じくらいです。その日本でさえも北海道の冬の寒さ、沖縄の冬の温かさに違いがあるのですから、それと比べても違う州に行けばまるで外国のようでもあります。私は東海岸のコネチカット州とラスベガスのあるネバダ州を拠点にしています。アメリカの東と西の違いは肌で感じていたものの、今回はフロリダ州の友人を訪ねて、また改めてアメリカ大陸の大きさと気候の違いを感じています。
フロリダ州オーランドに来て初日、車を運転していると道端に孔雀があちこちに居ることにびっくりしました。友人に聞いてみると、いつもこの辺りを散歩しているけれど、あちこちで見かける、との話。地元の人たちにとっては決して珍しい事ではないようですが、動物園でしか孔雀を見たことがない私にとっては嬉しい驚きでした。
人間に慣れているようで、車の近くまで来て、全く人間を怖がっていないところにも驚きました。コネチカット州では野生の七面鳥が庭にくることも珍しくないので、私も慣れてしまいましたが、場所が変われば生息する野生動物たちも違っているのだなあ、と感じました。
日本国内でも北海道と沖縄では大きな違いがあるのだと思います。旅行の楽しさというのは、直に地元の人たちの生活を感じることが出来て、その土地ならではの食べ物を味わったり、その土地ならではの動物たちとの触れ合いをすることなのだな、と改めて旅行の良さを感じています。
2023年07月11日
【From America】「アリゲーターのしっぽの味は?」
アメリカのウインドゲイト緑です。
今、フロリダ州のオーランドに来ています。オーランドと言えばデイズニーワールドが有名で、25年前に来た時にはデイズニー三昧でしたが、今回は友人を訪ねる旅で、一味違った地元モードです。
日本の旅でも、せっかく来たのだからここでしか食べられない名物を食べたい、と思うチャレンジ精神旺盛の私ですが、今回は久しぶりのフロリダです。是非ともフロリダならでは!の食べ物を試食したいと思っていました。地元の友人いわく、それならアリゲーターだねー、というのです。えー? ワニを食べるの? そうだよ、ワニのしっぽのから揚げだよ。どんな味なの? と質問すると、先ずは自分で食べてはいかがですか?と言われて挑戦しました。
というわけで、早速フロリダ州オーランドのココビーチにある地元のカジュアルな屋外ダイニングに連れて行ってもらいました。ビーチが見える屋上の野外ダイニングで、注文したのは「ゲーター・テイル」。アリゲーターの短縮語でゲーター、つまりワニです。そのしっぽだからテイル、というわけですね。
どんな味なの? アメリカ人はカエルを食べた人は「うーん、チキンみたいな味」というし、ウサギを食べた人も「うーん、チキンみたいな味」というし、なんでもチキンみたい、という表現になってしまうのです。
さて、その味とは??? チキンみたい、とは言いたくありませんが、ちょっとコリコリした感じがあり、日本の焼き鳥の様々な部位にこんな味があるかもしれない、と思いました。私の食レポはアメリカ人と変わらないレベルだな、とちょっと反省しましたが、チキン以外にはなんとも表現できないというか? 他に比べようがない味でした。から揚げになっているので、衣の味やデイップの味で、ワニのしっぽ本来の味は今ひとつ感じられなかった、というのが正直なところです。
私の頭に浮かんだのは、ワニのしっぽのから揚げなら、胴体はどうやって食べるのか? ワニのシチューとかワニのバーガーとか、どこかで食べさせてくれるお店はないのでしょうか?
野生のワニではなくて、養殖のワニだと思うので、絶対に他の食べ方もあるはずです。しっぽだけを食べて本体は捨ててしまうはずはありません。今後の旅の中で、レストランに行ったらメニューをしっかりと読んで、他のワニ料理にも挑戦したいと思いました。
すると、数日後に「私はワニの胴体を食べた」という人に遭遇しました。どんな味でしたか? うーん、チキンみたいな味だったかな? またしてもチキンみたいという表現が登場しました。その後、お土産屋さんでワニの顔のはく製を見たので、やっと私の謎は解けて、しっぽはから揚げ、胴体はステーキ、顔ははく製。と捨てるところは全くなくて、ワニを全て消費していることが分かりました。
今、フロリダ州のオーランドに来ています。オーランドと言えばデイズニーワールドが有名で、25年前に来た時にはデイズニー三昧でしたが、今回は友人を訪ねる旅で、一味違った地元モードです。
日本の旅でも、せっかく来たのだからここでしか食べられない名物を食べたい、と思うチャレンジ精神旺盛の私ですが、今回は久しぶりのフロリダです。是非ともフロリダならでは!の食べ物を試食したいと思っていました。地元の友人いわく、それならアリゲーターだねー、というのです。えー? ワニを食べるの? そうだよ、ワニのしっぽのから揚げだよ。どんな味なの? と質問すると、先ずは自分で食べてはいかがですか?と言われて挑戦しました。
というわけで、早速フロリダ州オーランドのココビーチにある地元のカジュアルな屋外ダイニングに連れて行ってもらいました。ビーチが見える屋上の野外ダイニングで、注文したのは「ゲーター・テイル」。アリゲーターの短縮語でゲーター、つまりワニです。そのしっぽだからテイル、というわけですね。
どんな味なの? アメリカ人はカエルを食べた人は「うーん、チキンみたいな味」というし、ウサギを食べた人も「うーん、チキンみたいな味」というし、なんでもチキンみたい、という表現になってしまうのです。
さて、その味とは??? チキンみたい、とは言いたくありませんが、ちょっとコリコリした感じがあり、日本の焼き鳥の様々な部位にこんな味があるかもしれない、と思いました。私の食レポはアメリカ人と変わらないレベルだな、とちょっと反省しましたが、チキン以外にはなんとも表現できないというか? 他に比べようがない味でした。から揚げになっているので、衣の味やデイップの味で、ワニのしっぽ本来の味は今ひとつ感じられなかった、というのが正直なところです。
私の頭に浮かんだのは、ワニのしっぽのから揚げなら、胴体はどうやって食べるのか? ワニのシチューとかワニのバーガーとか、どこかで食べさせてくれるお店はないのでしょうか?
野生のワニではなくて、養殖のワニだと思うので、絶対に他の食べ方もあるはずです。しっぽだけを食べて本体は捨ててしまうはずはありません。今後の旅の中で、レストランに行ったらメニューをしっかりと読んで、他のワニ料理にも挑戦したいと思いました。
すると、数日後に「私はワニの胴体を食べた」という人に遭遇しました。どんな味でしたか? うーん、チキンみたいな味だったかな? またしてもチキンみたいという表現が登場しました。その後、お土産屋さんでワニの顔のはく製を見たので、やっと私の謎は解けて、しっぽはから揚げ、胴体はステーキ、顔ははく製。と捨てるところは全くなくて、ワニを全て消費していることが分かりました。
2023年07月08日
ビュッケブルグ歳時記 300
来年度の予算
議会の夏休みの始まる前に、2024年の予算が経済省から発表されました。全額 445,7 Milliarde ( 1 Milliarde =10 億 )ユーロです。
新聞の見出しは「防衛省を除いては全て倹約しなければならない」で、171.7 ユーロの労働及び社会事業と、51.9 ユーロの防衛費、38.7 ユーロのデジタル化と探究の3項目は予算が多くなっている他は、全て額が少なくなっています。(単位は全て Milliarde = Mrd.)
予算が多くなった社会事業の中に、歳時記292に書いた、”豊富な国” ドイツの子供達の環境を高めようとする考案が取り上げられているので、今回はそれをご紹介してみます。
ドイツ語では 「Kindergrundsicherung」で、日本語だと『子供達への経済的基礎保障』とでも言える、貧しい家庭の子供たちを経済的に助ける機構を確保しようという考案です。
今までも低収入の家庭の子供たちは毎月250ユーロが支払われる制度があったのですが、申し込み方法がわからなかったとか、このような制度の存在も知らなかったとかの理由で3分の1の子供たちはこのようなシステムの恩恵を受けていなかった、というのが真相のようです。
この国では18歳までの子供の五人に一人は、18歳以上の青少年では四人に一人は貧しい家庭の子供であるということです。”貧しい” の基準は、中級の月給の60%以下の月給の家庭を指しているということです。
それを更生して、援助の必要のある家庭には今までのように月250ユーロ、親の収入がこれより小の場合は増額する。また子供の成長とともに必要が認められる場合は相応の援助を与える、又申し込みなどの複雑さを改良して庶民に近い制度とする、というのが Kindergrundsicherung の目的のようです。
が、アンペル連立党の ”貧しい子供達を救済しよう” との案に対する反応は今のところ、みどりの党がXL, SPDがM, FDPがSと、(このXL, M, Sは洋服の基準を借用している)初案者のみどりの党の希望にはまだまだ届かないというのが現状のようです。理由は資金がかかり過ぎるから、ということです。
しかし、この制度を作ることは確実で、この制度の発案党、みどりの党の家族省大臣は 12 Milliarden を欲しているそうですが、来年の予算を発表したFDPの経済大臣はたったの 2 Milliarden を配布したと報道されています。
この様に今の政党になってからのこの国の政治が、下層階級を応援していることが見えて、一国を担う政党の選挙の重要さを教えられる様にも思われます。
同時にふっと思いついたのが、ときどき見る日本のデジタル新聞上の奨学金の返済に悲鳴を上げている日本の新社会人のことです。
ドイツの事情を調べてみたのですが、この国の BAfoeG と呼ばれる政府からの奨学金は半分を返せば残りの半分は政府からの”贈り物”として、返済必要なしということです。ドイツは将来の国民育成を重んじている国なのかもしれません。
BAfoeGについてはまたの機会にお知らせするかもしれません。
議会の夏休みの始まる前に、2024年の予算が経済省から発表されました。全額 445,7 Milliarde ( 1 Milliarde =10 億 )ユーロです。
新聞の見出しは「防衛省を除いては全て倹約しなければならない」で、171.7 ユーロの労働及び社会事業と、51.9 ユーロの防衛費、38.7 ユーロのデジタル化と探究の3項目は予算が多くなっている他は、全て額が少なくなっています。(単位は全て Milliarde = Mrd.)
予算が多くなった社会事業の中に、歳時記292に書いた、”豊富な国” ドイツの子供達の環境を高めようとする考案が取り上げられているので、今回はそれをご紹介してみます。
ドイツ語では 「Kindergrundsicherung」で、日本語だと『子供達への経済的基礎保障』とでも言える、貧しい家庭の子供たちを経済的に助ける機構を確保しようという考案です。
今までも低収入の家庭の子供たちは毎月250ユーロが支払われる制度があったのですが、申し込み方法がわからなかったとか、このような制度の存在も知らなかったとかの理由で3分の1の子供たちはこのようなシステムの恩恵を受けていなかった、というのが真相のようです。
この国では18歳までの子供の五人に一人は、18歳以上の青少年では四人に一人は貧しい家庭の子供であるということです。”貧しい” の基準は、中級の月給の60%以下の月給の家庭を指しているということです。
それを更生して、援助の必要のある家庭には今までのように月250ユーロ、親の収入がこれより小の場合は増額する。また子供の成長とともに必要が認められる場合は相応の援助を与える、又申し込みなどの複雑さを改良して庶民に近い制度とする、というのが Kindergrundsicherung の目的のようです。
が、アンペル連立党の ”貧しい子供達を救済しよう” との案に対する反応は今のところ、みどりの党がXL, SPDがM, FDPがSと、(このXL, M, Sは洋服の基準を借用している)初案者のみどりの党の希望にはまだまだ届かないというのが現状のようです。理由は資金がかかり過ぎるから、ということです。
しかし、この制度を作ることは確実で、この制度の発案党、みどりの党の家族省大臣は 12 Milliarden を欲しているそうですが、来年の予算を発表したFDPの経済大臣はたったの 2 Milliarden を配布したと報道されています。
この様に今の政党になってからのこの国の政治が、下層階級を応援していることが見えて、一国を担う政党の選挙の重要さを教えられる様にも思われます。
同時にふっと思いついたのが、ときどき見る日本のデジタル新聞上の奨学金の返済に悲鳴を上げている日本の新社会人のことです。
ドイツの事情を調べてみたのですが、この国の BAfoeG と呼ばれる政府からの奨学金は半分を返せば残りの半分は政府からの”贈り物”として、返済必要なしということです。ドイツは将来の国民育成を重んじている国なのかもしれません。
BAfoeGについてはまたの機会にお知らせするかもしれません。