2023年06月

2023年06月27日

【From America】「ダイソーがラスベガスにやってきた」

アメリカのウインドゲイト緑です。

日本の皆さんにとって「100円ショップ」は生活に欠かせないものをお手頃な値段で提供してくれる頼りになるお店ですね。アメリカにも「Dollar Store」という$1で買えるものを置いている店は珍しくないのですが、日本の100円ショップとは品物の質が違って「安かろう悪かろう」という感じです。

ダイソー01ラスベガスには日本のものを売るお店で、日本の100円ショップにありそうな品物を3ドル4ドルで売っている韓国系の店はありましたが、なんとこの度 本物の日本の「ダイソー」を見つけました!!アメリカに住んでいる私たちにとってはこの上なく嬉しいニュースです。

写真の通り、店の名前はダイソー。お店の中の品物も全部日本語で表示されており、パッケージは二か国語、つまり日本語が書いてあり、その下に英語が書いてあるので、日本人にもアメリカ人にも良くわかるようになっています。

さて、100円ショップの品物のお値段はどうするのでしょうか?
前述のお店ではしっかりとアメリカへの運賃や利益を乗せて、ドルで表示していましたが、ダイソーはきちんと日本の300円ならそのままを表示していて、日本と同じです。
ダイソー02ただし、店のあちこちに料金表があり、日本円でxxx円のものは***ドルになります。と分かりやすく書いてあります。これはきっと値段を付ける手間を省いていることと、為替レートが変わったら、店内の値段表示を変えるだけで、商品は日本円のままですから直ぐに変更できる、という利点があるように思いました。
また、店員さんの人手不足を補う意味でも自分で会計をする機械が置いてあり、クレジットカードで決済すれば全く人間と話さなくても会計が出来る方式も日本のダイソー店内と同じでした。現金払いのところにだけ店員さんが一人いただけです。

店内はアメリカ人が多くいて、びっくりしました。日本のダイソーの良さが伝わって、ますます店舗数が増えることを期待しています。

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2023年06月24日

ビュッケブルグ歳時記 299

Abitur ー 高校卒業試験


 ドイツの高校卒業試験を Abitur というのですが、この試験は州によって様々ですが、6月に行われるのが決まりです。

 州によっても、また学校形式によっても問題の困難度も様々なのですが、この試験は通ると高校卒業証と同時に大学その他の高等教育を受けられる資格が与えられるという、日本の大学入試に相当する試験なのです。

 ここまでの段階の学校教育は、日本と同じように6歳−18歳で終わるわけですが、この「Abitur」をとった後の行程に日本には無い制度があるので、今回はその模様をお伝えしてみます。


 ”Was machst Du nach dem Abitur?“ = ”Abitur をとった後、どうするの?”
という問いがかけられるのが普通で、以前は男子は兵役に行き、終了後父親の職業を継ぐというのが普通だったが、時代の変化とともに、個人の自由が尊重される現代になり、”進学するにしろ、職業につくにしろ方向を選ぶ前にそれぞれが自分の行く道を考え、見出す期間が与えられる” のが今の時代となっているのです。

 どのような可能性が与えられるのかを挙げてみます。

* 社会的仕事を、自由意志でする期間 ー 病院や施設などの機関で困っている人たちの世話をする期間で、半年から最高18ヶ月、1週間に39時間働く。
  この系統の働きの中には 自然保護の仕事をする部門もある。

* 地震、洪水、台風などのカタストローフェが起こった場合の助け。この役目は兵役が義務でなくなった時に組織されたもので、27歳までの青年に課せられる。
 このような社会援護の義務を負うことは、就職の時などに好印象となる。

* また、”学問的研究” をする過程も最近になって作られた。この場合は制度のある大学で研究学者の手伝いを1年間する。

* このような仕事を国内ではなく、外国で行う可能性も作られている。
  老人、病人、身体障害者などとの仕事や、スポーツ関係や記念物の保護などの仕事の他に、平和を保つための仕事や民主主義を広めるための仕事もなされる。

* 外国で行う場合は勿論、その国の文化を学んだり、言葉を学べることも大きな収穫となる。
  
* Au Pair として外国の家庭で子供の世話をする。

* これらの仕事は仕事は名誉職なので給料は出ないが ”小遣い” は支給される。
 438ユーロが上限とされているが平均して月150ユーロが支給される。また社会保険は雇い主が支払う。


 このように学校生活を終えたを青年に対して、次に来る社会生活への準備の制度を用意してある教育形態に感心してしまうのですが、すでに書いたように今のこの国の状況では、60%のAbitur獲得者は大学や専門学校での勉学を始める学生が多いということです。

 それでも将来の祖国を作る青年たちに、社会奉仕の仕事、外国での奉仕、工場などでの実習で、将来の方針を考えられる一年を与えることは、良い国民を作る政治とも言えるようにも思えます。

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2023年06月20日

【From America】「ガーデンパーテイー その2」

光るドリンク01アメリカのウインドゲイト緑です。

前回に引き続き、5月に行われた友人宅のガーデンパーテイーのお話です。

友人宅で行われたガーデンパーテイーには、楽しい仕掛けが色々ありました。生のバンドが音楽を演奏してくれて雰囲気を出してくれたのは勿論ですが、そのほかにも主催者の様々な工夫がありました。その中のいくつかをご紹介しましょう。
光るドリンク02
先ずはドリンクですが、ビール、ブラデイーメリーやジンやウオッカのミックスドリンクもありましたが、何よりもシャンペンが冷たく冷やされていて、そのグラスにサイコロを二倍にしたくらいのキューブ状のものを入れると、水分を含んだことが引き金になり、それが色とりどりに光る、というものです。なんと楽しいものでしょう!! 一見するとキューブ状の氷にも見えます。それが実は仕掛けで、シャンペングラスが光るのは面白いし、とても華やかな気分にされてくれます。

他には、電動シャボン玉マシーンがあちこちに設定されていて、音楽を聴いていると空中をシャボン玉が舞っています。シャボン玉と言えば子供の遊び、と思っていましたが、なんとも素敵なパーテイーの演出をしてくれました。

コーンバッグその他には、食べ物飲み物でお腹がいっぱいになった人達用に、芝生の上には「コーンホール・ゲーム」が用意されていました。どんなゲームかと言えば、ターゲットの穴に布で出来たコーンまたはビーンの袋を投げて穴に入れる、というものです。元々は中身がトウモロコシだったからコーンホール・ゲームと呼ばれるようになったようです。ほとんど輪投げと同じようなゲームで、穴に入れば得点になります。

こんな楽しいアウトドアのパーテイーには、食べ物と飲み物と楽しい会話のほかにも、様々な主催者のアイデアが活かされていました。

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2023年06月13日

【From America】「ガーデンパーテイー その1」

G パーテイー01アメリカのウインドゲイト緑です。

アメリカでは5月の最後の月曜日がメモリアルデーという祝日です。この日がオッフィシャルに夏の始まりと言われていて、多くの人がBBQをしたり、ガーデンパーテイーをしたり、アウトドアの始まりとされています。

Gパーテイー02それを待たずして友人がガーデンパーテイーを開きました。アメリカ東海岸は日本の首都圏に比べると春の訪れが遅く、5月になっても霜がおりる日もあったのですが、この日はお天気に恵まれて新緑が映える絶好のガーデンパーテイー日和でした。
大きな庭にはテントを張った座席が設けられ、静かな生バンドの音楽が流れています。食べ物と言えば、いわゆるフィンガーフードと呼ばれる手でつまんで一口で食べられる食べ物がいっぱい並び、お酒類はセルフサービス。みんなが自由気ままに食べたり飲んだりして、楽しい時間を過ごしていました。

このパーテイーを主催した友人が招待客に頼んだのは、白い洋服を着てくること。帽子をかぶってくること。という二つの条件でした。果たしてどんなパーテイーかな? と期待と不安を募らせながら到着してみると、皆さん本当に白を着て帽子をかぶっていました。新緑の美しい庭に白い洋服と帽子はぴったりで、先日行われたケンタッキー・ダービーを思い出させるような優雅な服装から、カジュアルな服装まで様々でした。

Gパーテイー03アメリカ人は日本人に比べてパーテイー上手と言われています。というのも、招待する方も、招待される方も慣れているからでしょうか? みんな楽しみ方を知っているので、知らない人同士でも会話がどんどん弾みます。そこに集まる人は全員が主催者と何らかの関係があるからこそ招待されているのですから、どこかに共通点があるに違いありません。目が会えば、「あら、あなたのドレス 素敵ね」「私の名前はxxxxよ」「主催者とはどういうご関係ですか?」なんて気軽に聞いてきます。そこから会話が弾み、どんどん楽しい話題が飛び出してくるのです。

日本人も最近はコロナ禍でお家生活が多くなり、外食して集まることが出来なければ自宅で飲み会をしましょう、なんてことになり、パーテイー上手な方が増えてきたと思います。美味しい食べ物との飲み物、そして楽しい会話があれば、いつでもどこでもどんな形でもパーテイーが始まりますね。

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2023年06月10日

ビュッケブルグ歳時記 298

ドイツ経済に関係するある予想


 今回のブログでは、数日前のニュースで伝えられたこの国の産業上に起き得る困難について、をお伝えしてみます。


* 現在でも労働力不足がこの国の企業にとって問題となっているが、来年からは困難度が激烈になると予想される。

* その理由の大きな一つとして考えられるのが、例の約60年前のベイビー・ブーム時代に生まれた労働者群が年金者となって職を離れることである。

* ここから2035年には 7 Millionen(1Million=百万)人の労働力が不足すると予想される。
 この予想の中で大きいのは、現在まで専門家として、時間数で働いていた女性達が年金者となることである。
 それに加えて最近の若い年代は、昔のように職業養成機関制で職を学ぶことよりも大学、または専門学校で学ぶことを優先していることも原因の一つである。

* ドイツの連邦労働代理所は、毎年1200の仕事場状況を定期的に調べているのだが、その中の200の企業が勤労者不足に陥るだろうとの結果を発表している。
 これは現在でも労働力不足を訴えていることを意味しているのである。そしてこの数は昨年に比べて52会社も多くなっているのである。

* このように現在も労動力が不足している職場とは、やはり給料が安く、労働量は大きく、従って仕事と家庭生活のギャップが大きいことが目立つ。


* もう一つ、労働力不足という事実が社会にもたらす事情で忘れてはならないことがある。それは老人や病人を世話する擁護人や、子供の世話や教育をする幼稚園などの教育をする世話係、医者のプラクシスや病院で働く専門技術者の不足ということである。またこれに属する職種として、バスの運転手、タクシー運転手、長距離運転手などが挙げられる。忘れてならないのは建築工事人である。

* このような労働力不足はドイツの経済界成長を大きく阻止することになる。
  金額にすると、年に 86 Milliarden (1Milliarde=10 億)に相当すると発表されている。

* 運送業界の実情は次のようなものである。2000人を養成したが、離職者は30000人という数にのぼり、このような状態がその他の職種にも起こっているのである。

* このように、特別な労働力不足ではなく、普通の労働力不足ということに対しての処置が現在、及び将来に要求されているのが現在のこの国の経済界状態である。


* このような状態から抜け出るために必要なのは、次に挙げる3項と思われる。

 1. 柔軟な労働条件 + 新しいdigitale と hybride な労働モデル + 良い給料
 2. 外国からの専門(熟練)工を受け入れる
 3. 女性労働者の全日制職場への復帰


 これは民間の専門家による記事ですが、翌日の新聞には労働大臣と外務大臣がブラジルへ行って、老人看護人の養成と来独を促している記事が見られました。
 政府も対策を練っているように思われます。

aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)
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