2023年02月

2023年02月28日

【From America】「サンダンス映画祭 その4」

アメリカのウインドゲイト緑です。
今回がサンダンス映画祭のパークシティから最後のレポートです。

せっかくスキーリゾートに来たのですからスキーをしない手はないのですが、スキー以外にも、タイヤに乗ってそり遊び、スノーシュー、犬そり、雪道でのマウンテンバイク乗り、などなど沢山のアクティビティが楽しめます。

今回は日本の露天風呂を思い出させる「ホット・タブ」をご紹介しましょう。摂氏氷点下5−10度くらいにもなるスキーリゾートですが、暖かいプールで泳ぐ人、ホット・タブと呼ばれる露天風呂のようなものに使って、いわゆる「雪味酒」を楽しむ人も沢山います。私が滞在したホテルには5種類の温度の違うホット・タブがあり、ボタンを押せばジェット水流が出てきてスキーで疲れた足腰をマッサージしてくれます。

hot Tubホット・タブでは皆水着を着てやってくるので、男女を問わず仲良く浸かっておしゃべりも弾みます。「どこから来たのですか?」「今日のスキーはどのスロープで滑りましたか?」などの会話から始まります。温泉ではありませんが、人工的に作られた岩の中からは滝のように暖かいお湯が出てきます。ボタンを押してジェット水流を楽しみ、空から降ってくる雪を見ながら持参のお酒を飲めば、殆ど日本の温泉気分になります。

老若男女、世界中、みんな暖かいお湯に浸かりながらお酒を飲むのは大好きなようです。

名残惜しいパークシティを後に、映画祭の表彰式の日にソルトレークシティー空港を後にしました。

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2023年02月25日

ビュッケブルグ歳時記 291

近頃のウクライナ戦争


 ウクライナ戦争が始まってから既に1年が経った今も、終戦にはほど遠い戦況を毎日聞くことは本当に残念なことです。
 第二時世界大戦のあと70数年を戦争なしで過ごしてきた西側の世界各国が、平和な世界の様子を子供達に伝えることができなくなったということを考えると、わたしのような一般市民でも大きな責任を感じます。


 ここで、この国が70数年の平和な時代を守るために作った機構の中の一つ Munich Security Conferenz(=ミュンへン安全保障会議)をご紹介したいと思います。
 この会議は1963年に、Eward-Heinrich Kleist Schwenzin によって作られたもので、毎年2月にミュンヘンで、軍事、経済の専門家が集まってそれぞれの国の安全性などにについて議論するという、現在では世界最大の会議だということです。 
 焦点はヨーロッパであっても、活動は世界が目的となっており、経済的、生態的、人道的な次元を保って問題を考えることが志されているということです。


 この会議が59回目として、先週の2月17日から19日までミュンヘンで行われていたのです。
 主席していたのはドイツ首相Scholz, 米國副大統領Kamala Harris, Selensky, Macron, Von der Layen, Baerbock(ドイツの外務大臣), Duda, Pistorius ( ドイツの新軍事大臣)、Wang Yi. など。


 このような内容をもって行われていた ”ミュンヘン安全保障会議” にはある時期にはロシアの外務大臣だけでなく、プーチン首相も出入りをしていたことがあったそうですが、その情景が今では悪夢のようにな情景になってしまったということです。結果として悪夢がウクライナ戦争になったということだと思います。


 EU 党首 von der Leyen や、Nato 常任書記は、「今回の戦争は、プーチンが我々の目標とするヨーロッパとは違うヨーロッパを持ちたいという独占的なことから ”我々の存在価値”を否定する目的で仕掛けた戦争”として、この戦争を放り出すことはできない」との意見を言って、ウクライナ援助に力を入れているのかもしれません。
 彼は我々の存在価値を真っ向から否定している、として対抗しているわけで、西ヨーロッパ人たちの生き甲斐を守るための戦争をしているといっても良いと思われます。


 この意見に続いてノルウエイ首相が「今ヨーロッパに起こっていることが、次にはアジアに起こるかもしれない」との意見を発表したことが、現実になったようなのが、中国からの、外交関係人 Wang Xi の突然の出席です。前触れもなく、はっきりした目的を発表したわけでもない出席をどう解釈しよいかわからないというのが実情のように思われます。


 これは、ミュンヘン会議出席の目的も定かでない上に、次の訪問先がモスクワで、プーチン訪問ということを知らされた時、西側の諸国は、Wang Yiの出席の意味がますますわからなくなったような感じです。


 モスクワでのプーチンと外国関係者との会談には大きな長い楕円形のテーブルが用いられるのが常ですが、Wang Yi とは小さなテーブルが用いられていたことが、TVで知らされたことがわかっただけが結果として残っただけでした。


 このような、なんとなくわからない情景にさらされているのがこの頃のドイツです。

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2023年02月21日

【From America】「サンダンス映画祭 その3」

アメリカのウインドゲイト緑です。
今回もユタ州パークシティからの話題です。

サンダンス映画祭開催中はとにかく混雑しているので、なかなかレストランの予約が取れません。多くのレストランはハリウッド関連の人たちの貸し切りになってしまうために個人の予約は難しいのですが、それでも何とか時間帯をずらしたりして、食事を楽しみました。

中でも私が今回初めて食べたのはバイソン肉です。バイソンとはバッファローとも呼ばれる動物で、北アメリカに住む「野牛」です。私達日本人が牛といえば、白と黒のまだらの牛乳を取る牛だったりステーキ肉になる茶色の牛だったり普通に食べる牛肉を思い浮かべると思います。バッファローはいかつい姿の黒い体、そして角が特徴のもともとは野生動物で一時は絶滅危惧種に指定されたこともあるそうですが、数が多くなってきて食用にすることを許されたそうです。私が拠点にしているアメリカ東海岸では、レストランのメニューにバイソンはなかなか登場することはありません。以前、メイン州ではムース肉を食べましたが、バイソン肉は初めてでした。

バイソン肉牛肉に比べると、脂肪が少なくてコレステロールも少ない、という嬉しいニュースに心を弾ませて食べてみました。一口でいえば、牛肉とほとんど変わらない、というのが感想ですが、程よい塩コショウ加減で、何も加えなくても肉の味をしっかり味わえて、思い出に残る食事になりました。

皆さんも機会があれば、ぜひ一度バイソン肉をお試しくださいね。

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2023年02月14日

【From America】「サンダンス映画祭 その2」

サンダンス映画祭01アメリカのウインドゲイト緑です。
前回に続き、サンダンス映画祭の話題です。

空港からホテルまでは順調に行ったものの、パークシティの街は実に混雑していて、普通なら5分で行かれる場所まで車で45分もかかる異常事態で、その人気ぶりが手に取るようにわかります。

パークシティのメインストリートには、華氏20度(摂氏マイナス6度位)と寒いのにも関わらずストリートパフォーマンスあり、有名な女優さんを取り巻き色紙にサインを求める人だかりあり、(私はその女優さんが誰だか分かりませんでしたが有名な方らしいです。笑)大きなワゴン車にはオーデイション車と書かれていて、寒いのでオーデイションをするために道路にワゴン車を停めている様子あり、等々。とにかく初めて目にする光景ばかりでした。

サンダンス映画祭02日本からの参加の映画又は日本関連の映画を観たいと思い、調べてみると、アニメ作品とサリン事件のドキュメンタリー映画が上映されているようでしたが、残念ながら切符が手に入らず実際にシアターに入ることが出来ませんでした。残念!!!

時期を同じくして、アメリカンフットボールのプレイオフが行われている週末でもあり、スポーツバーはフットボール観戦客でごった返し、それは賑やかな雰囲気でした。

次回に続きます。

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2023年02月11日

ビュッケブルグ歳時記 290

政治好きなドイツの社会


 1月末のベルリン新聞に載っていた一人の女性の記事が目に止まりました。

 彼女は二人の子供を持つ母親で、クリスマスと新年をかけた7週間を予防拘禁で監獄で過ごしたという経歴を持つ母親ということです。
 投獄された原因が、歳時記287に書いた「Last Generation」の活動、政府の地球温暖化政策を促進するために団員が為す方法のためだということです。その方法とは数人の団員が高層道路の入り口に座り込んで、それぞれの手や足を道路に”瞬間貼り付け剤” で貼り付けて、車の通行を阻止することです。
 パリ条約でCO2を少なくするはずが、いまだに果たされていない。政策をもっと真剣に、早急にすることを政府に訴えるデモな訳です。

 
 新聞1ページの3分の2を占める彼女の闘争論理 を、簡単に書いてみます。

 {通信デザイナーとして働いていたが、地球崩壊を防ぐことはもっと大切なことだと知ったので、現在はLast Generation の仕事、Aktivismus に専任している。
 今の政府は、2045年には地球は気候ノイトラールになると言っているが、今までの経過ではその可能性はない。それを知らせるためのデモをしている。私たちの市民グループが政府を動かし、我々の要求に添うような政治処置をするようになることが目的である。

 最初、この団体を知らなかった時は希望は全然持てなかったが、一つの機関の中では希望を持って、活動をしている。
 警察という機関も、”敵”という感覚でなく一つの”仕事”として解釈しているので、友達とは言えなくても、お互いの立場は理解し合っている。

 私の娘も将来警察官になりたいという希望を持っているので、そのための必要な前提資格とか、機関などを調べている。
 今の時代にはどのような職業でもその役目を持っている。温暖化対策に関しては政治をする国家か、成果が見えない国家政治に成果を促す我々の促進デモ機関かどちらが正しいかをいつでも探りつつ私たちはデモを行っているのです}


 最後に、 { Last Generation が行っているデモが、国家を、市民や社会やその他の機関との討論に向けてくれることが目的で、私たちは道路に自分たちを貼り付けるデモを行なっているのす。このような我々のデモが効果を示さない場合は、他のデモが行われることと思うが、待ち時間がないことを忘れてはならない。地球がその存在を失くすまでの時間はそう長くないのだから} が、彼女の活動主旨です。

 何故このようなデモの模様をお知らせしたかといえば、ドイツでは多くの国民が政治に興味を持っていて、賛成でも反対でも政治に参加しているという事実を知っていただきたかったのです。
 社会に”あること”が起こると、それぞれが意見を持ち、この”貼り付けデモ”だけではなく、大小のデモが其処ここで行われるのがこの国ドイツなのです。

 政治に関する話し合いは、家庭でも、社会でも、二人以上の人が集まる所では盛んに行われます。政治に対する個人の意見は、本当にオープンに話すことができるのです。

 このことはやはり「民が主」という主義が、本当に社会に行きわたっていると言って良いと思うのですが・・・

aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)
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