2022年12月

2022年12月27日

【From America】「ラッキー7」

アメリカのウインドゲイト緑です

年末になり、皆さん忙しいことと思います。皆さんは宝くじに興味はありますか?どうせ当たらないから買わない、という人。買わなければ絶対に当たらないのだから一応買おうかな、という人。宝くじファンにもいろいろあると思います。年末ジャンボ宝くじを買いましたか?
日本にはまだカジノはありませんが、アメリカにはギャンブルのメッカのラスベガスがありますし、原住民のアメリカインディアンが経営する特区の中のカジノもあり、日本人の皆さんより賭け事は簡単に出来ます。

さて、様々な賭け事をする場合には個人的なラッキーナンバーをお持ちでしょうが、一般的には数字の「7」がラッキーな数字とされていることは世界中の人が知っています。でも何故なのでしょう?
西洋ではキリスト教がメインですが、神様が様々な物を創造して7日目には休んだ、それが日曜日ですが、それから来ている、という説があります。東洋では仏教がメインですが、仏教では葬儀の場合、初七日から始まり7の倍数で49日の法要があったりしますから、東洋にも7という数字は大切な数字です。
更に興味深いのは、ギャンブルにはつきもののサイコロです。ご存知のようにサイコロは1から6までの数字が点で示されています。二つのサイコロの組み合わせでは1+6、2+5、3+4 のように7という数字が一番多く出る可能性がある、という考え方もあるようです。諸説色々ありますが、世界中の人がラッキーな数字は7というのが一般的です。

kajino一方、日本では数字の「8」は漢字の「八」が末広がりという意味があり、ラッキーな数字とされていますね。この末広がりという考え方は漢字を使う人達にしか分からない説明になると思いますが、日本では、98円、198円というようにちょっと安くてお得ですよ、という時に8は良く使われる数字ですね。

皆さんの個人的なラッキー番号は何番でしょうか?
来年2023年が皆さんにとってラッキーな一年になりますようにお祈りしております。

Happy New Year!!

aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)

2022年12月24日

ビュッケブルグ歳時記 287

2022年の終わりに・・・

 2022年は、パンデミーも、ウクライナ戦争も終わらず、温暖化対策も具体的に良い改良例も見えないなど、世界中がなんとなく暗い方向に向かっていた(る)ような年末のように思われます。
 そんな中のドイツの出来事をお伝えしてみます。


1。 LNG ( 液体化された天然ガス)
 エネルギー問題は世界中が晒されている問題だと思いますが、特にこの国では冬になって暖房が大きな問題点となっているのです。周知のことだと思いますが今まではロシアから買っていたのですがウクライナ戦争をきっかけにこの方法が不可能になってしまったのです。ガス不足を補う様々な方法が考慮されていたのですが、12月17日の午前8時38分に最初のLNG - Terminal が動き出したのです。 

 この装置とは、液体ガスを積んで輸送し、その船内でLNG を天然ガス状態にする操作ができる船のことで、このターミナルがあれば、ガス配達ネッツ組織を持つ港に入港することで広範囲のガス供給に応じることができる形のことなのです。
 今回、W. 港で最初に動き出した『Hoegh Esperanza」号は 165000立方メートルのLNGを輸送することができ、この量は5万の家庭の1年間の使用量に値するということです。

 この装置を北海、東海に作ることで2024年には、これまでロシアから買っていた30Milliarde 立法メートルの供給に応えることができるということです。
 LNG はノルウェー、オランダ、フランス、ベルギーから購入するとあります。 

 この装置ができたことによって、プーチンがドイツを脅迫していたガス問題は解決したことになると、自国の技術者の功績と、連邦主義、チームワークに対してショルツ首相は最大の賞賛を述べています。


2。 大学生及び実業専門学校生への応援
 への暖房費として一人当たり200ユーロが給与される。
 2022年12月1日に大学及び実業専門校に学籍登記している生徒に支給される。
 ”学ぶ若い人たち” を尊重する国、に感心するのです。


3。「究極のゼネレーション」
 最近はこの呼び名で政府に対して反抗している団体のデモや、アウトバーンの入り口での座り込み、大臣との会談要望などの記事が多くなっているのです。
 この団体は2021年にドイツとオーストリアで、政府の環境保護に不満を持つ若い人たちが立ち上げたグループで、自分達こそ民主主義を守るグループであるとして、そこここで話題を投げているニュースが多くなっているのです。


 4。Reichsburger
 と呼ばれる、ドイツ連邦共和国を拒否し、またドイツ帝国に戻ることを顧望するグループが逮捕され、驚かされる場面もありました。


 このように、良い方向にも、悪い方向にも国全体が動いていることが窺える2022年だったように思われます。
 

 ブログを書くことで学んだことがいっぱいあります。
 その中で忘れないようにと思うのは民主(主義)ということで、この政治の主義は良否を問わず『民が主』ということなのだ、と気付いたことが今年の収穫のような気がします。

 応援してくださった皆さまに心からの御礼を申し上げます!!!

aokijuku at 19:59|この記事のみを表示コメント(0)

2022年12月20日

【From America】「Ugly クリスマス・セーターのパーティー」

アメリカのウインドゲイト緑です。

クリスマスが近づいてきて、アメリカではあちこちでパーティーが行われています。コロナが終わったとは言えないまでも、もう様々な規制が無くなったので、多くのXmasパーテイーが再開しています。

Xmas時期は日本の忘年会のように、会社でも友人同士でも家族でも沢山の集まりがあります。中でも楽しいテーマを作って行われるパーテイーに「Ugly クリスマス・セーター・パーティー」があります。アメリカのクリスマスは宗教的な意味は勿論ですが、飾り方に楽しいものが沢山あり、クリスマスにちなんだセーター、Tシャツ、イヤリング、ブローチ、ネックレス、カチューシャ、サンタ帽、車のボンネットに赤い鼻を付けたり窓にトナカイの角を付けたり、など数えたらきりがありません。アメリカでは家の中も外の飾るだけではなく、自分自身も車も飾ってクリスマス・スピリットを大いに楽しみます。

Xmas セーター中でも面白いのはクリスマスをテーマにしたセーターを着てくるように、というテーマを決めているパーテイーです。しかも、奇抜でへんてこりんな物が一番良い、という不思議なテーマなのです。私がアメリカに来た30年くらい前には、クリスマスをテーマにしたセンスの良いセーターが売られていました。しかし、それがエスカレートして、小さな電池を組み込んでぴかぴか光るセーターや、クリスマスの飾りつけがぶら下がっている物、奇抜な色の組み合わせのセーターなど、たくさんのびっくりするようなものもあります。ハロウィンの続きのような仮装でサンタクロースになったり、サンタのお手伝いをするエルフやトナカイになったり、かなりコスチュームにも凝っています。フォーマルなクリスマスパーテイーとは違って実に楽しいパーテイーです。

日本の皆さんの今年のクリスマス・パーテイーはどんなものでしょう?
アメリカから日本の皆さんに メリークリスマス!

aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)

2022年12月10日

ビュッケブルグ歳時記 286

アンペル(信号機の色)連立党が持ってきたもの

 このブログでは、昨年の選挙で長く続いた保守党による政治が終わって、昨年の選挙で社会党とみどりの党が主な党首になったドイツで、来年から実施されるこの国のプロレタリア層を保護する制度、『Buergergeld(市民資金)(以後 B .-geld と記す)」をご紹介してみます。
 
 今から20年前の社会党政権の一時期に、やはりみどりの党と共に、貧困層の救済制度としてHalz IV という名の制度が作られ、今まで仕事を探す人や国家からの救援資金に頼る層の人たちを助けてきた制度があったのですが、この制度が行き着いたのは”貧困”という層に留まるだけであったとして、今季の社会党の労働と社会事業省大臣が、”貧富の層を乗り越えてお互いを信用することと、助け合うことで貧富の差を小さくしよう” との目的で、救助組織を新しく改革したのです。

 改革された事項とは:

* B.ーGeld を受けながら、その上に少しの収入を得るために他の職に就く人ちは、その収入が500−1000ユーロであれば、その30%を、追加収入として得ることが許される。

* 今まで貯蓄してきた貯金額は40000ユーロまでは財産として持つことが許される。この額は家族構成によって異なり、四人家族の場合は85000ユーロを持つことが許される。

* 反対にネガテイブな面では、適当と思われる職につかない人は、 B.-geld が10%減らされる。このような場面が2回めになると20%となり、3回までは受け入れられるが、その後は援助は受け入れられない。

* 今までの方針は1日でも早く職を与えることが目的であったが、今回の改革は求職者に合った、長く続く職場を探すことを目的とする。これは、現在、この国では  ”Fachkraeftemangel“ ( 専門家不足)に悩んでいることから、求職者が専門知識を習う学業をして専門家になる意欲を持つようにすることが、改革の目的でもある。
 これは”習う”ということを尊重して実践することを通して、市民の学習への意欲を
進めることにもなるだろう。そして成功した場合には、救助を受けていた一人の市民が、下層階級から抜けて上の階級の生活ができるようになるという結果になるのである。

* このような目的のためには Jobcenter と長期求職者の間を綿密にする必要があり、例えば、長期求職者が専門家になった場合には150ユーロが増額されるということで、学ぶことと、生活費の促進につながる.。

* 今回の改革にあるもう一つの困難は Jobcenter の仕事が大きく増えることである。原因は非常に多数のウクライナからの戦争避難民の世話が原因で、事務仕事が非常に多くなることと、約61万人に生活保護量を支払はなくてはならないことが原因である。

 これらのことが原因でこの改革には賛否意見が多くあるようですが、アンペル連立党の政治には低い市民層を思う政策が見えて、上層だけを高める保守党を野党にしたドイツの市民の意思表示には民主主義があるように思えます。


aokijuku at 15:06|この記事のみを表示コメント(0)
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