2021年12月

2021年12月26日

祝 河辺愛菜さん 北京オリンピック出場決定

河辺清司代表のお孫さん、河辺愛菜さん(女子フィギュアスケートシングル)の北京オリンピック出場が先ほど決定しました。

青木塾メンバーを代表しまして、心よりお祝い申し上げます。

河辺代表ですが、最近では携帯電話やメールでの応対は控えられているようですが、   先々週、ご自宅に電話させて頂いた際には、お元気な声を聞かせていただきました。

是非、河辺代表のお喜びの声を近々お聞かせいただけるようにお願いしたいと思っております。



aokijuku at 23:43|この記事のみを表示コメント(0)

2021年12月25日

ビュッケブルグ歳時記 263

オミクロンという巨大な波浪 !

 クリスマスも間近になって聖日を家族と共に祝おうとする雰囲気が満ちているにもかかわらず、パンデミーがその勢力を拡大して、この国を牛耳るかのような気配がある今日この頃のドイツです。
 南アフリカで発生したコロナヴィールスの異形オミクロンのことは日本にも報道されていると思いますが、この異形が爆発的に広がり、パンデミー第5波となって感染の速度と数で挑戦して来るとの報道に、国民だけでなく、新しい政府もその対策に苦労していることが報道されています。

 オミクロンは短い時間に多数の人に ー 接種者や全快者にも ー 感染することが特徴で、その結果が爆発的な感染者数となることは明白であり、この現象はこれまでの感覚とは違う次元として対策を計らなければならない。加えて、この国では国民成人者の接種者数が今一つという状態なので ー 上記の通り、接種者にも感染する ー オミクロン感染者の数が急増することは想像に難くない。 

 これらの状況に対する対策は、とりあえず「コンタクトを制限拘束すること」であるとして、12月28日以降は、私的会合は接種者及び全快者10名までを許可。接種をしていない人が混じる場合は、2名までと制限が非常に狭くなっています。
 そして来年の1月からはクラブやデイスコの開店は禁止。またサッカーの連邦競技は観客なしとする、などの人間同士の接触機会が狭められる対策が発表されています。

 ここで、起こるのは「オミクロン患者が出ているのなら、なぜ、このコンタクト制限を今、即刻始めないのか」という疑問だと思います。ロックダウンをしてしまえば損害が少なくなるのにと思うのです。
 ドイツはデルタ・ムタシオン までの対策を接種奨励でやり続けてきたのですが、この国の人にとって人権侵害は非常に重大なことなのだと驚くことが多いのです。
 例えば、接種奨励に反対者が多いのは、国家には全国民に接種執行を強制する権利は無いとして接種をしないのです。 

 少し話が飛びますが、12月半ばに、ザクセン、ブランデンブルグなどの旧東ドイツの州で、接種反対デモが行われ、政治家を脅したり、警察との撹乱が多くあったという事件があったのです。
 東ドイツにはコロナ感染者数の多い州が西に比べて非常に多いのです。そこから人間間のコンタクト制限や、その他の自由侵害規定も形が大きくなるわけです。それを個人の自由が侵害されるとして、接種反対者が多くなるという結果になっているのかもしれません。
 このような事件を聞くと、ドイツ統合はまだ完全に全うされていないのかと思ったりしたのですが、バイエルン州や隣のバーデン・ウエルテンブルグ州のような豊かな西の州でも接種反対者が多いということは、やはりデモクラシーの持つ人権尊重主義を重視する国だということに行きつきます。
 この事件を西側は「旧東ドイツの民主主義の文明社会に対する目覚め」として解釈し、話すことで理解を深めることが、長い期間、民主主義国家として過ごしてきた西側の義務であるという一政治学者の言葉で締めくくっています。                                                                                                                                  このような国がドイツ国なのです。


 この、残念ながらクリスマスらしくないブログで今年も終わります。
 この一年、わたしの文を読んで応援してくださった方々に心からの御礼を申し上げます。

ありがとうございました !


aokijuku at 17:48|この記事のみを表示コメント(0)

2021年12月21日

【From America】「郵便の季節料金」

アメリカのウインドゲイト緑です

アメリカは11月の第四木曜日の感謝祭を皮切りに、ホリデーシーズンの到来です。クリスマスになれば、カードやプレゼントの郵送が一番忙しい時期になります。
コロナが原因で郵便が遅れる、ということは今までも沢山あり、皆さん 「仕方がないことだ」と理解を示していました。

xmas cardsしかし、今年のホリデーシーズンはなんと郵便料金が驚きの「季節的な料金の値上げ」になると発表になりました。値上げはどこにも押し寄せている波ですから大した驚きではないのですが、それに加えて今までよりも輸送に時間がかかる、というので、大勢の人たちが不満の声を上げているのです。10月から適用になっていますが、料金が上がるのにどうして今まで以上に時間がかかるのか? これが不満の原因です。
クリスマスに向けて、今まで以上に早くプレゼントやカードを送らなければ、間に合わない、ということで9月からクリスマスプレゼントを郵送する人も出ています。

ひと昔前の日本では大変失礼な表現ですが、「25歳を過ぎた女性はクリスマスケーキ」という言葉がささやかれたころがありました。現代の人たちには一体何のことだろう? と理解に苦しむと思います。少し解説を致しますね。12月25日のクリスマスを過ぎてしまったら、誰もクリスマスケーキを買いたいとは思わない、という発想から 25歳を過ぎた女性は魅力がなくなる、つまり若いことに意味がある、という表現でした。
この失礼な表現はさておき、クリスマスまでにカードやプレゼントが届かないかもしれないということは、アメリカ社会にとっては重大なことなのです。日本の年賀状は元日に届くことが大切なのですが、アメリカではカードはクリスマス前に到着するのが大切で必ず25日当日に、というものではないのです。

いつもなら、11月の第四週木曜日の感謝祭を過ぎたらカードを送る、プレゼントを郵送する、というのがほとんどの人の習慣でした。しかし、今年はもっと早くから動かないと間に合わない、という危機感が募り、早めにスタートした人も多いと思います。皆さんも今年アメリカに送るクリスマスカードは早めの方が良いようです。

10月からのホリデーシーズンだけの料金の値上げと銘打って始まったこの新料金。ホリデーが終わっても、値段は上がる、郵送には今まで以上に時間がかかる、というのが定着してしまいそうな気がしているのは私だけでしょうか?



aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)

2021年12月11日

ビュッケブルグ歳時記 262

愛子プリンセスは女帝になるか?

 オミクロン対策や、昨日生まれた首相をはじめとする新内閣についてが、クリスマスを控えてのドイツの今の話題なのですが、視野を広げて少し柔軟なテーマを探したところ、12月1日に成年となられた愛子皇女の未来についての、ベルリン新聞の記事が目に止まりました。昔はこの国にも王族制があったのですが今は無く、世界で一番古い日本の世襲天皇制と、その存続をこの国がどうみているかをお知らせしてみたいと思います。
 インタービュー形式の記事の回答者は、日本学者で現在、自由ベルリン大学で教鞭をとっているSprotte 教授です。

* 日本では20歳が成人年齢で、何が与えられるのかとの質問に対しての答えは飲酒・喫煙・選挙権などの許可が与えられるが、愛子皇女には選挙権は与えられない。

* 選挙権だけではなく、彼女は現天皇の一人っ子なのに、天皇制を継ぐ権利も与えられていないようだがとの問いへの答えは、英国やその他のヨーロッパの王国では性別に関わりなく最初に生まれた子供が相続者であるが、日本では1947年に決められた天皇法規で王位継続者は男子のみと決められている。

* それでは現在の王位継承者の順位については、誰が継ぐのかとの質問には次のような答えがありました。現在天皇家系にあるのは17名で、内訳は男性5人に女性12名である。そこから現天皇死去の場合は弟が、次の可能性は弟の息子 Hisahito が後継者である。

* このように男性のみに資格が制限されているので、現在のところでは愛子皇女が天皇になる可能性は閉ざされている。

* 国民は、愛子皇女の天皇着位を望んでいるようだが、その可能性に対しては; ー 旧天皇 Akihito の退任と同じ ようにー 国会による法規改生が必要になる。2005年に改正の可能性があったのだが、その直後に、天皇家後継者として41年振りに、上記の Hisahito が誕生したので、取り止めとなった、との答えがありました。

* 日本の歴史には天皇は欠かせない事柄であるが、現在までに及ぶ126人の天皇のうち、10人は女帝であった。ただし権威が認められていたわけではなく、次の男性天皇の誕生までの繋ぎの役割りだったというのが歴史上の女帝の姿だったようです。

* それでは”女帝” という位置は現在の若い女性として、羨み、応募する価値のない職種(?)なのかという質問には次のような答えが読めました。このような周りから閉ざされた世界に住む皇族とは、”人権” さえ認められていないといえる。選挙もできず、職業を選ぶ権利も、苗字を選ぶこともできず、信じる宗教を決める自由も与えられていないのが皇族だとすれば、愛子皇女が女帝になることを拒む理由も理解できるのではないか、が答えとして読めました。

* そういえば、皇室の女性の健康状態の憂いに関しては、皇室の多くの妻女がうつ病になっている。高度の能力を持ち優秀な外交官だった雅子妃の例が顕著な例として挙げられています。

 最後に、このように数々の例を見ると日本の天皇制は制限の多い、こわい世界のように聞こえるが、日本を考えるときに天皇制のない日本は考えられない、と日本学者の S. 氏は言っています。
 天皇制継続のためにはさまざまな妨げになる困難があるとは思うが、それらの改善や破棄などを全うして、日本の天皇制は永続するだろうとの意見です。 


aokijuku at 18:50|この記事のみを表示コメント(0)
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