2019年09月
2019年09月14日
ビュッケブルグ歳時記 210
プラステイックごみ問題 その1
標題の問題は今、地球温暖化問題と同じくらい健康な地球のために世界中が思考解決しなければならない課題になっていると思います。
毎日の生活に、今では「あるのが当たり前」のようになっているプラステイック製品。人間の頭脳が作り出した、ある面では素晴らしい人工化学材料が、人々に便利な生活をもたらした後、還る所が無くなって、それを作り出した人間の住む地球を汚すことになったと考えると、還る所を作るのは作り出した人間の責任であるように思えます。ただ、わたしのように化学とかその他の難しいことに無知なことや、製造とその後の販売組織などにも知識が足りない市民には、廃棄物になったプラステイックの処置法を理解するのは難し過ぎる感じがするのです。
例えば包装ゴミとプラステイックごみの差別も定かでは無いというのがわたしの状態なのですから。
この事をわきまえた上で、今のドイツの様子を2回にわたりお伝えしたいと思います。
先ず、家庭ゴミとしてのプラステイックごみは、販売されている、指定されたこれもプラステイックの袋に溜めておくと、2週間毎に収集車が来て処理所に持って行ってくれます。このゴミはプラステイックだけでなく、例えばアルミニュウムのフォーリエ、ヨーグルト容器などの使い捨て器もこの中に入れます。
横浜に住む姉の地域で、プラステイック製品を2種に分けてゴミ収集されているのを見たときには、日本は進んでいると感心したことを思い出します。ドイツの主婦には、化学合成物質プラステイックにある差別は教えられていませんから。
ここで一例、日本に無い(と思われる)処理法をお知らせしたいと思います。
ドイツでは、2003年から、容器Pfand (辞書には 担保 とあります)法が使われているのです。この規定とは、簡単に云うとアルコールの入っていない飲み物(ビールは例外)の入っていた容器は、飲んで空になった後、買った店に返還すると容器の担保代が買い主に戻って来るという法規です。
プラステイックとガラス製の瓶に入ったビール、ミネラルウオーターなどの飲み物の値段には、それが入っている容器の Pfand の値段が含まれているのです。このことは容器に張られたラベルに、空き容器(ガラスでもプラステイックでも缶でも)の担保値段はいくらと明記されています。飲み終わった容器を返すと、相応の金額が戻ってくるシステムです。
そのため、スーパーの入り口には鉱泉水とか清涼飲み物の瓶の返還機が置かれています。機械の吸い込み口に、用済みの空き容器を一つづつ入れると、機械が検定して、最後に総計した担保額のレシートが出てくるのです。例えば、コカコーラやファンタ瓶は一本につき15セントと全国同一の容器担保料金が決められているので、2ユーロの健康水を買って、飲み終わった瓶を機械に入れると、15セントのレシートが出てくるのです。このレシートは勿論、買い物をした時に総計から差し引かれます。一本ではなく10本の場合は1.5ユーロとなり、レジでこのレシートを出すとその分、買い物の総計額が安くなるわけです。
このように飲み物用の容器を、代金そのもので処理をするのは賢い方法だと思います。空いた容器を捨てることは担保金を捨てることになるので、捨てる数は少なくなるはずですから。とはいえ、街角にあるゴミ捨て籠や駅内のくず箱を、行きがかりに返還できる空き瓶はないかと漁っている人を見かけるのも度々なのですが。
この容器担保法はスカンジナヴィア諸国以外の欧州諸国には未だ行き渡っていないそうです。アメリカ、スイス、オランダなどでは使用されているということです。
日本のスーパーではこの容器返済機を見たことがないように思ったことと、ペットボトルの返還云々の批判を聞いたように思うので、この国での処理法をお伝えしてみました。 つづく
標題の問題は今、地球温暖化問題と同じくらい健康な地球のために世界中が思考解決しなければならない課題になっていると思います。
毎日の生活に、今では「あるのが当たり前」のようになっているプラステイック製品。人間の頭脳が作り出した、ある面では素晴らしい人工化学材料が、人々に便利な生活をもたらした後、還る所が無くなって、それを作り出した人間の住む地球を汚すことになったと考えると、還る所を作るのは作り出した人間の責任であるように思えます。ただ、わたしのように化学とかその他の難しいことに無知なことや、製造とその後の販売組織などにも知識が足りない市民には、廃棄物になったプラステイックの処置法を理解するのは難し過ぎる感じがするのです。
例えば包装ゴミとプラステイックごみの差別も定かでは無いというのがわたしの状態なのですから。
この事をわきまえた上で、今のドイツの様子を2回にわたりお伝えしたいと思います。
先ず、家庭ゴミとしてのプラステイックごみは、販売されている、指定されたこれもプラステイックの袋に溜めておくと、2週間毎に収集車が来て処理所に持って行ってくれます。このゴミはプラステイックだけでなく、例えばアルミニュウムのフォーリエ、ヨーグルト容器などの使い捨て器もこの中に入れます。
横浜に住む姉の地域で、プラステイック製品を2種に分けてゴミ収集されているのを見たときには、日本は進んでいると感心したことを思い出します。ドイツの主婦には、化学合成物質プラステイックにある差別は教えられていませんから。
ここで一例、日本に無い(と思われる)処理法をお知らせしたいと思います。
ドイツでは、2003年から、容器Pfand (辞書には 担保 とあります)法が使われているのです。この規定とは、簡単に云うとアルコールの入っていない飲み物(ビールは例外)の入っていた容器は、飲んで空になった後、買った店に返還すると容器の担保代が買い主に戻って来るという法規です。
プラステイックとガラス製の瓶に入ったビール、ミネラルウオーターなどの飲み物の値段には、それが入っている容器の Pfand の値段が含まれているのです。このことは容器に張られたラベルに、空き容器(ガラスでもプラステイックでも缶でも)の担保値段はいくらと明記されています。飲み終わった容器を返すと、相応の金額が戻ってくるシステムです。
そのため、スーパーの入り口には鉱泉水とか清涼飲み物の瓶の返還機が置かれています。機械の吸い込み口に、用済みの空き容器を一つづつ入れると、機械が検定して、最後に総計した担保額のレシートが出てくるのです。例えば、コカコーラやファンタ瓶は一本につき15セントと全国同一の容器担保料金が決められているので、2ユーロの健康水を買って、飲み終わった瓶を機械に入れると、15セントのレシートが出てくるのです。このレシートは勿論、買い物をした時に総計から差し引かれます。一本ではなく10本の場合は1.5ユーロとなり、レジでこのレシートを出すとその分、買い物の総計額が安くなるわけです。
このように飲み物用の容器を、代金そのもので処理をするのは賢い方法だと思います。空いた容器を捨てることは担保金を捨てることになるので、捨てる数は少なくなるはずですから。とはいえ、街角にあるゴミ捨て籠や駅内のくず箱を、行きがかりに返還できる空き瓶はないかと漁っている人を見かけるのも度々なのですが。
この容器担保法はスカンジナヴィア諸国以外の欧州諸国には未だ行き渡っていないそうです。アメリカ、スイス、オランダなどでは使用されているということです。
日本のスーパーではこの容器返済機を見たことがないように思ったことと、ペットボトルの返還云々の批判を聞いたように思うので、この国での処理法をお伝えしてみました。 つづく
2019年09月10日
【From America】「ストレス」
アメリカのウインドゲイト緑です。
日本の皆さんはストレスが溜まっていますか? 毎日の通勤、会社の中での人間関係、仕事が思うようにいかない、よく眠れない、など、ストレスの原因は様々でしょうが、ストレスが無い、という人のほうが珍しいかもしれないのが現代生活ですね。
アメリカでも55%の人がストレスを感じている。45%の人が何らかの心配事がある。22%の人が多くの怒りを感じている。と答えているそうですから、ほぼ皆が何かに対してストレスを感じているようで、アメリカも世界中でもっともストレスを感じている国のひとつになっているようです。
しかしTVニュースでは、アメリカ人はストレス解消も上手なのでそんなに心配しないでも大丈夫らしいと言っています。
陽気で気さくなアメリカ人は、上手に仕事とプライベートを分けて、ストレスをためないすべを知っているようです。日本人はこのストレス解消法がどうも苦手なのではないか? と思います。つまり、現代生活ではストレスを感じない、ということはむしろ難しくて、多かれ少なかれ皆がストレスを感じるようですから、ポイントはいかにストレスを解消できるか? にかかっているといっても過言ではないでしょう。
日本人はこれからどうやってストレスを解消するか? が鍵なのでしょうね。
その解消術は私にもまだわかりません。真面目すぎる日本人の気質、陽気なアメリカ人の気質、というような国民性の違いがあるのでしょうか? それとも社会構造が違うのでしょうか? これから機会あるごとにアメリカ人のストレス解消方法を一緒に探って日米を比較してみたいと思います。
日本の皆さんはストレスが溜まっていますか? 毎日の通勤、会社の中での人間関係、仕事が思うようにいかない、よく眠れない、など、ストレスの原因は様々でしょうが、ストレスが無い、という人のほうが珍しいかもしれないのが現代生活ですね。
アメリカでも55%の人がストレスを感じている。45%の人が何らかの心配事がある。22%の人が多くの怒りを感じている。と答えているそうですから、ほぼ皆が何かに対してストレスを感じているようで、アメリカも世界中でもっともストレスを感じている国のひとつになっているようです。
しかしTVニュースでは、アメリカ人はストレス解消も上手なのでそんなに心配しないでも大丈夫らしいと言っています。
陽気で気さくなアメリカ人は、上手に仕事とプライベートを分けて、ストレスをためないすべを知っているようです。日本人はこのストレス解消法がどうも苦手なのではないか? と思います。つまり、現代生活ではストレスを感じない、ということはむしろ難しくて、多かれ少なかれ皆がストレスを感じるようですから、ポイントはいかにストレスを解消できるか? にかかっているといっても過言ではないでしょう。
日本人はこれからどうやってストレスを解消するか? が鍵なのでしょうね。
その解消術は私にもまだわかりません。真面目すぎる日本人の気質、陽気なアメリカ人の気質、というような国民性の違いがあるのでしょうか? それとも社会構造が違うのでしょうか? これから機会あるごとにアメリカ人のストレス解消方法を一緒に探って日米を比較してみたいと思います。
2019年09月03日
【From America】「キーレスの車の落とし穴」
アメリカのウインドゲイト緑です。
車の進化はどんどん進み、今は車の鍵はキーレス時代。ポケットに鍵を仕舞っておけば、鍵穴にキーを差し込まなくてもエンジンはかかるし、ドアもロックが解除になり、便利になりました。ところが、この便利さが命取りにもなりかねない、というニュースをアメリカで聞きました。
アメリカの家は、ガレージが家に接続しています。車で帰宅したお父さんが、キーレスの鍵であるがゆえに、ついうっかりエンジンをかけたまま家に入ってしまいます。すると、一晩中 車のエンジンがかかったままになり、排気ガスが家の中にまで進入して寝ている間に排気ガス自殺したようになってしまうケースがいくつか起きてしまったというのです。
その半分がトヨタ自動車であったことから、このキーレスの機能にもう一工夫して、あまり長い時間アイドリングをしている場合、コンピューターが感知してひとりでにエンジンを止める、という工夫をすることになったそうです。
便利さの影にはこの様な予想外のことが隠れているので、車の進化に合わせ、事故が起こらないような工夫も次々必要になってくるのですね。便利さを使いこなすのは人間ですが、人間ですからミスもあります。それを補う工夫も色々開発されていくことになるのでしょうね。
車の進化はどんどん進み、今は車の鍵はキーレス時代。ポケットに鍵を仕舞っておけば、鍵穴にキーを差し込まなくてもエンジンはかかるし、ドアもロックが解除になり、便利になりました。ところが、この便利さが命取りにもなりかねない、というニュースをアメリカで聞きました。
アメリカの家は、ガレージが家に接続しています。車で帰宅したお父さんが、キーレスの鍵であるがゆえに、ついうっかりエンジンをかけたまま家に入ってしまいます。すると、一晩中 車のエンジンがかかったままになり、排気ガスが家の中にまで進入して寝ている間に排気ガス自殺したようになってしまうケースがいくつか起きてしまったというのです。
その半分がトヨタ自動車であったことから、このキーレスの機能にもう一工夫して、あまり長い時間アイドリングをしている場合、コンピューターが感知してひとりでにエンジンを止める、という工夫をすることになったそうです。
便利さの影にはこの様な予想外のことが隠れているので、車の進化に合わせ、事故が起こらないような工夫も次々必要になってくるのですね。便利さを使いこなすのは人間ですが、人間ですからミスもあります。それを補う工夫も色々開発されていくことになるのでしょうね。