2019年03月

2019年03月19日

【From America】「トイレの表示」

アメリカのウインドゲイト緑です。
日本ではLGBTのことが取り上げられ、性別が多様化して来ました。オリンピックに向けて、ロッカールーム、シャワールーム、トイレなどの表示をどうするのか? 頭を悩ませているのかも知れませんね。

トイレサインこの写真はロサンゼルス空港で私が撮影したものですが、色々悩んだ末、苦労の結果だろう、ということが伺える素晴らしいトイレの看板だと思いました。
GENDAERという言葉は一般的には様々な書類に記入するときの「性別」に当たり、普通ならMale またはFemaleと記入します。しかし、ALL GENDERですから、誰でも使えるトイレ、という意味です。しかし、それだけでなく、イラストを使って、子供が大人と一緒に使えますよ、車椅子の人も使えますよ、という表示もつけることにより、「皆で一緒に仲良く使いましょうね」という優しい意味合いが込められている賢いトイレの表示だと思いました。

性別というくくりが、アメリカではどんどん取り去られています。例えば、職業も一昔前なら、男性の職業、と言われていた分野にもどんどん女性が進出していきます。言葉にもそれが表れてきて、警察官はポリスマン、だったのはポリスウーマンも出てきました。郵便配達はメールマン、だったのが女性も出てきてメールパーソンになりました。道路の真ん中にあるマンホール。あれも新しい名前が必要だという声を聞きます。

今日、車の中でラジオを聴いていたら、サンタクロースが男性だと誰が決めたのか? 性別のないサンタクロースの新しいイメージを作るべきだ、と言っていたのが印象的でした。


aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)

2019年03月16日

30年以内の地震確率

先日、防災に関わる方とお話をする機会がありました。

現在、関東地方で大きな地震が起こる予測として言われているのが、今後30年以内に茨城県沖のプレート地震が起こる確率が90%程度以上。これは日本で発生確率が現在一番高いと言われているそうです。

更に震度6弱以上の地震発生確率は、千葉県85%、東京60%、埼玉55%、横浜82% だそうです。

この確率を表す%ですが、いまいち実感がないと思いませんか?

すると、身近な例で教えてくれました。

「天気予報を見て、明日の降水確率が50%と言われたときに、あなたは傘を持っていきますか? そして85%と言われたら、せめて折りたたみ傘は持っていくでしょう?」

改めて防災の準備を考えさせられました。





aokijuku at 11:20|この記事のみを表示コメント(0)

2019年03月14日

ブログ19-11

マジックショー

久し振り藤山新太郎師匠主催のマジックショーを板橋区立文化会館にみにいきました。

早稲田の現役の女子大生、慶応卒業したての会社員でマジツシャンがそれなりの開演をたのしめてくれました。
次にでて来た峯村健二がハリウッドのマジックキャッスルで人気を博する演技でぐっともりあげました。見ていて、昔良く行ったキャッスルを思いだしました。心地良いスピード感が何ともいえません。

A席が一人4500円でした。B席が3500円。

藤山師匠はまず東京と大阪にこの値段の安定したファンクラブの顧客を増やしたい考えのようです。

さてどうやつて集めるか、魅力的マジックをやるのとはまた別な発想が求められのかもしれません。


aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)

2019年03月12日

【From America】「医療ロボット、万歳」

ウインドゲイト緑

アメリカのウインドゲイト緑です。
3月は卒業シーズンです。沢山の若者が卒業して社会に出て行く、晴れやかなシーズンですね。

医療ロボットアメリカの卒業式といえば、ガウンをまとって帽子をかぶってというのが一般的です。しかし、この写真の卒業式はそれだけではない、ちょっと一味違うことが加わっています。というのは、この学生は在学中に事故で歩けなくなり、車椅子で残りの学生生活を送りました。
今は日本でも車椅子に対応できる場所が多くなりました。車椅子でも不便は無いだろう、と思う方もいらっしゃると思いますが、車椅子生活になった人にとって、再び自分の脚で立って歩きたい、と願うのは当然です。それを実現させてくれたのが医療ロボットでした。自分の脚で立って、卒業証書を貰った喜びは格別だったと思います。

日本は世界に先駆けて医療ロボットの開発に力を入れていて、世界からも注目されています。この日本の技術が、もっと多くの人達に希望と喜びを与えてくれるように望みます。

医療ロボット 万歳!


aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)

2019年03月09日

ビュッケブルグ歳時記 198

ドイツの国教にまつわる忌まわしいこと

 日本では一般にキリスト教を云々する場合、この宗教にある区分にまで話がおよぶことはほとんど無く、キリスト教とひとまとめに扱われているのが普通だと思うのですが、この国に長く住んで知ったことの一つに、カトリック(旧教)とプロテスタント(新教)がはっきり区別されていることと、この両派間の共存が理想的とは云えないのがこの国の国教だということなのです。
 明瞭な区別の身近な例を挙げてみます。この国は連邦国家で16の州で成り立っていますが、それぞれの州が旧・新教州かが決まっているのです。旧・新、約半数づつの分割です。この現象は、この国の休日の殆どがキリスト教に基ずいたものなのですが、旧教の州の休日が新教の州より2−3日程多いということによく現れていると思います。

 今回のブログ・テーマを理解していただくために、カトリック派の様子をおおざっぱに書いてみます。
 旧教の教えとは一言で云うと、1546年にマルテイン・ルターにより改革される前のキリスト教の教義、旧約聖書に書かれた教えに基ずく教派で、例えば罪人は地獄に堕ちる、布教のためには戦力も厭わないなどの規則に縛られた教えで、神の権力で信者を統率する権力信教ともいえるのではないかと思われるのです。その中には今でも離婚は認めないとか、避妊用具も基本的には認めない、同性同士の結婚も認めないなど、「認めない」ばかりのはびこる、ある意味では時代遅れの掟を信者に強制している教派であるということもできるように思われるのです。そして今回、又また問題となっているのが Zoelibat と呼ばれる神父の結婚を禁止する神父独身強制制度からくる忌まわしい犯罪なのです。

 忌まわしいこととは、神父による幼少年の子ども達への性的凌辱事件です。 
 1670年から2014年までに約3千8百人(少年が多い)の犠牲者があるということです。
 この国で数年前にも、幼年期に経験した忌まわしい事件を、成人した今になってアウテイングする被害者により刑事事件となったとの報道があったのを覚えています。が、何となくうやむやになっていました。その後、米国やポーランドでも問題が発覚し、今回またドイツの犠牲者が声を挙げることになり、今回はカトリックのフランチテイスクス教皇がヴァテイカンで会議を開き、「この問題のもみ消しは今後しない」との意向を示しました。しかし、この意向・セけでは何の解決にもならないとの不満の声が大きくなっています。
 そして、神父のあるまじき行動は子ども達だけが対象ではなく、同じ教派の女性信者修道女に対しても起こっている事件であることが明らかにされているのです。

 この問題解決には、神父の結婚問題を検討することが必要だと、たとえば新教の人達の声が大きくなっているのですが、既述のように昔の掟を守る宗派では今の所、残念ながら解決には長い時間が必要だと思われます。
 
 このように、先進国であるはずの国にも宗教というものは不可解で、問題があるのだと教えられるのです。
 そして同じキリスト教でも旧・新派の共存は円滑ではないのです。両派とも5月は子ども達の信仰確信の儀式 ,[「旧教 Kommunion ( 聖体拝領)9歳, 新教konfirmation (堅信礼) 14歳]が多く行われる月です。教え子の一人はカトリックなのですが、「仲良しの新教の友達の堅信礼に招待されて行ったのだけれど、その会ではわたしがカトリックだと知ったら、カトリックの悪口ばかり云われてとてもイヤだった」と、こぼしていました。このように子供の時からすでに差別があるのを知らされます。

 宗教の自由は、今の時代は憲法にも謳われていることですからそれぞれの責任だと思います。が、子どもを汚す宗派を許すことは出来ません。
そしてこの旧・新の区別及び両派の対立は、宗教としてあってはならぬ事と云える程大きいと思われるのです。


aokijuku at 09:33|この記事のみを表示コメント(0)
月別の記事一覧
最新コメント