2018年08月
2018年08月30日
2018年08月28日
【From America】「女性に肺がんが増加」

肺がんと聞けば、タバコが原因と言われてきました。喫煙と関係があることから、男性に羅漢率が高いとも言われていた癌です。ところが、最近になって分かってきたことは、タバコを吸わない女性の肺がんが増加している、ということです。
タバコが原因でないとすれば何が原因なのでしょうか? これに関してはまだ分からないことが多いようで、これだ! という決め手になる情報はありません。しかし、女性に多い、ということはホルモンが関与しているのではないか? という憶測はできるようです。また、空気が汚れている場所に住んでいるなどの要因も関係があるのかもしれない、とのことですが、早く原因を突き止めて頂きたいものです。
そんな中で今私達ができることは、「私はタバコを吸っていないから大丈夫」と思わずに、検診を丁寧に受けて頂きたいということです。今はどんな部位の癌でも早期発見できれば完治することが出来る時代になってきました。女性といえば乳がん、子宮がん、とばかり思っていないで、肺がん検診も受けて下さいね。
2018年08月25日
ビュッケブルグ歳時記 185
旱魃夏と収穫感謝祭
8月も終わりになるとこの国では穀物の収穫が始まり、同時にその年の収穫に対しての感謝を表すお祭りが始まります。
ビュッケブルグのような小都市の周りには、農業を営んでいる人家が多い村も多く、この村々がそれぞれ伝統に基づき趣向を凝らして祭りの用意をするのです。その中での主格は、穂束をたばねて作られる「収穫かんむり」とよばれる
大きな飾り物で、持ち運びも出来るように作られ、民謡服で装った村民の行進の先頭になるのもこの冠ですし、感謝行進車として飾り付けをした軽走車のてっぺんを飾るのも、その村の主婦たちによって作られた「穂束かんむり」なのです。
数年前に訪問してくれた日本からのお友達と、この町の最も重要な見せ所のお城を訪ねた折り、丁度、感謝祭の時期で、近くの村から集まった数台の感謝祭列車が集まり、見物に集まった市民と声をかけ合いながら市内を練り走る!情景があって、愉快だったことを思い出します。
この冠を作るのには1400から2000本の、実のついた穂が必要だそうです。
そこで心配になったのが、この国の今年の旱魃夏の後の収穫の結果です。
今年の夏は真っ青な空に、太陽が強烈に輝く日が続いていた(いる)のです。ある地では39℃を記録したということです。そして雨が降らなかった(い)のです。
毎日のTVでは、大きな輸送船は航川禁止になり、痩せ細ったライン、ドーナウ、エルベなどの大河の様子が写されています。同時に煉瓦色に枯れた穀物畑と共に、穀物の穂にはほとんど実がないことも写し出されます。
この国ではWeizen (辞書には 穀粒としての小麦 とあります)と呼ばれる小麦属の穀物類が多く栽培され、パンやビールその他の食物の原料に使われています。また勿論ジャガイモ畑も多く、その他家畜の餌としてのトウモロコシ畑、ナタネやサトウダイコン畑が耕作地の大部分を占めています。これらの大耕作地の殆どの植物が暑さと乾きに干されてしまったのです。
このように穀物が実らないことから、感謝祭に必要な穂が集まるかなあと心配になったのですが、近くのG. 村で始まった冠作りには必要な穂が集められたようで、老若主婦たちによる冠作りのなごやかな写真が昨日の朝刊に載っていました。
もう一つの心配は、この夏の旱魃はドイツだけではなくフランスからロシアまでの広範囲における気候変動と云われていることです。とすると、今までのCO-2 減少政策を見直して、真剣に実行に移さないと世界中が食料難に見舞われるかもしれないとの心配です。
昨夕、農務大臣は国と地方(連邦国の行政区画の意)と半々で、相当額を被害のあった農家に援助金として支払う意向を発表しました。
また、すでにいろいろな農作物改革案が出されています。Weizen の代わりに大豆を、ジャガイモ生産をひかえめする。また牧草が伸びないため2度、3度刈りが出来ないことからくる餌不足を防ぐため家畜飼育を少なくするなどの案です。
でもやはり、根本のCO-2減実行を真剣に考えるべきだと思います。
と云うわたしですが使っている車が普通のガソリン車なのに気が咎めます・・・
8月も終わりになるとこの国では穀物の収穫が始まり、同時にその年の収穫に対しての感謝を表すお祭りが始まります。
ビュッケブルグのような小都市の周りには、農業を営んでいる人家が多い村も多く、この村々がそれぞれ伝統に基づき趣向を凝らして祭りの用意をするのです。その中での主格は、穂束をたばねて作られる「収穫かんむり」とよばれる
大きな飾り物で、持ち運びも出来るように作られ、民謡服で装った村民の行進の先頭になるのもこの冠ですし、感謝行進車として飾り付けをした軽走車のてっぺんを飾るのも、その村の主婦たちによって作られた「穂束かんむり」なのです。
数年前に訪問してくれた日本からのお友達と、この町の最も重要な見せ所のお城を訪ねた折り、丁度、感謝祭の時期で、近くの村から集まった数台の感謝祭列車が集まり、見物に集まった市民と声をかけ合いながら市内を練り走る!情景があって、愉快だったことを思い出します。
この冠を作るのには1400から2000本の、実のついた穂が必要だそうです。
そこで心配になったのが、この国の今年の旱魃夏の後の収穫の結果です。
今年の夏は真っ青な空に、太陽が強烈に輝く日が続いていた(いる)のです。ある地では39℃を記録したということです。そして雨が降らなかった(い)のです。
毎日のTVでは、大きな輸送船は航川禁止になり、痩せ細ったライン、ドーナウ、エルベなどの大河の様子が写されています。同時に煉瓦色に枯れた穀物畑と共に、穀物の穂にはほとんど実がないことも写し出されます。
この国ではWeizen (辞書には 穀粒としての小麦 とあります)と呼ばれる小麦属の穀物類が多く栽培され、パンやビールその他の食物の原料に使われています。また勿論ジャガイモ畑も多く、その他家畜の餌としてのトウモロコシ畑、ナタネやサトウダイコン畑が耕作地の大部分を占めています。これらの大耕作地の殆どの植物が暑さと乾きに干されてしまったのです。
このように穀物が実らないことから、感謝祭に必要な穂が集まるかなあと心配になったのですが、近くのG. 村で始まった冠作りには必要な穂が集められたようで、老若主婦たちによる冠作りのなごやかな写真が昨日の朝刊に載っていました。
もう一つの心配は、この夏の旱魃はドイツだけではなくフランスからロシアまでの広範囲における気候変動と云われていることです。とすると、今までのCO-2 減少政策を見直して、真剣に実行に移さないと世界中が食料難に見舞われるかもしれないとの心配です。
昨夕、農務大臣は国と地方(連邦国の行政区画の意)と半々で、相当額を被害のあった農家に援助金として支払う意向を発表しました。
また、すでにいろいろな農作物改革案が出されています。Weizen の代わりに大豆を、ジャガイモ生産をひかえめする。また牧草が伸びないため2度、3度刈りが出来ないことからくる餌不足を防ぐため家畜飼育を少なくするなどの案です。
でもやはり、根本のCO-2減実行を真剣に考えるべきだと思います。
と云うわたしですが使っている車が普通のガソリン車なのに気が咎めます・・・
2018年08月21日
【From America】「自殺について」

日本からは学校でのいじめが原因で自殺してしまう10代の若い人達のニュースが沢山聞こえて来ます。リストラされて悩んでいる中年男性の自殺のニュースも多かったように記憶しています。日本は老いも若きも国民性から推して自殺が多い国なのかしら? と思っていました。所が、アメリカでも実は自殺が大変多いのです。自殺の数は交通事故死より多いというのですから、驚きですね。
最近になって有名人が二人も相次いで自殺したことで、アメリカの自殺問題が大きく浮き彫りになってきました。ハンドバッグのデザイナーとして有名な
ケイト・スペード。フードチャンネルで御馴染みにシェフ・アンソニー・ボデイン。どちらもファッション界、料理界で大成功を収めている有名人。お金も名誉も知名度も抜群で一体どんなことで自殺したいと思ってしまうのだろう? と不思議に思う人も多かったと思います。しかし、二人は心の病で苦しんでいたということが分かりました。心の病は見た目では分かりません。本人が苦しんでいることは極親しい周りの人達しか知らなかったようです。一般の人達の中にも心の病で苦しんでいる人の数は相当なものである、と報道しています。
なんとか自殺を食い止めたい、という周囲の親しい人、或いは見ず知らずの人も大いに貢献しています。この二人の自殺のニュースが報道される少し前に、素敵な自殺を救うシーンがTVで報じられました。写真を見ていただければ分かると思いますが、高速道路を渡るようにかかっている橋。その橋から飛び降りようとしている人が居る、という報道に、トラックの運転手達が協力して、橋の下にトラックを何台も止めて飛び降りても命の危険が無いように、いわゆるトラックのセーフテイー・ネットを用意したのです。勿論、この間 高速道路は閉鎖です。一人の人の命を救う為に大勢の人が協力した涙が出てしまうような光景です。
自殺の数は殺人の2倍、そして1999年から2016年を比べると25−30%の増加だそうです。心の病を患っている人を救おうとするヘルプ・ラインの電話番号もあり、何とか専門医の指導の元に治療を成功させて頂きたいと思います。また、周りの人達はこの「トラック野郎の粋な計らい」のように自分達が出来ることで何とか自殺を食い止めたいものですね。この世に生まれてきた以上、みんなが寿命を全うしていただけるように祈るばかりです。